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2015年04月24日
高市総務相・山谷国家公安委員長・有村女性活躍担当相の靖国参拝に抗議・反対する
高市早苗総務相は23日午後、春季例大祭に合わせて
東京・九段北の靖国神社を参拝した。
午前に参拝した山谷えり子国家公安委員長、
有村治子女性活躍担当相と合わせて3人。
高市氏は参拝後、記者団に「国策に殉じた皆さまのみ霊に、
尊崇の念を持って感謝の誠をささげた」と説明しているそうだ。
「国策に殉じた皆さん」が靖国神社に合祀されている訳では
なく、「国策を作成し、指示命令した人たち」(東条英機など
A級戦犯)も合祀されている。ちなみに安倍首相の祖父
岸信介も「A級戦犯容疑で逮捕」されている。
『国策に殉じ』の前に「誤った国策」というべきであり、
国の方針に従った人たちを特別に合祀するという
考え方自体が、異常である。
戦前の誤った「国策」の間違いを指摘し、治安維持法で
逮捕された小林多喜二に至っては、築地警察署で
無法な拷問で虐殺されている。間違った戦争を諌めた
真の愛国者たちでもある
こうした人たちこそ「慰霊」すべきではないのか?
3閣僚は「国策に殉じた人たち」を云々しているが
まずもって戦前の国策の誤りを指摘して、投獄されたり
獄死したり、特高警察などの虐殺で死んだひとたちをこそ
顕彰すべきなのではないだろうか・・・・・。
3女性閣僚の意見や態度は、「国の命令に従って死んだ人
を英霊に仕立て上げる」態度がミエミ。
集団的自衛権・ODAの軍事化、世界のどこででもアメリカの
子分となり、戦争をする日本を作ろうとする安倍首相の
気持ちを代弁したのが、安倍首相の提灯持ち3閣僚だ
と個人的には思っている。
今回の3閣僚の靖国参拝は、国家の指示に従って死んだ皆さんを
慰霊するという言葉の中に、安倍首相グループの進める「戦争の
出来る日本作り』の世論形成の一助となる「3女性閣僚の茶番劇」
と見た。
恐ろしい世の中になって来たものだ。私たちの親や叔父さんたちが
70年前に誤った国策のために死んでいった歴史を『忘れてしまった
政治家』が「強そうな言葉を吐いている」図式も滑稽ではあるが、
恐ろしさも感ずる。
靖国神社は、「天皇のために死んだ人たちを慰霊する」
神社である。西南の役では、「朝敵」となった「西郷隆盛」は
靖国神社に祭られていない。
3閣僚の発想は、間違っても何でも「国の命令・指示」で
誤った戦争を遂行した人たちに「ご苦労様」という
もの。我が兄も中国からの引き上げ中に5歳で肺炎で
亡くなった。この種の人間はたくさんいるのだ。
先日なくなった「船渡与一」の「満州国演義1巻から9巻」を
精読すれば、いかに無謀な戦争を国策で行ったが詳報
されている。5歳で中国との戦争のための逃避行中に
亡くなった我が兄は、「国策に殉じた皆さまのみ霊」には
入らないようだ。勝手に死んだということなのか・・・・・。
高市氏ら3女性閣僚の時代錯誤、人命軽視、特定の
偏向した思想で物事を見る、世界の国々・人々から
批判される行動は、国益を損ずる重大な反国家的行為。
高市氏など3名の閣僚が「戦前の国策のために命を捧げた
皆さんを慰霊する」などというのなら、ガナルカナル島(餓島)
やパラオなど、多くの南太平洋の島々で「誤った国策」で
徴兵され、餓死した多くの人々を「天皇・皇后」のように慰霊に
行ったらどうなのだろうか?
いつの世でも「声高に」「強そうに虚勢を張っている人間」
ほど、責任感がなく、いざという時には、逃げてしまうのだ。
先の戦争を見れば、この種の指揮官・責任者がいかに
多かったことか・・・・・・・・。
投稿者 koyama : 2015年04月24日 08:42