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2011年06月11日
ベトナム事務所員会議:HNさんとの話し合い
快晴 真夏 外気温 38度
午前5時半起床。ストレッチ
午前7時朝食。「ブンボー」(米麺の唐辛子入り)
「蟹:かに」のミンチボール入り
午前8時過ぎ、徒歩でベトナム事務所へ。
午前8時半からベトナム事務所員会議。
40日ぶりのベトナム事務所員会議。皆さん元気そうな
感じだった。
(ソン)長男が生まれ、皆さんに祝福してもらい感謝している。
2900グラムで健康なこども。自分としては、すごく「可愛い」
赤ちゃんだと思っている。妻のメンさんは、出産でかなり
疲れているようだ。昨日、フエ中央病院を退院し、
自分の実家(兄:「子どもの家」にいた)に行き、育児に専念。
(ソン君の実家は フエ市内からオートバイで50分ほど
かかる。)
毎日、仕事が終わってから妻と長男の様子を見に行っている。
今後、更にあと一人、女の子供が欲しいと思っている。
・夏のスタディーツアーの日程計画を準備した。
(原田)日本語学校特進クラス3(来年静大受験生など10人)
ハンさんの翻訳をチェック
(土井)特進クラス3 週2回 現在漢字300字を教えた
特進クラス2 週1回
●7月21日にJASSでの任期を終えて帰国する。
(富岡)日本語学校中級ー教科書終了
特進クラス3-初めて教えた。これから慣れてるようにしたい。
(フーン) フエ高等師範は夏休み
特進クラス2、3を教える
日本語学校中級(13人)
(フオン)特進クラス3ー新しい生徒が入った
日本語学校中級 1課~25課のテスト
(ハン)夏のメッセージの翻訳
(アン)「フェリシモ」の仕事。なかなか難しい
各種翻訳
(ミン)世界歴史都市連盟理事国会議が昨夜終了した
2012年、フエでの総会の準備が目的。
会議の統一テーマ、会場、ホテルなど2012年総会
に向けて、理事国と京都市事務局の皆さんの指導も
あり、大筋成功したものと思う。
総会は2012年4月15日~18日までフエ市で行われる。
2年に一度ベトナム政府とフエとの共催で行われる
ベトナム最大のフェスティバルである「2012フエフェスティバル」
が2012年4月15日が「閉会式」となるので、世界歴史都市
連盟総会の初日を「フエフェスティバル」閉会式にあわせ、
世界中の市長さんたちに参加してもらう予定。
JASSもフエ市人民委員会と連携し、可能な援助をしたいので
皆さん、宜しくお願いします。
世界歴史都市連盟には世界中で88都市が参加している。
7月から10月までの夏のスタディーツアーの日程表を
配布した。今年の夏も大変忙しい日程となっれいる。
7月20日から10月19日まで夏のスタディーツアーは
続く。暑い夏、ベトナム事務所員の皆さんの健康が気になる。
体調が悪い時、家の用事など都合の悪い場合などは、
遠慮なく言って欲しい。ベトナム事務所員全員が一致協力
して、夏の長い日程を乗り越えていきましょう。
9月14日から新日本語教師がフエへ来訪する。期待している。
(小山)4月23日から6月3日までの日本での活動について説明。
今回は日本の各地の会に出来るだけ参加した。
札幌の会、函館の会、火炎樹の会、東京の会
「京滋YOUの会」、その他
午前10時15分、ベトナム事務所員会議終了
急いでバオミンさんと「子どもの家」へ行く。
静岡大学工学部の試験で不合格となったHNさんの
今後の進路について、セン「子どもの家」委員長、
NHさんの姉でフエ医科大学4年生のPさん、
バオミンさんと話し合う。
HNさんは、静大工学部が不合格となり、フエ外国大
日本語学科、フエ医療短大薬剤師科の受験申請を
出してしまった。セン委員長、バオミンさん、私には
そのことを相談しないまま提出。
先日の日曜日ーベトナム「子どもの日」にHNさんと
会ったので、静大不合格後どこを受験するのか?
と私が聞いて、上記の2校の受験が判明した。
しかし、HNさんは、本当はフエ経済大に入りたい
ので今年受験する大学に合格しても1年は
通学するが、来年、再度、フエ経済大学を受験する
とのことだった。
その後、バオミンさん、セン委員長と話し合い、
HNさんは、18歳。人生の将来と社会、受験事情
を詳しく知らないまま、静大受験に失敗した動揺もあり、
きちんとした方向性も定めないままフエ外大日本学科、
フエ医療短大受験申請書を提出してしまった。
現時点では、全ての大学受験申請は終了している。
午前10半から午前12時まで話し合う。
HNさんの受験の問題点は以下のよう。
①HNさんはフエ省立高校トップ校のグエンフエ高校の
3年卒業成績は、理系最優秀(日本流に言えば、オール5)
だった。理系の能力があることは一目瞭然。
②しかし、フエ外国語大日本語学科に受験申請を出している。
文系の勉強をしていないこと、フエで日本語を勉強しても
将来、どのような仕事に就けるかは、未定。
また、高校で理系の勉強をしていたHNさんが、今回、
準備もしないまま「文系」の受験をすることも合格可能性を
低下させるものである。
③同時にフエ外大日本語学科・フエ医療短大薬剤師科に
合格しても、1年「」形だけ」通学し、来年、フエ経済大を
受けるという方針も間違っている。1年間、合格した
大学や短大で勉強することに何の意味もないことになる。
④フエ経済大に入って「良い仕事があるか?」は大きな
問題がある。ベトナムでは経済が一見「発展」している中で
経済をめざせば「大もうけ」ができ、大金が入ると考える
若者が多い。
しかし、現実はそう簡単ではない。フエには、経済大を
出ても受け入れる会社がない。
また、近年、ベトナムの経済が「失速」し、異常なインフレ
状態が続いている。物価が急に2倍、3倍に高騰している。
お金持ちは、銀行に預金せずに「金」を買っているのが
現状である。この15年ほどのベトナム経済の「発展」は
一つの大きな曲がり角に来ていることは事実である。
フエ経済大を5年後に卒業した時にベトナムの経済が
どうなっているのかは、およそ想像できる。
⑤以上の①②③④の理由から、今年、1年間「浪人」し、
理系の勉強を一層進め、2012年に希望する理系の大学に
入学し、専門の知識と他人の真似の出来ない「技術」を
身につけることが最良。大金を手に入れるという発想を
止めて、しっかりとした理系の技術と知識を学び、
ほどほどの収入で生活する気持ちになるべきだ。
HNさんも姉も両親がいないのだから、それぞれが
人間として自立しなければならない。そのためには
絶対に自立し、自分の力で食べていける技術と知識を
得ることが大事。フエ医療短大で薬剤を
勉強するのなら、自分で薬局をもてるフエ医科大の
薬剤科をめざすなどの「努力」と方向性を持った方が良い。
以上が私、セン委員長、バオミンさんの意見だった。
本人は、日本の大学が不合格となり、動揺し、自分で
進路を勝手に考え、願書を出してしまった。反省している。
これから、姉と話し合い、自分の将来を決めたい。時間が
欲しい。
私からは、今後、NHさんの進路を決める際には、必ず
セン委員長と話すこと、必要ならベトナム事務所と相談
すること、自分ひとりで決めないこと、を忠告した。
HNさん本人は人生が見えていないが、彼女の大学受験は
彼女の人生の大筋を決めてしまう、大きな出来事。
回りの大人の意見も参考に「自らの人生・進路」を決めて
欲しい。
「子どもの家」での話し合いを終え、ドンバ市場へ。
夏用のズボンを新調しようと思い、バオミンさんの
姉の店へ。5枚の布を買う。1枚1000円。
ベトナム事務所の隣りの「縫製屋」さんに布と
今まで着ていたスーツのズボンを渡し、同じサイズのものを
5つ作って欲しいと頼む。
前回は、8年ほど前に3着、同様の方法で作った。
昼食は午後1時。チャオ・バイン・カイン(小麦粉の手打ちうどん)
午後2時から2時間ほど昼寝。
午前中から午後2時までの外気温は40度近い。その間、
外に出ていたので相当のエネルギーを使う。疲労。
午後5時に目を覚ます。
読書「原発労働記」(堀江邦夫著:講談社)読了。
マスコミも原発労働者の実態を報道していない。
東電など電力会社は多額のコマーシャル代を
テレビ・新聞などのマスコミに流している。
マスコミは「営業」も考え、原発問題は最大の闇でもある
原発労働者の実態を報じられない。
本書を読むと東電も関電も原発労働者を人間とは
見ていないと断言できる。
著者が3箇所目の原発である敦賀原発で働く場合は
以下のようになる。
「日立プラント →原山工業 →竹井工業 →神山工業」と
ひ孫請けの社員になる。ひ孫受けには、全国に展開する
「原発手配師」が連れてくる。
原発は下請け労働者を採用する際、思想調査をしている。
「雇用時における安全教育調査票」という用紙があり書かされる。
氏名・現住所・家族構成・免許・健康状態。
質問がある。
「原子力の安全性」(①安全と思う ②わからない)
「原子力発電所の必要性」(①作った方が良い ②わからない)
「原子力発電所は地域に有効か」(①有効と思う ②わからない)
何故か回答欄に「危険と思う、作らないほうが良い、無益と思う」
などの項目はない。
著者によれば、共同通信の西山明氏「原発症候群」(批評社)
の著書で、福島原発では、地元の富岡警察、浪江警察に
労働者の犯罪歴、支持政党、親族関係などを問い合わせることが
原則になっていると書いているそうだ。労働者の思想調査が
日常化している原発の現場である。
ピンハネの実態。
元受けが1人1日16000円で雇う。下請けは、労働者に
10000円渡すとする。1人1日6000円のピンはね。
下請け会社が100人の労働者を雇っているとすれば、
ピンハネだけで1日60万円。1ヶ月で1600万円、
年収で2億1600万円のぼろ儲けになる。
福島第1原発には多いときには6000人が働いていたそうだ。
単純計算すると1日3600万円の「ピンハネ」。1ヶ月で
9億3600万円。1年で112億3200万円。
べらぼうなお金が流れるのだ。これらは、電気料金や
税金など。原発をとりまく、金銭的な利権集団がいる。
実際に仕事をしないで・・・・・。原発は「原子力村」といわれて
いるが政府ー経済産業省ー電力会社ー御用原子力研究者
ー大学とのグルになった「原子力村」だけでなく、原発労働者
を巡っても大金がぼろ儲けで動く「ぼろ儲け社会」になっている
のだ。労働者は放射能汚染で体を壊す。
斑目原子力安全委員長が「福島事故は人災だ」と言ったが、
この人が言うのであれば、深刻な自己批判があった上で
すべきである。人災の最高責任者の一人は、斑目だからである。
日本の原子力の安全を政府から独立して監視する機関の
最高責任者は斑目なのだ。彼の発言は、まるで全てが
人ごとのような話だ。
テレビ報道も「大連立」など永田町の政治に向かっている。
原発の問題、責任など一切不問にしたマスコミ。
福島県の小中学校のこどもたちを登校させている政府。
これほど危険なことはない。こどもたちを守る文部科学省が
「安全」などどと根拠も示さずに言っている我が「愛する日本」
である。
福島原発事故発生後12日間、記者会見を一切拒否し
国民に原発情報を知らせなかった斑目。
原発事故翌日朝6時、菅首相に「総理、原発は大丈夫なんです。
(原子炉は)構造上爆発しません」と述べた斑目。
3月14日の午後3時半過ぎ、建屋で水素爆発が起きた。
投稿者 koyama : 2011年06月11日 14:57