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2011年04月12日

リー君と話し合い: フンヴオン祝日

快晴

今日は「空想」の初代国王であるフンヴオンの祝日。
日本で言えば神武天皇のようなもの。科学的に見て
実在はしない。
架空のフオンヴォン国王を初代国王にし、祝日にするように
なって数年たつ。ベトナム指導部としては、こうしたことを
通して国民のナショナリズム』を刺激し、国家的な統一を
作り上げようとしている。

ベトナム事務所・日本料理店・ブライセンベトナム支社とも
今日は休み。

午前7時朝食。チャオ・バイン・カイン(小麦粉の手打ちうどん)

急いで朝食を摂り、徒歩ベトナム事務所へ。

午前8時、バオミンさん、私でリー君と話しをあい行う。

リー君は3月29日に一方的に日本料理店を辞めてフエを出て
ホーチミン市へ行ってしまった。

3月29日の朝、私とバオミンさんでリー君のホーチミン市行きに
「注意」を喚起したが、『聞く耳を持たず』、「日本料理店は給料が
安い」の一点張りでホーチミン市へ行ってしまった。

それから2週間。リー君はフエに戻ってきた。

昨夜、1時間ほどリー君と私とで話し合ったが、入り口の
話し合い。

今日は、午前8時からバオミンさんも入れて、3人で話し合いを
した。


(小山)どうして2週間で帰ってきたの?
(リー君)ホーチミン市は寂しかった。友だちもいない。
(小山)どうしてホーチミン市に行ったの?
     3月29日の朝の話し合いでは、日本料理店の
     給料が安いと言う理由でホーチミン市に行ったのだが?
     ホーチミン市では、400万ドン(2万円)もらえると
     言っていたが・・・・
(リー君)日本料理店の給料は安い。
      祖母が死んだのに誰も来てくれなかった。
(バオミン)両親・兄弟は亡くなった場合は、ベトナム事務所や
       日本料理店のスタッフもお悔やみに行くが、
       祖父母の場合は、行っていない。これは、リー君
       だけでなく、みんな同じ。
       ベトナム事務所員・日本料理店スタッフはクアンチ省
       まで祖母のお葬式に行けば、早朝から夕方まで
       の時間が必要。
        日本料理店の給料が少ないと言っていたが、
       そのその給料が他の日本料理店のスタッフより少ない
       のは「リー君が勝手に5回家出をし、日本料理店の仕事
       を途中で放棄した」。また、警察官を寄って殴ったりして
       3回も警察に逮捕されている。どの逮捕もリー君に   
       正当な理由はない。普通の会社なら「懲戒免職」と
       なっている。それでもベトナム事務所・日本料理店では
       リー君を採用して引き続き仕事をしてもらっていた。
       当時、リー君は店長だった。そのままでいれば、
       店長手当てが付き、給料も高い水準だったが、
       店長手当てなどをなくしたのはリー君、自分自身だ。
       人のせいにしてはいけない。

(小山)リー君はフエに戻って来て何をしたいのか?
(リー君)フエ空港付近に友人が「ヤギ肉料理屋」を作ろうと
      している。そこで仕事をするつもりだ。
       でも、明日から1週間、ダナンへ行く。
(小山)それでは、「ヤギ肉屋の開店準備をすることは出来ない
     ではないか?」。
(リー君)親戚が11階建てのホテルを作ろうとしているので  
      そこで働く。
       JASSの仕事は簡単で楽だ。しかし、給料が安い。
      他の仕事をして給料をたくさんもらいたい。

(小山)リー君の話は夢を見ているような話だ。「ヤギ肉屋」を
     友だちとするのなら、準備という大事な仕事しなければ
     駄目だ。友だちが準備をしている間、ダナンへ遊びに行き、
     準備が終わってからノコノコとヤギ肉屋に行くような
     心心構えでは駄目だ。
      親戚が「宝くじ」に当ってお金が入り、11階建ての
     ホテルを作り、そこで働くと言っているが、実現できる
      話ではない。宝くじに当っても最高500万円程度。
      11階建てのホテルを作るには、数千万円は最低
      かかる。ヤギ肉屋も11階建てのホテルの話も
     リー君が夢を見ているような話で「現実的」ではない。

(リー君)長い間、お世話様になりました。面倒をみてもらい
      今、自分は成長した。日本料理店で働き5回の
      家出をしたが、迎え入れてくれた。これからは
      自分で他の仕事をする。色々とお世話になりまいた。


以上がリー君との話し合いの全容である。
リー君はベトナム事務所を出て行った。


リー君はこの間、私やバオミンさんには何も話が
なかったのでリー君の心底が何かは未だに
理解出来ないでいるのだが、いきさつ上、リー君は
日本料理店を辞めて、ホーチミン市に行き、2週間で
フエに戻り、「ヤギ肉屋」「11階ホテル」などの
夢のような話しをし出て行った。
リー君の心の中に「何かが起こった」のだ。
「何かを起こした」原因は何だったのか。


投稿者 koyama : 2011年04月12日 19:12

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