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2011年04月01日

打ち合わせ 

午前5時起床。 雨。夕方、多少薄日が差す。明日は太陽が
でるか?

午前7時、朝食。チャオバインカイン(小麦粉の手打ちうどん)
朝から腹痛あり。

午前9時ベトナム事務所へ。バオミンさんといくつかの
打ち合わせ。

会議室では、「京滋YOUの会」関連の「竹トンボ」の
最終仕上げと梱包をしていた。


午前11時半昼食。「マカロニ・スープ」

この間、腹痛・下痢・忙しさで読書の気力なし。
行儀は悪いが、朝と昼の食事時に本を読みながら
読書。30分。ほぼ2週間をかけて1冊の本を読み終える。

「毒になる親」(スーザン・フォワード著・玉置悟訳:講談社)

子供の頃、親に虐待を受けた大人の心の問題。
虐待は親のアル中、薬中毒から子供を支配したい親、
性的虐待などなど多種にわたる。特にこの中で
著者(セラピスト)が言っているのは、こどもたちは、
親を困らせたり、親に心配をかけたくないという
本能のようなものがあり、親がどんなに酷い行動、言動を
しても「自分が悪い」と思い込み、悩み成長する。
大人になっても「親からの干渉」や「親を困らせたくない」
と言う気持ちが強く、精神的に自分自身をコントロール
できなくなる。著者は親との「対決」を強く主張し、
実践している。親にこどもたち受けた虐待を「ぶつけ」、
親のために自分は苦しんだということを親に認識させるという
カウンセリング。親と喧嘩しても、絶縁しても断固実施すべし
というもの。そうした指導で親と「対決した」人たちは、やっと
精神的な安定を取り戻すと言う。
読書後、うーん? と「うなって」しまう。欧米の考え方なのか?


12時半から1時間ほど横になる。寒い。上着を4枚着ている。

午後3時から久しぶりに読書
「汚名(検察に人生を奪われた男の告白)」(鈴木宗男著:講談社)

ムネオハオス、疑惑の総合商社の鈴木宗男逮捕劇の一部始終。
鈴木宗男の言い分。私と同い年。1960年代後半には、
鈴木宗男(拓殖大学)も私も東京にいたことになる。
少し読んでいくが、ゴーストライターの書いた本であることは
良く分かるが、鈴木宗男が言ったことを美文で書いたものだと
推測する。自ら「権力の中枢にいた自分が、権力の裏の勢力に
粛清されるとは思わなかった」という趣旨のことを書いている。
かなりリアルな内容。

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ベトナムで日本のテレビを見ていて感じることがある。
福島原発問題でどのテレビ番組にも「原子力専門家」が出てくる。
ほとんどの専門家が「大きな問題はない」「大丈夫」、などと言っている。
全体的に楽観論に立っている。無知な国民に
教えてやる。無知なので慌てているが、意味がないというような態度が
これらの研究者の言葉の端々に出ている。

原子力安全保安院の記者会見のめがねのおじさん。
福島原発でどれだけの人が苦しんでいるのか?
余り想像力がないようである。

東電の副社長の記者会見は、「ひとごと」のような態度。

東電・安全保安院・テレビに出る原子力専門家。
共通している態度は「安心です。直ちに心配はありません」。

テレビマスコミも同様である。今日のNHK午後7時のニュースでは
福島原発は「安定してきている」といっていた。確かに悪い最悪の
方向で安定しているのではあるが。

東電・原子力安全保安院・原子力学者・マスコミ。

現実の福島原発は、①原子炉からの放射能もれにいたる。
②放射能の拡散が止められない

ということで、全体的にみれば、状況は悪化していることは
事実である。燃料棒の融解が止められず、放射能の拡散が
海へ、更には国内へ広範に拡散している。
既にイスラエルまで福島原発の放射能が到達している。

何故、東電・原子力保安院・テレビに出る研究者は
『安心・大きな心配はない』と繰り返すのか?
これらの人たちは、原発利権で一致している人たちである。

何故、原発の危険性を主張している研究者はテレビなどに
出演できないの?


そもそも日本の原子力発電を推進している東電と日本政府
は一心同体なのである。
年間5000億円以上の予算がついている。それに群がる
利権集団もいる。
経済産業省の一機関である原子力保安院は本来、原発の
安全を監視する役割なのだが、東電と同じ原発推進の立場で
あり監視が出来ない。
放射能に汚染された建物に『短靴』で入った作業員。
放射線測定器が不足し(決まりでは全員が持つことに
なっているのだが・・)監督者1名しか持たずに危険な作業を
行っている東電を注意も指導もしない「安全保安院」。

日本の大学の原子力関係の学部は「原発推進」を基調に
した学部である。研究者も原発推進の立場を鮮明にすれば
多額の研究費がでる。

原発に疑義を持ち、異論をもった研究者は徹底して
排除される『産学官』原発推進共同体・利権構造ができている。
そうした背景があるので、テレビには研究者は原発推進
の立場の人しかでないのである。「安心・大丈夫・騒がない」
的な解説しかできないのだ。

以下の「毎日放送」2008年の番組を見ると、原発の問題を
指摘し研究している学者は、助教授にも教授にもなれず
干されていることが分かる。生涯、助手である。

今後、原発について日本人はどう考えていくのが
問われるようになる。

2008年の番組である。

左の矢印をクリックする


なぜ警告を続けるのか〜京大原子炉実験所・”異端”の研究者たち〜
(2008年 毎日放送)

大阪府熊取町にある京都大学原子炉実験所。ここに脱原発の立場から活動を続けている”異端”の研究者たちがいる。原子力はわが国の総発電電力量の3割を供給するまでになったが、反面、去年の中越沖地震で柏崎刈羽原発が「想定」を上回る激しい揺れで被災するなど、技術的な課題を完全には克服出来ていない。番組では、国策である原子力推進に異を唱え、原子力の抱えるリスクについて長年、警告を発し続けてきた彼らの姿を追う。その言葉はエネルギーの大量消費を享受する私たち国民一人ひとりへの問いかけでもある。

投稿者 koyama : 2011年04月01日 17:50

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