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2010年11月07日
ブライセンスタッフ来訪
終日雨
午前5時半、雨の音で目覚める。
読書「思春期 ポストモダンー成熟はいかにして可能か」
(斎藤環著:幻冬舎新書)
若者論。
午前8時、昨日の残りの「チャオバインカイン」を温めて朝食。
メール受信・送信。
ラオスの與芝君にメール。
柔軟運動(ストレッチ)。体の柔軟さがかなり復活。
今回のフエ滞在は3ヶ月。3ヶ月間、ストレッチと筋トレを続けてみる。
どのような結果になるか?
既に3週間。体を動かす事が「軽く」なったことは事実である。
ベトナム事務所までは全て徒歩で行く。
筋トレの中心は、足と膝の筋肉維持。
20代、30代の頃のわたしの健康の目標は、60歳になっても
「せんべいをバリバリ食べ、スルメで一杯飲む」ことだった。
そのためには、「歯」が一番大事。歯が悪くなくてもきちんと
定期的に歯医者に行っていた。歯垢除去。親知らずを2本抜き、
2本「」インプラント」のような義歯を入れているが、いまのところ、
せんべいバリバリ・スルメで一杯状態は堅持できている。
が、しかしである。このところ「老化」を実感している。
一番感じるのは、「誤嚥(ごえん)」食べたものが、食道でなく
気管に入ってしまい、咳き込むことが多くなった。
特にベトナムでは、どんな料理にも唐辛子が入っている。
唐辛子が気管に入ったら、咳き込み、「涙と洟(はな)」で
大変だ。次に感じるのは、膝の衰え。階段を下りるとき、
必ず手すりをつかまりながら降りることにしている。
階段を踏み外す危機感を持っている。
記憶力の減退、言葉の喪失は、問題外で、日常化している。
今日は日曜日。朝から雨が降っている。部屋に一人でいる。
そこはかとない「寂寥感」を感じる。
こんな時「いつまでフエにいられるのか?」「私が病気になっら
ベトナム事務所はどうなるのか?」などと考えてしまう。
考えても何も解決策はでないのだが。・・・・・。
40歳で「虚血性心疾患」と『命名』され、この20年間、
心臓の病院へ通い、1日8錠ほどの薬を飲んでいる。
心筋梗塞・脳梗塞の初期段階ということ。
そのため、血液が「凝固」しない薬(バイアスピリン)を飲んで
いる。この薬は血液を固まらせる血小板の活動を鈍らせる。
最近、蚊に刺された後を掻くと血が止まらず、「かさぷた」が
出来ない状態が続く。薬を止めると血液中に血の塊ができ、
大きくなり、血管を塞ぎ、破裂する。ちょっとの出血でも
青あざになり、後が残るようになった。
こういう現状は、老化の副作用。受け入れながら、共存して
いかなければならない。最近は「アンチ・エイジング」という
言葉に代わり、「スローライフ」というようになったようだ。
アンチエイジングは、いかにも不遜な人間の考えだ。
年をとることを否定する思いあがった不遜な考え。
誰も年は取り、体と心、頭が衰える。こうしたことを「受容」し、
年を重ねて生きたいものだ。沢村貞子から学んだもの。
バスタブにゆっくりと入浴。疲れが取れる。
食欲なし。昼食は摂らない。
昼寝。
読書「思春期 ポストモダンー成熟はいかにして可能か」
(斎藤環著:幻冬舎新書)
明日、ブライセン本社のプログラミング専門指導者と打ち合わせを
する「人事考課」の資料(かなり長く、細かい)を熟読する。
ブライセンベトナム支社の人事考課は、私が担当する。
本社の方針に従って、ベトナム流にアレンジした人事評価法を
作り上げたい。
本社の細かい人事評価表や手順などを細かくチェックし、
私見を考える。
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最近のインターネット紙面の各紙は、「尖閣諸島ビデオ」問題
一色に塗りつぶされたようだ。
その裏でTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の締結問題が
密かに進められている。
以下、昨日の新聞報道。
『菅内閣は6日、包括的経済連携に関する閣僚委員会を
首相官邸で開き、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)について
「情報収集を進めながら対応し、国内の環境整備を早急に進める
とともに、関係国との協議を開始する」と明記した基本方針を決めた。
参加に前向きな姿勢は示したが、民主党内などの慎重派に配慮して
「参加表明」までは打ち出さない内容になった。9日に閣議決定する。』
『菅首相は6日の閣僚委で「農業再生を念頭に『国を開く』という
重大な基本方針をとりまとめることができた。
日本の新たな繁栄を築くための大戦略のスタートだ。
『平成の開国』は必ずプラスになる」』
結局、APECの場で「日本がTPPに参加するのか、しないのか?」
という基本方針を決めることができないまま、しかし、菅首相の
言葉は、明らかにTPP参加方針である。閣議決定は「曖昧模糊」
としていながら、事実上、TPPに足を踏み入れる方針と見た。
私は日本がTPPに参加することに絶対反対である。
昨日読了した民主党のブレーンの一人であり、民主党に
かなり幻滅気味の山口二郎北大教授は「民主党は良い政策を
実施しようとしているのだが、理念やその政策でどんな日本を
作るのかというビジョンを出していない。一つ一つの政策が
ばらばらに10年後、50年後の日本との関わりで国民に
説明する能力がない、と指摘している。
TPP問題は、日本の農業、更には、日本国民の命を
守るかどうかの決定的に大きな問題である。
民主党・菅政権に欠けている最大の問題は、「農業を
どう考えるのか」という問題です。
TPPは現在、事実上、アメリカ主導の農産物輸出国の
協定である。これらの農産物輸出国は、農産物も
車も薄型テレビも「輸出商品」として同一に考えている。
そうした考えの協定に日本が参加してよいのかどうかの
根本的な論議が必要なのである。
農産物は、人間が生きていく上で「絶対的に必要」なものである。
テレビや車はなくても最低生きてはいける。
農産物が、一般の産業輸出物と違う点は、その点である。
先進国のほどんどの国は、「農業だけは、高い関税をかけて
保護している」。当然のことである。
更に農業はただ農産物を作るだけではないのである。
昔から「百姓」と言ってきた。米を作ったり野菜を作ることを通して
百ものことしてきているのである。地域社会を作る、治山・治水
をし、水をろ過し、洪水を防ぐなど農業は、農業商品を作る
だけの役割ではなく、日本という国の基幹・根本を作ってきた
ものである。
日本のTPP参加は、そうした日本人の命を守り、社会を支える
根幹である農産物を、一般の工業製品と同列において論じている
所に大きな問題がある。
農水省の試算では、日本がTPPに加盟した場合、食料自給率
は14%に低下するという。現在でも日本の食料自給率は50%
を割っている。50%とか14%はエネルギー換算である。
エネルギー換算の食料自給率も怪しいところがある。
つまり、米も野菜も全てエネルギーに換算している。
この理屈でいけば、日本全土にサトウキビを作れば、
エネルギー換算の食料自給率は100%を超えてしまう。
それにしても「食料自給率14%」は、国民の命を守り、日本国を
存続させる政策でも方針でもない。菅首相はAPECでTPPに
参加する前提としての協議に参加するという態度である。
民主党・菅内閣に農業政策がないのだ。農業を工業製品と
同等の輸出製品と扱うのか、日本人の生命と国土を守る
絶対的に必要なものと考えるのかの基本論議がないまま、
財界の要望に従って、TPP加盟に舵を切ろうとしている。
10年後、50年後のこどもたちや孫に大きな禍根を残し、
日本国そのものがなくなる危険を感じている。
日本人の食べるものは、日本で作るという理念と政策転換が
必要である。主な先進国は100%の関税をかけて自国の
農業を守っているのは上記の理由からだと推測する。
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午後3時頃、バオミンさんから電話。フエ師範大学で教えた
第1期生の学級委員長がホーチミン市から出て来ている
とのこと。明日、一杯飲むことにする。
部屋の掃除。筋トレ。
読書「思春期 ポストモダンー成熟はいかにして可能か」
(斎藤環著:幻冬舎新書)
午後8時、ブライセンベトナム支社の
VU君・THI君が車で迎えに来てくれる。
3人でフエ空港へ。ブライセン本社のコンピュータの
指導者2人が来訪。既にフエ空港の時刻は午後9時過ぎ。
予定の時刻を30分程遅れて到着。
車でフエ市内へ。フォンザンホテル着。チェックイン。
午後10過ぎ、4階の「ホアマイレストラン」で軽く夕食。
5人で明日からのコンピュータ指導等の打ち合わせをする。
午後11時半閉会。徒歩で宿舎まで。
部屋へ戻ったのは、午後11時半過ぎ。
ベトナムでは、予定は全て「未定」なのだ。
投稿者 koyama : 2010年11月07日 10:42