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2013年01月08日

フエ省厚生局長と懇談

小雨・曇り

午前5時起床

午前7時朝食。「ブン・クア」(カニ団子入りブン麺)


午前9時、雨の中徒歩で散髪屋へ。

20年間通っている散髪屋である。いつもはオーナーが散髪
してくれるのだが、今日は息子が散髪をする。

いい加減な散髪。わたしはあまり髪型など興味がないので
適当に短くしてくれればいいのでお金を支払う。

父親のオーナーは、時間をかけて丁寧に散髪し
3万ドン。息子は、親父の半分程度の時間で、いい加減な
散髪をして「4万ドン」という。
150円程度のなので4万ドンでも満足する。

徒歩で宿舎へ帰り、訪日する「フエ市人民委員会代表団」の
日程、ホテル、国内移動などの日程の整理をする。

午前11時半、昼食。ラーメン風ベトナムうどん。


その後、1時間ほど昼寝。寒い。

午後2時半過ぎ、バオミンさんがオートバイで迎えに来てくれる。
小雨の中、フエ省厚生局へ。

厚生局長と当面の医療問題等について懇談。

現在の局長は20年前からの知り合い。私は1993年9月から
フエ師範大日本語クラス主任として日本語を教え始めた。
第一期生の中に現在の厚生局長の妹さんがいた。
そうした関係でその後、局長と交流を持っていた。

記念にフエ名物「チャンティエン橋」の銅版の飾り物を
頂いた。


1時間ほど意見交換を行う。

その後、ベトナム事務所で若干バオミンさんと打ち合わせ。

税田さんがハノイ空港から電話をくれる。ハノイ空港へ
到着したとのこと。

お父さんの法事関係でどうしても日本へ帰国しなければ
ならない。何度か、大変な移動をしなければならない。
ご苦労様。

午後7時、リー君から電話。

ベトナム語で「日本料理店の電気が消えている。どうのこうの」
と多少、酔っ払った感じで訴ええてきている。
詳細不明のため、バオミンさんに電話をし、リー君が何か
言っているので聞いて欲しいとお願いする。

バオミンさんは、直ぐにリー君に電話。
私にリー君の電話内容を伝えてくれる。

リー君の言い分。

「今、日本料理店の前の路上で飲んでいる。日本料理店の
象徴である『赤提灯』が点いていない。電気を点けるべきだ」
との話しだった。

バオミンさんが、グエットさんに電話をする。

グエットさんの意見。
「今日は小雨なので、赤提灯が雨で濡れてしまっては困るので
電気を切り、赤提灯をしまっておいた」とのこと。

グエットさんの言い分も正しい。

リー君は、暴言を吐いて日本料理店を退職していったのだが、
それでも「俺は、日本料理店の店長だ、接客は俺が専門家だ」
とのプライドがあったのだ。ありがたいことではある。
リー君は多少見当はずれではあるが、日本料理店のことを
気にかけてくれていることには感謝している。

今のリー君の友達は、「お酒ービール」だ。
と言うことは、私と全く同じ境遇にあるということだ。
リー君は「アルコール依存症予備軍の仲間」だった。

20年近く付き合っているが、本当に人間的に魅力のある
人間だ。今の日本にはいないキャラクターを持っている。
何とかしたいと日々考えている今日この頃である。

ひどい口内炎で苦慮している。

午後8時、再びリー君から電話。
今日の日本料理店のお客はたった二人だ。
日本料理店のスタッフの接客態度はなっていない、
とのお見立て。
リー元店長、接客主任としては、日本料理店の
接客の仕方に不満があるようだ。

大分酔っ払っているようで、多少「呂律(ろれつ)が回らない」
様子。

日本料理店にこれだけ関心を持っているベトナム人もいない。

その20分後。再度リー君から電話あり。
日本料理店のスタッフが英語が出来ないので4人の外国人が
来たのに帰ってしまった。「今日のお勧め」も紹介できないの
では、日本料理店としてはだめだ、などと言っている。

更に10分後に電話あり。「明日、午後6時から先生飲みましょう」
と。既に完全な「親父酔っ払い」になっていた。
リー君もなんだかんだ言ってもJASSや「子どもの家」との
付き合いは長いのだ。20年間の付き合い。現在25歳。
5歳から付き合っているのだ。リー君の父親よりも
親密で長い付き合いではある。魅力の若者であり、
日本の若者より社会や人との付き合い、他人の気持ちを
推測する能力も遥かに高いが、かなり一人合点な所もある
不思議なベトナムの若者である。
最終的には何をしても「憎めない」人間ではあるが、かなり
ズレてはいる。

投稿者 koyama : 2013年01月08日 19:16

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