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2011年06月10日
歴史都市連盟理事国会議最終日:閉会晩餐会
終日 晴天 真夏。気温38度
午前5時半起床。
午前7時朝食。フォー。
午前中、当面の仕事。休息。
読書「原発労働記」(堀江邦夫著:講談社)
想像を絶する内容。
1980年代に「原発突撃体験記」を書いた著者の
ジャーナリスト精神に脱帽する。
体と命をかけてのルポである。
美浜原発から福島第1原発での原発労働者の実態である。
原発労働者は東電が雇うのではなく、手配師が全国から
人を集める。その間に異常な「中間搾取」がある。
関電美浜で3ヶ月働いた著者は、手配師の誘いに乗り、
東電福島第1原発へ。
東電から元受会社に日給一人15000円が支払われる。
元受会社と親方(手配師)の中間搾取があり、実際の
労働者には、日給5500円となる。日給では1万円もの
中間搾取が何箇所かの下請けや 手配師を経過する中で
なくなっていってしまい、労働者には3分の1しか入らないという
小林多喜二の「蟹工船」の世界である。
放射線量チェックもいい加減な実態であった。下請け労働者に
防護マスクのつけ方すら教えないで仕事をさせている。
放射能で汚染され、床にこぼれた水を布で手で拭かせている
など、電力会社のいい加減な仕事振りに呆れてしまう。
この体質は、今でも続いているようだ。
東電社員用の放射のチェックの素晴らしい機械があるが、
これは下請け労働者は使ってはいけないことになっている。
手配師の斡旋で仕事に就いた下請け労働者は、足の底を
チェックする機械だけ。後は、ガイガーカウンターのようなもので
自分で放射線量をチェックするのだ。背中は誰が調べるのか?
東電職員は「体を通過」させれば、全ての放射線量がチェックできる
機械を使うのだが・・・・。本書を読むと東電・関電は、下請け
労働者は、人間扱いしていないことが分かる。
エリートの東電社員は一切被爆しない場所にいて、
地元の人々や手配師に誘われて就労すている下請けの
労働者は「人間以下」の存在。本書を読むと1980年代から
既にその体質が出来上がっていた。
労働組合も労使一体。労働組合が会社の手先となり
労働者を圧殺するシステムがある。民主党を支持している
「連合」はまさに会社の手先となって、手配師の斡旋で
就労した原発労働者を一層無権利にする役割を果たしていた。
労使一体の連合に支えられている民主党に原発問題の
解決は出来ない。
亡くなった元連合会長の笹森清氏は東電出身。
原発を推進した一人である。本書にあり下請け無権利
労働者を組織せず、東電本社員を組織し、東電本社
経営者と一心同体となり、下請け労働者を圧殺し、
原発を推進した。こうした事実は頭に入れておく必要が
ある。
明日の6月11日は、全国の「脱原発」統一行動である。
私も個人的に「6・11脱原発全国統一行動」の賛同者に
名を連ねている。今、私の出きることは、このくらいしかない。
バオミンさんと電話いくつかの打ち合わせ
午前11時半昼食。春雨麺。うりと魚の腸を発酵させたもの。
美味しい。
午後12時半から1時間ほど昼寝。少し、疲れが取れる。
午後6時45分、バオミンさんが近くまで来てくれる。
タクシーで「世界歴史都市連盟閉会晩餐会場」へ行く。
会場はキムロン地区にある。ベトナム事務所からは
少し遠い。フエ市人民委員会がオーナーのレストランである。
ヴィン・フエ市長の開会の挨拶。「世界歴史都市連盟理事国会議」
はその任務を十分果たし、2012年総会に向けて、意思統一と
準備が出来た」と。
オーストラリア
フエ市人民委員会外務部員。今回の「理事国会議」の
縁の下の力持ち役を果たした。
韓国慶州市の皆さんと
中国西安市の皆さんと
午後9時、閉会。
これで一連の「理事国会議」は終了した。
大筋、2012年の総会に向けての意思統一が出来たものと
思う。
歴史都市連盟柴田事務局長と菅沼課長、納屋さんなど事務局の
皆さんの事前の準備が成功の要だった。
フエ市人民委員会側は、ニエン外務部長を中心に
京都市側と意思統一し、準備ができていた。
2012年4月の総会に向けて、これから10ヶ月間、しっかりと
準備をしていきたい。JASSとしても出きる協力をしたい。
投稿者 koyama : 2011年06月10日 18:17