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2013年05月03日

バオミンさん・税田さんと打ち合わせ

快晴

午前6時シャワーを浴びる。体重測定。
とうとう60キロを割ってしまった。
相変わらず下痢は止まらない。何を食べても
多分、「栄養」になっていない。

午前7時朝食。「おかゆ」

午前8時半、徒歩でベトナム事務所へ。

バオミンさん・税田さんと当面の訪問者
受け入れ、その他ベトナム事務所の運営
などについて、2時間半程打ち合わせ。

午前11時半、打ち合わせを終わり、
宿舎へ帰ろうとしたら、ベトナム事務所前で
リー君がオートバイで待っていた。

体調が悪く「だるい」ので、リー君の
オートバイに乗せてもらい宿舎まで送って
もらう。

午前11時40分 昼食。「おかゆ」

今日は、ハンさんが朝、通勤中に腹痛・下痢を
もようし、帰宅・欠勤。
この2週間、ベトナム事務所・日本料理店関係者
は相次いで『下痢・発熱」等の症状が出ている。

澤井先生は、ひどい頭痛で「病院」へ行き、点滴。
富岡先生も発熱。税田さんも発熱・体調不良。
日本料理店の調理担当のヒエウさんが、昨日から
体中に発疹は出来、日本料理店を休んでいる。
店長兼調理主任のトゥオイさんは先日から
4ヶ月間の「産休」に入っている。
日本料理店は、ヒエップ君一人しかいない。
ヒエップ君はまだ新人。
そんな訳で昨日と今日は日本料理店も休業とした。

私の体調不良は、個人的に変なものを食べたから
という訳ではなく、フエの「気候」その「フエの特殊な
何か?」が原因している。それに反応する人間が
発熱したり、下痢をしたり、発疹が出来たりと
体が外部の異常事態に「何らかの反応」をししている
ものと想像できる。海外での生活は、この種の
理由不明なことで「難儀」することが多い。

昼食後、2時間半程熟睡する。

その後、横になりながら
「私の体験的ノンフィクション術」
(佐野眞一著 集英社新書)を読了。

ノンフィクションを書く人の心構えのような
物を読み取った。「歩く・見る・聞く」を原点に
権力者などのノンフィクションをかなり
書いている。

日本から持って来た本をほとんど読み終わる。
私が日本で「小説」は買ってこないことにしている。
主に「政治・経済・社会・歴史・・・・」のような
今の日本を多角的に知るような本を買ってきている。

とうとうこの種の本がフエの我が宿舎になくなった
ので「小説」を読む。
小説を読みだすと「麻薬」のようなもので、
途中でやめられず、1冊終わると次にと
読み続けるようになるので、この「危ない道」
に入らないようにしていたのだが・・・・。

時々「高村薫」がテレビなどで「時評」をしているのを
聞き、しっかりとして自分の意見を持ち、政治にも
妥協しない態度を堅持しているように見えたので、
高村薫を読み出す。
支援者の方がフエを訪問される時に時々、
本をお土産に持ってきてくれることがある。
高村薫も数冊その中にある。

読書「李欧(りおう)」高村薫著・講談社

夕方、税田さんから電話。

バンベーの原稿と写真の件

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今日は憲法記念日

憲法と共に生まれた私としては、
憲法96条・9条の改悪に反対する。

インターネットで主な新聞の社説を読む。

私的には、北海道新聞、東京新聞など
地方新聞の方が「中央新聞(朝日・読売・・・)
よりも内容が豊かであるように思えた。

以下、各紙の「抜粋」


①読売新聞
 
  憲法改正論議の根底にあるのは安倍首相が指摘するように、「日本人は自身の手で憲法を作ったことがない」という事実である。

 戦前の大日本帝国憲法は天皇の定めた欽定(きんてい)憲法だ。現行憲法は占領下、連合国軍総司令部(GHQ)の草案を基に制定された。

 国民自ら国の基本を論じ、時代に合うよう憲法を改正するという考え方は、至極もっともだ。読売新聞の世論調査でも1993年以降、ほぼ一貫して憲法改正賛成派が反対派を上回っている。

 憲法改正の核心は、やはり9条である。

 第2項の「陸海空軍その他の戦力は保持しない」は、現実と乖離(かいり)している。「自衛隊は軍隊ではない」という虚構を解消するため、自衛隊を憲法に明確に位置付けるべきだ


②朝日新聞

そもそも、憲法とは何か。

 憲法学のイロハで言えば、権力に勝手なことをさせないよう縛りをかける最高法規だ。この「立憲主義」こそ、近代憲法の本質である。

かつての天皇制のもとで軍国主義が招いた惨禍の教訓が、その背景にある。

 特に9条は、二度と過ちを繰り返さないという国際社会への約束という性格もある。国民の多くは、それを大切なことだとして重んじてきた。

 自民党が96条改正の先に見すえるのは、9条だけではない。改憲草案では、国民の権利への制約を強めかねない条項もある。立憲主義とは逆方向だ。

■政治の自己改革こそ

③毎日新聞

憲法と改憲手続き 96条の改正に反対する

その時の多数派が一時的な勢いで変えてはならない普遍の原理を定めたのが憲法なのであり、改憲には厳格な要件が必要だ。ゆえに私たちは、96条改正に反対する。

憲法は基本的人権を保障し、それに反する法律は認めないという「法の中の法」だ。その憲法からチェックを受けるべき一般の法律と憲法を同列に扱うのは、本末転倒と言うべきだろう。


④東京新聞

憲法改正を叫ぶ勢力の最大目的は、九条を変えることでしょう。国防軍創設の必要性がどこにあるのでしょうか。平和憲法を守る方が現実的です。

 選挙で第一党になる、これは民主的な手法です。多数決で法律をつくる、これも民主的です。権力が憲法の制約から自由になる法律をつくったら…。

 ワイマール憲法当時のドイツで実際に起きたことです。国民主権を採用し、民主主義的な制度を広範に導入した近代憲法でした。ヒトラーは国民投票という手段も乱発して、反対勢力を壊滅させ、独裁者になりました。憲法は破壊されたのです。


たとえ国民が選んだ国家権力であれ、その力を濫用する恐れがあるので、鎖で縛ってあるのです。また、日本国民の過去の経験が、現在の国民をつなぎ留める“鎖”でもあるでしょう。

◆9条改正の必要はない

国防軍が実現したら、どんなことが起きるのでしょうか。樋口さんは「自衛隊は国外での戦闘行為は許されていませんが、その枠がはずれてしまう」と語ります。

 「反戦的な言論や市民運動が自由に行われるのは、九条が歯止めになっているからです。国防軍ができれば、その足を引っ張る言論は封殺されかねません。軍事的な価値を強調するように、学校教育も変えようとするでしょう」

 安倍晋三首相の祖父・岸信介氏は「日本国憲法こそ戦後の諸悪の根源」のごとく批判しました。でも、憲法施行から六十六年も平和だった歴史は、「悪」でしょうか。改憲論は長く国民の意思によって阻まれてきたのです。

◆“悪魔”を阻むハードル

 首相は九六条の改憲規定に手を付けます。発議要件を議員の三分の二から過半数へ緩和する案です。しかし、どの先進国でも単純多数決という“悪魔”を防ぐため、高い改憲ハードルを設けているのです。九六条がまず、いけにえになれば、多数派は憲法の中核精神すら破壊しかねません。

⑤日本経済新聞


96条改正の先の明示を

 忘れてならないのは、改憲手続きをへて条文を改める明文改憲だけでなく、その前の段階で、国家がきちんと機能するよう法改正により対応が可能な立法改革もしっかり進めることだ。

 焦点となっている96条の改正条項の改正は、各院の総議員の3分の2以上の賛成による発議を2分の1以上にしようとするものだ。

 すでに自民党がまとめている国家安全保障基本法で集団的自衛権の一部行使を可能にするのは現実的な対応だ。9条改正までの時間的な余裕がないとすれば、同法の早期成立が望まれる。

⑥北海道新聞

きょう憲法記念日 平和国家が問われている(5月3日)

 日本国憲法はいま、施行以来、最大の危機を迎えている。

 安倍晋三首相は、昨年の衆院選勝利の余勢を駆って、96条の改正要件を緩和する憲法改正を主導し、今夏の参院選の争点に据える構えだ。

 首相はかねて「戦後レジーム(体制)からの脱却」を唱えている。

 目指すところは、96条改正を突破口に、戦争放棄をうたう9条を改正し、現在の自衛隊に替わる国防軍の創設と、海外での武力行使を可能にする国づくりにほかならない。

 わが国は多大な犠牲をもたらした戦争を心から反省し、自由と平和の下で戦後の繁栄を築き上げてきた。

 首相の方針はこの歩みを真っ向から否定するものだ。

 9条をはじめとする憲法の理念を守り、世界に向けて広げていく行動が何にも増して求められる。

⑦赤旗


96条も、9条も、改悪許さない


 安倍晋三政権のもと、憲法改悪の動きが急速に強まるなかで、1947年の施行から66年目の憲法記念日を迎えました。安倍政権は7月に予定される参院選で憲法改定を争点に持ち出し、まず改憲の発議を国会議員の3分の2以上の賛成としている96条の改定を手始めに、自衛隊を「国防軍」に変える9条改定などを強行しようとしています。96条改定の先行は、時の政権の都合だけで憲法を改定しようという、立憲主義を覆す、言語道断な暴挙です。96条改定も、憲法の平和原則を否定する9条改定も、許すわけにはいきません。
奴隷解放も3分の2以上

 最近話題になった、アカデミー賞受賞の映画「リンカーン」をご覧になりましたか。リンカーン米大統領が19世紀半ば奴隷解放を実現するため、南北戦争のさなかに憲法改正を実現する話です。権謀術策のすさまじさは映画に譲って、注目したいのは、奴隷解放のための憲法修正13条も、議会の3分の2以上の賛成と4分の3の州議会での承認で成立した事実です。

 安倍首相は、憲法を改定するには衆参両院の「3分の2以上」の賛成で発議しなければならないというのは世界でも異常であるかのようにいって、発議要件の緩和を先行させようとしています。しかし、「リンカーン」に見るまでもなく、憲法改定にきびしい条件を設けているのは世界での常識です。それはなにより、権力の活動を縛る憲法は、時の政権の都合で簡単に改正されてはならないからであり、憲法は国の法律のなかで最高の法規だからです。

自民党はすでに昨年、「日本国憲法改正草案」を発表しています。天皇を「元首」とし、自衛隊は「国防軍」とし、個別的であれ集団的であれ、「自衛権の発動を妨げるものではない」とするなど、とんでもない内容です。ところが安倍首相は、こうした改憲の中身は隠して“世界で異常”など偽りの口実で、まず改憲の発議要件を緩和しようというのです。まさにそのやり方そのものが立憲主義を覆し、国民の意思を踏みにじるものというほかありません。

 自民党の改憲案は、96条の発議要件を緩和するだけでなく、基本的人権は「永久の権利」と定めた97条は削除し、公務員に憲法の尊重擁護義務を定めた99条は「すべて国民は、この憲法を尊重しなければならない」と変えようとしています。憲法に名を借りて、権力ではなく国民を縛ろうとしているのは明らかではないでしょうか。

投稿者 koyama : 2013年05月03日 20:39

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