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2011年06月07日

ソン君・メンさん 長男誕生 おめでとう バンザイ 

快晴  日中の気温35度。湿度80%。

午前5時起床。
軽く柔軟体操。

午前7時朝食。フエ名物「ブンボー」

午前8時半、徒歩、ベトナム事務所へ。

4歳の時から在宅支援していたAさん親子と懇談。

1993年から2年間勤めた「フエ師範大」の食事を担当していた
通称「シェフさん」の奥さん(フール小学校勤務:こどもの家出身の
ユオンさんの学校)がベトナム事務所へ。
息子のミン・タイン君が結婚するので招待状を持ってきたとのこと。
私が「シェフさん」と名づけたので通称となってしまった旦那さん。
ベトナム戦争時代はフエ銀行総裁の御曹司。フエ大学を出て
高校の数学の先生をしていたが、ベトナム戦争終了後、
南の兵隊だったこと、大資本家・大財閥の息子ということで
全ての仕事を剥奪され、フエ師範大学の食堂の料理人をしていた。
食堂と言っても最後は私だけになってしまい、私の専属「シェフ」さん
だった。
私もベトナム・フエ市に来てたった一人。寂しい毎日を送っていたので
毎晩、食堂でシェフさんと「フダビール」を飲み、その後、私の部屋に
誘って遅くまで飲んだものだった。その頃、長男はまだ小学校低学年
位だった。ホーチミンの大学へ行き、今回結婚するとのこと。
18年前の親交を忘れず、結婚式の招待状をわざわざ持ってきてくれる
所は、ベトナム人の人情のあるところだ。シェフさんの奥さんも
グエン王朝の貴族の出身のようだ。社会主義ベトナムでは
不遇な人生を歩んでいる。

バオミンさん・ハンさんに日本から持ってきた支援金を渡す。
一つ一つの支援金に領収書とお礼状を書く。


午前10時半。床屋さんへ。
1993年9月からこの床屋さんへ来ている。私が黙って座れば
理髪が終わる。ご主人も18年間、私の髪を切っている。
調髪料金 25000ドン(125円)。
18年前は3000ドンだった。現在の換算だと「15円」だった。
18年間で物価が10倍以上に上がったことになる。
この近年の物価上昇は異常である。
ベトナムの物価がいかに異常に上昇しているかがわかる。
社会主義市場経済の実態である。レーニンの「ネップ」の
現代版などと暢気な評価をしている某政党の議長がいる。

ベトナム事務所から徒歩20分。宿舎へも徒歩で帰る。
往復で50分ほど歩く。真夏の徒歩は、暑い。

午前11時半、昼食。マカロニスープ


バオミンさんから電話。

ソン君・ハンさん夫妻に子供が生まれたとのこと。
奥さんのメンさんは、昨日までフエ市人民委員会外務部で
仕事をしていた。産休に入る前に出産した。

ソン君・メンさんは、「子どもの家」のこども同士の結婚第1号。
その二人に長男が生まれたということは、本当に嬉しいことだ。
お目出度い。

私の孫が生まれたかと錯覚をしてしまうほどだ。

ソン君・メンさん夫妻の出産を一番喜んでいるのは
日本の里親である内田さんではないだろうか?

出産は6月7日午前7時、フエ中央病院。

2900グラム。

出産当時の写真である。これほど「目鼻立ち」が
はっきりしている新生児を見たことがない。
我が家のこども2人は、「猿」のようなしわだらけの顔だった。
なかなか「美男子」と見た。

「子どもの家」のこどもたち同士のカップルが新しい命を
もうけたことは、大げさに言えば「人類史」にも大きな
意味があると考えている。
フエにJASSが「子どもの家」を作ったからこそ生まれてきた
新しい命である。JASSの18年の活動を象徴する出産に心から
お祝いを言いたい。おめでとう。健やかに賢く成長して欲しい。
これから激動するであろうベトナムで賢く・元気に生きていって
欲しい。祖国ベトナムの安定と人民の平和、生活の安定の
ために。

私はフエに18年間住んでいる。苦しいこと、困難なことばかりの
18年間と言っても過言ではない。
ソン君とメンさんの長男出産は「18年間の最大の喜び」である。
ベトナム人だけでなくJASS関係者の多くの日本人からも祝福された
出産である。幸せになって欲しい。二度と戦争の国になって欲しくは
ない。

私たちのフエでの活動は「小さなもの」である。
外務省の評価ではJASSは「自立に向けて取り組みが弱い」と
書かれている。外務省が何を言おうと私たちには関係ない。
こうして18年間現地で活動続けることで「子どもの家」の
こどもたちが自立し、子供を産む。新しい生命が生まれる。
こうしたことが「自立に向けての取り組みが弱い」と評価する
外務省や評価委員会のメンバーである「大手ボランティア団体」
の海外支援についての考え方と私たちの考え方との間に
大きな乖離がある。3年で支援を止めて、次の国に移っていく
海外支援が「自立に向けての取り組みができている」と評価する
人たちの評価基準についていけない。「渡り鳥ボランティア」を
いつまで続けていくのか・・・・。
などど考えてしまう。

午後5時半。日本料理店へ。日本人・日本料理店のこどもたちと
ソン君・メンさん第一子誕生のお祝い会を行う。
富岡先生は日本語学校での教育で遅れて参加



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6月3日、大東文化大学国際関係学部創立25周年記念講演会を
行った。
大東文化大学が広報で講演会の様子を報道した。

http://shirokuma.tejimaya.com/

投稿者 koyama : 2011年06月07日 21:42

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