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2010年11月01日

静岡大学「ニフィー留学」希望日本語学校生徒説明

終日雨。時々、豪雨。フォン川は洪水寸前。

昨夕から寒くなった。午前3時頃、寒いのに気づき、
毛布を1枚かける。

お陰で風邪の前期症状を呈す。喉痛、倦怠感、多少の発熱。

午前3時に寒くて目が覚め、その後眠れない。

読書「禁煙ファシズムと戦う」(小谷野敦編:ベスト新書)

3部構成となっている。第1部は総論的に編者の小谷野氏
第2部は、斉藤貴男氏、第3部は栗原雄一郎氏。

第1部の編者でもある小谷野氏は、東大非常勤講師など。
小谷野氏の記述と思える「前書き風の帯」には、以下のよう
な禁煙ファシズムに対する『闘争宣言』が記されている。
「 しょうけつ(悪いものの勢いが盛んなこと)を極める
昨今の禁煙運動の根源にあるのは、特定の集団を差別したい
という心理である。現在の先進社会では、性別、人権、などに
よっては人を差別することは、たてまえ上、許されていない。
そこで、他人に害を与えるという理由のもとに、喫煙者を
「汚い」ものと認定し、差別しようとしているのである。これは
かつて肺結核患者ヤハンセン氏病患者が受けた差別と、
ほぼ同質のものだ。
二言目には「喫煙者のマナーが悪い、国や自治体が規制
してほしい」と言い出し、分煙さえ認めず、全面禁煙を
主張する禁煙運動家は、再び全体主義を招来する、恐るべき
国家依存症にかかっているのだ」。
ここにほぼ編者小谷野氏の主張は要約されている。
小谷野氏は喫煙者。

第1章の小谷野氏の内容は、自分中心(喫煙者)の
発想であり、タバコの匂いとその害が嫌いな人には、
(その程度は我慢しろ)と言っている。非常に身勝手な
理論構成である。
タバコの害についても、科学的な証明されていないと
主張している。
副流煙の害も科学的な根拠がないといっている。
アメリカの「プロテスタント」(清教徒)の純粋主義の
偏った理論でアメリカは異常は「反喫煙」国家になった
としている。

タバコの害はないとする筆者の科学的根拠などが
一切証明されてなく、感情論と精神論で喫煙問題を
論じていて、批判するに値しない。
どこでもタバコを吸わせろとしか聞こえない。

第2章の斉藤貴男氏の論拠は、検討に値するものである。
斉藤氏自身は、タバコを吸わない。タバコを吸わない
斉藤氏は、禁煙運動が厚生省・政府と結びつき、
国家の指令で「健康になりましょう」という運動をするのは、
ヒトラーが、徹底して「禁煙運動」をおこなったのと
同じだと断じている。この意見に同調は出来ないが、
「健康増進法」で「国民は健康になる義務がある」という
趣旨の文言が入ったことに斉藤氏は、個人の健康問題に
国家が介入し、管理することに対する不信感を
述べている。

第3章の栗原氏は、小谷野氏と斉藤氏などの書いた
文章を引用しての「禁煙ファシズム論」で検討に値しない。

禁煙運動の最終目標をどう定めるのか?
喫煙の権利を認めるのか、それともタバコ自体を
麻薬と同種の「依存性薬物」と同類の全面禁止に
するのか? 今後の禁煙運動に問われているが、
私見ではあるが、タバコは、依存性の薬物であり、
大麻・覚せい剤と同様に全面禁止にすべきと
改めて思った次第である。大麻吸引ですら犯罪なのだから・・・。

3人の著者に共通する禁煙擁護論は、
「タバコを吸うことで、リラックスできる」
ということに尽きる。
覚せい剤や大麻も同様にリラックスできのである。

禁煙派と反禁煙派の著書を読み比べ、禁煙派
は科学的・医学的な検証と、タバコの依存性を
強く主張しており、軍配は、「現代たばこ戦争」
(伊佐山芳郎著:岩波新書)に上げたい。

斉藤氏の主張には一理あるのではあるが、喫煙者が
自主的に(他人に迷惑をかけずにタバコをすう)ことを
期待できない現状である。小谷野氏のように
「開き直り」喫煙者もいる。

私自身はタバコを吸ったことはない。大学時代、教員時代
に会議などで密室になり、周りの人間多数がタバコを吸うと
30分位すると涙がと洟が出てくる。そのうち、体中がだるくなり
会議などに参加できなくなる。
何度もタバコをやめて欲しいというのだが、喫煙者は
「それは、小山の気持ちが弱いからだ。タバコくらいで
仕事ができなくなるなど、甘えている」と何度も言われた
経験を持っている。私がタバコが嫌いな原因は
「自分の快楽のために他人を犠牲にしても憚らない人間」
が嫌いだという1点である。こうした人間が「人権」「民主主義」
などの論議をしているの聞くと(片腹痛い)心境になる。

私が居酒屋に飲みに行く。しばらくカウンターで飲んでいると
隣りに来客が来る。やおらタバコを取り出し、吸い出す。
私に煙が「モロ」にふりかかる。その時点で、もっと飲みたいの
だが、私は店を出る。喫煙者はこうした「タバコの嫌いな人」
のことは頭にないのであろう。現実の世界では、「喫煙」こそが
ファシズムなのだ。タバコの嫌いな人間は、喫煙者の煙草で
居酒屋や食堂・レストランから「コソコソ」と退出しているのが
現実なのである。喫煙者の横暴と他人を省みない態度には
人間の悲しさを感じる。
私からすると「喫煙ファシズム」が現実なのである。

3人の著者が共通して主張している点は、
喫煙は、低所得者・低学歴者の(一番の娯楽だ)
禁煙を主張している人たちは、高学歴・高収入の人たちの
主張だといっているが、これほど、人間を差別した意見は
ない。喫煙は学歴や収入とは関係ない。
喫煙者を差別していると主張している著者たちが、実は
人間を差別していることに気づいていなのである。


午前7時朝食。お赤飯風の「おかゆ」と小魚の甘辛煮



気温の急激な変化で風邪の症状。
午前中、寝ていた。

読書「禁煙ファシズムと闘う」読了。
小谷野氏の「タバコのことばかり言うが、車の排気ガスなど
自動車事故の死者年間8000人(当時)など、車の
方がもっと問題なのに何故、タバコばかり文句のいうのか?
との記述に呆れ返る。車は車、タバコはタバコなのである。
「あいつも悪いことをしているのに、何故、俺だけに文句をいう」
との小学生の言い訳にしか聞こえない。

午前11時半昼食。「春雨麺」。外は雨。

午後1時45分、バオミンさんが雨の中、オートバイで迎えに
来てくれた。

日本語学校で「静大にニフィー留学希望日本語学校生徒」
(高校1年生、2年生)に説明会。


「静大ニフィーの概要」「選抜方法」「日本語学校での学習内容」
など留学希望者19人に説明。

説明後、2階の「静大ニフィー受験希望者(高校3年生)」の
授業を参観。土井先生が教えていた。
2011年3月には、受験が控えている。


「子どもの家」のニーさんも参加している。
グエンフエ高校の理系で勉強している。頑張って静大に
留学して欲しい。




静大ニフィープログラムの留学希望生を教える土井先生


1時間ほど「静岡フエ青年交流会館」内にある日本語学校
に滞在。

その後、ベトナム事務所へ。
リー君が「これから毎月、100万ドン(5000円)貯金したい
と言って私に100万ドン預けた。ハンさんに渡す。
リー君の給料が100万ドン程度。どうして、給料全額ほどの
お金を毎月貯金できるのか?
考え出すと眠れなくなる・・・・。


部屋に戻り。横になる。

読書「沢村貞子という人」(山崎洋子著:新潮文庫)
古本屋で買った。140円。

沢村貞子は戦前、共産青年同盟に加入し、1年間ほど
治安維持法で拷問を受け、拘置所に入れられていた。

兄は四代目澤村國太郎、弟は加東大介、甥は長門裕之・津川雅彦。
俳優の藤原釜足は元夫である。
沢村貞子のマネージャーだった山崎洋子の「沢村貞子」の
日常と人となり。学ぶべきこと多々あり。

ーーーーーーーーー
大学の同級生の大極安子さんが「子どもの針」で起業を
めざします。現在も「モモの木治療院」の院長ですが、
更にこどもたちにための「針治療」を目指しています。


(以下、大極さんのメッセージです)

日本に子どもはり専門の治療院を作って、そこから子どもはり
に関する様々な発信をしていこうと考えました。スタッフに
子どもはリを教えたり、お母さん向けの講習会を開いたりと。
将来は子どもの家の子どもが研修に来られたらいいなと
願っています。

現在の日本では、子どもはリは絶滅状態です。

でも、ニーズはあり、わざわざネットで調べてやってくる人もいます。
ニーズと、供給のルートがずれているのでしょう

子どもはりを特化して提示することにより需要を掘り起こせたらと
思っています。

ということで、11月7日に起業家夢市場でネットで応援を呼びかけます。

子どもはりのことを話し起業する決意を表明します。応援投票があります。

持ち時間は5分ですが、当然、ベトナムフエでのことを話します。
子どもの家そのほかの写真も提示されます。
日本で絶滅状態の子どもはリは、フエでは喜んで受け入れられ
ていますと、コメントも入ります。使ってもよろしいでしょうか。いえ、
使いたいのですがというお願いです。


発表会は11月7日(日)午後4時からです。
時間のある方は以下の要領でインターネットを
開き、大極安子さんに「投票してください」
JASSのことも少しでるようですので。

宜しくお願いします。

2010年11月7日(日)(午後4時

①インターネットでの放送アドレス。
http://www.ustream.tv/channel/kigyo-jissen2010

②応援フォーム。
http://www.p-alt.co.jp/wwb/inq/index-event2.html

 11月7日(日)16時より放送を開始いたしますので、①よりご覧下さい。

 応援表明をしていただける場合は、②よりご送信ください。

投稿者 koyama : 2010年11月01日 19:24

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