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2004年04月08日
イラクの3邦人・人質の即時解放を求める ナムドン山岳地帯へ
朝8時、ミンベトナム事務所長・ラームベトナム事務所員・三津川君と一緒にナムドン山岳地帯へ。わさび田作り。
左(ナムドン郡人民委員会代表と懇談)
中(緑一杯のナムドンの自然)
右(少数民族カトゥー族の家)
ナムドン山岳の湧き水を使い「ワサビ田」を作る。
左(山から流れ出る湧き水とミンさん)
中(湧き水視察の三津川・ラームさん)
右(わさび作りを委託した副村長と農民)
フエ市内から車で1時間半。標高1500メートルの山岳地帯である『ナムドン郡』に行った。私、バオミン・ベトナム事務所長、ラームベトナム事務所員、京滋YOUの会の三津川日本語教師アシスタント。ナムドン郡は人口の50%は少数民族である。初めにナムドン郡人民委員会を訪問し、農業担当責任者と懇談。責任者の引率で湧き水が出ている山奥の村の人民委員会へ。副村長の案内で湧き水を視察。
昨夜からの豪雨で朝も雨。山は一層の豪雨だった。
山の中の湧き水の池までは徒歩。途中、泥道に足を取られ、大変だった。湧き水は透き通っており、わさび田には最適。早速、副村長にわさび作りの難しさを伝え、わさび田の作り方を話す。その後、副村長の案内で、湧き水付近の土地を持っている農民の家を訪問し、わさび田作りを依頼する。カトゥー族の農民は快くさわび田作り、さわびの育成を引き受けてくれた。
ナムドンで人民委員会農業担当責任者と昼食。フエには午後3時過ぎに帰着。
人質邦人3人の即時解放を求める
同時に「自衛隊」は即時撤退すべきである
午後7時過ぎ(日本時間午後9時)、NHKテレビで「コメディー道中でござる」を見ようとテレビをつける。すると、邦人3人がイラクで人質となったとの速報が入る。人質の高遠さんは、イラクで子どもたちの支援活動をしていたとのこと。自衛隊のイラク派兵には反対していた。18歳の今井君は立命館慶祥高校を3月に卒業した若者。私もこの高校で講演会をしたことがある。数年までまでこの高校は「子どもの家」へ4年に渡りボランティア体験修学旅行をしている。
人質の3人には何の罪も責任もない。「サラヤ・ムシャヒディン」(戦士の部隊)の行動は卑劣なものである。3人を即時解放すべきである。NHK記者は、3人が無警戒でイラク入りしたとの批判的な報道をしていた。しかし、無警戒であったことは事実かもしれないが、問題の本質ではない。
「サラヤ・ムシャヒディン」の声明にもあるように、日本とイスラムの国々とは戦争もなく友好関係を保ってきた。しかし、アメリカの先制攻撃論によるイラク侵略と軍事占領という事態の中で、日本は自衛隊を派兵し、明確にアメリカの軍事侵略とその後の1万人にも及ぶ一般市民への無差別虐殺を支持する側に立ってしまったのである。フランス、ドイツ、ロシア、中国など多くの国々がアメリカのイラク侵略に反対か批判的な態度を取っているのとは明らかに異なる小泉首相の態度である。
侵略の口実となっていた『大量破壊兵器』もなく、
「テロリスト」のレッテルを貼れば誰でも殺してよいとのアメリカなど占領軍の態度は、多くのイラン国民からの反撥を買っている。小泉首相が世界で最初にアメリカのイラク侵略を支持したことで、日本人はイスラム諸国の敵対国家となってしまった。世界中どこにいても、いつでも日本人は「テロ」や様々な攻撃の対象となることを宣言したことになる。こうした人質事件が起こることは残念なことである。小泉首相がアメリカの軍事侵略を支持し、侵略を継続・支援するための自衛隊派遣を強行したことにより、この種の事件は今後も起こることが予想される。小泉首相や自衛隊派兵を支持した人々はその責任を免れない。今でも遅くない。直ちに自衛隊を撤退すべきである。いつか自衛隊に同様な事態が起こる前に。
投稿者 koyama : 2004年04月08日 21:48
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