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2012年11月03日

ベトナム事務所員会議:LY君と飲む

午前6時  気温22度  湿度98%

湿度が高く非常に蒸し暑い。

午前7時朝食  ブン・クア(カニ団子の米麺)



午前8時、徒歩でベトナム事務所へ。
今日は、ベトナム事務所員会議。

ベトナム事務所では、皆さん頑張って仕事に励んでいる。

日本語能力検定試験「特級」をフエでただ一人取得した
フーン先生。現在フエにある日本語関係の学校の先生
の中では、日本語能力だけでなく、教え方も抜群である。


久しぶりのベトナム事務所員会議
皆さんが元気に仕事をしているので安心した。

JASSベトナム運営委員長のバオミンさんの司会で始まる。

各ベトナム事務所員一人一人の活動報告。
この報告は非常に大事なものである。
日本語教師、日本料理店、「子どもの家」・・・・などの
情報をそれぞれの事務所員が体験する中で感じた
事を報告し、全ベトナム事務所員が共有することは
組織として一番重要なことである。


(ソン)12月のツアー等の日程整理
    2013年春のスタディーツアーの準備
 
(後藤杖)フエ高等師範大2年生・3年生の日本語学科授業
      ブライセン初級教育・一人一人の弱点を補強する教育

(澤井)ベトナム事務所へ赴任して2ヶ月が経過した。
    フエの生活にも慣れてきた。
    週3回、ブライセンの日本語教育(中級)
    週1回ブライセン初級教育
     ブライセンの生徒には日本語の能力差があるので、
    その点を十分考慮して教育をしている。

(富岡)フエ高等師範大学日本語学科1年生の音声学授業
     真面目に勉強しているが、読解に問題あり。
     
(春口)ベトナム事務所に来て3ヶ月たった。
    週1回ブライセン中級の授業。
    フエ高等師範大学日本語学科は、学生の能力差がある。
     学生の卒業後の希望は、日本語ガイド、日本語教師
     学校の教師・・・・・・
(アン)「子どもの家」の子どもたちの里親への手紙70人分を
    日本語に翻訳した。
     フェリシモの仕事でサンプルを作り送った。

(フオン)ブライセン・VU君の日本語教育(週5回)復習中心

(ハン)奨学生の手紙の翻訳
    里親へのお礼の手紙の準備
    (全員写真・スタッフ写真・・・)
    11月21日の「子どもの家」創立19周年記念集会で
    子どもたち・スタッフ全員に写真を撮る

(特級フーン先生)
    フエ高等師範大学3年生の授業  中間テスト
    ブライセン 中級授業
    (フエ高等師範大学日本語学科の授業についての
      具体的な問題指摘ある。的を射た指摘であった)

(バオミン)
    フエ医科大学と提携して、「子どもの家」の子どもたち
     など3施設の定期健康診断を行う。

    田辺静岡市長がフエを訪問する。11月5日から7日
まで。私と小山先生で案内する

    フエの大学を卒業した3人は、新しい人生に向かって
進んでいる。
     
  ●PHUONG(フエ医科大学)→1年間の研修に入り、
   その後フエ医科大学の研究者として大学に在籍する
  ●THUY(フエ師範大学化学科卒)→県立高校化学
    教師になるための願書を教育委員会に提出した。
  ●NHI(フエ師範大教育学科卒)小学校になるための
    願書を教育委員会に提出した
  ●BA(フエ高等医科専門大学卒)現在、フエ市立病院で
                       看護婦実務研修中

   上記4人は、11月末に「公務員試験」を受験する。
    2013年1月来から現場に就職し、自立できる。

 2月15日位からフエ市長たちを案内して訪日する。
 2月17日に東京で「現地報告会」をする。
  その後、IT会社ブライセン本社を視察。
 更に静岡市を訪問し、田辺市長と懇談。
  引き続き京都市を訪問し門川京都市長と
  「パートナーシップ協定」の調印式を行う。

  11月8日にベトナム事務所員の税田真理子さんが
  ベトナム事務所に復帰する。2013年の8月までは
   父親の1周忌までの法事関連の行事があり、
   何度か帰国する予定。

午前11時過ぎベトナム事務所員会議終了。


ベトナム事務所の皆さんは、オートバイでどこかへ
出かけるようだ。

 

日本人スタッフもヘルメットで「完全武装」

今晩は先生と春口先生

ソン君と富岡先生



日本語特級フーン先生と澤井先生

後藤先生と「フェリシモ」アンさん


私は徒歩15分、宿舎へ。

午前11時半過ぎ、昼食。チャオ・バイン・カイン(小麦粉の
手打ちうどん)



午後12時過ぎから2時間程昼寝。

午後3時過ぎ、徒歩20分の所にある市場へ買い物。
人参、キャベツ・きゅうり、卵を買う。

総額 2万ドン(77円)。


    
午後5時。リー君と市内のレストランで会食。

久しぶりにリー君と会う。

毎日の生活、恋人のこと、将来の展望、家族のことなどを

話す。リー君は、ベトナムの政治、中国の侵略主義について
語った。なかなか頭の良い子である。


    
二人でフダビール7本を飲む。


リー君は25歳になるという。
私がリー君に出会ったのは、1993年である。
19年たつ。

その間、紆余曲折のあった子である。
家庭がしっかりしていたら、今頃大学をでて、教師か
IT企業かはわからないが、全く違った人生を歩んで
いたことであろう。

今やっているオートバイの警備員の仕事は、月収200ドル
とのこと。一般労働者の給料が100ドルから150ドル程度
なので、まあまあの収入ではある。
「が」、収入が全く安定していない。お客がいるときといない時の
収入が全く違う。

リー君は彼女が良くできるのだが全て失敗している。
その最大の理由は、リー君の収入の不安定さである。

今日は二人で2時間程飲んだが、私がリー君に話したことは
「j給料は安くても毎月決まった収入がある仕事しなさい。
 毎月、いくらの収入があるかわからないオートバイの
 警備員の仕事は不安定。彼女が結婚に躊躇しているのは
 リー君の不安定な生活だ。あるひと月の給料が高いことを
自慢しているが、平均して毎月200ドルの収入があるかどうかも
疑わしい。今後、いつまで不安定な自主オートバイの警備員を
続けるのか? 今後は、安定した仕事に着くように」と話す。

リー君は「先生、中国は良くない。日本の尖閣諸島を侵略
しようとしている。ベトナムも中沙島などを中国に侵略されている。
日本とベトナムで協力して、中国と闘うべきだ」などと解説。

私「尖閣諸島や中沙島の問題もいいが、その前に安定した
生活をしなさい。そして、結婚し、もっと落ち着いた毎日に
送れるように」と話す。

2時間程飲んでが、相変わらず「フエの情報通」である。
このレストランの近くに子供を24人生んだ90歳の男性がいる、
とか、フエの様々な情報を教えてくれた。

「家庭料理2」の料理は、どの料理もおいしい。


リー君は「口が肥えている」。美味しい食べ物を良く知っていて、
注文してくれる。

牛肉と野菜の炒めものもの美味しかった。


「先生、こんなことできる?」と言って、指輪でビールの栓を抜いて
いた。尖閣列島の話をしたと思ったら、指輪でビールの栓を抜く。
この子と飲んでいると全く飽きない不思議な魅力がある。



基本的には「頭の回転の良い」人間であることは事実だ。

今でも「違った家庭に育ち、違った教育を受けていたら・・・」
などと考えることもあるが、意味のないことだ。

今いるLY(リー)君の人生が少しでも幸せになるように協力
していこうと決意し、更に「リー君の指輪で栓を抜いた」ビールを
飲み続けるのであった。

帰宅後、「青少年教育の会」の森田さんから国際電話あり。
しばらく話す。


投稿者 koyama : 2012年11月03日 21:24

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