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2010年09月18日

地球の歩き方第6班講演会:大極さんたちと昼食・茶園で休息

午前中晴れ、午後曇り、夜雨


午前4時半目覚める。
読書「1週間」(井上ひさし著:新潮社)読了。
内容の濃い本。
井上ひさしが2000年から2006年まで「小説新潮」に
書いたものをまとめたもの。当初は、井上ひさしが、
改定し発行する予定だったが亡くなったため、改定せずに
発行したもの。

以下、読後感。

井上ひさしが、本書で一番何を訴えたかったのを考えた。
もちろん、ソ連のスターリン主義的なファシズムに近い体制
に対する告発。同時にソ連が日本の関東軍の軍隊組織を
そのまま温存し、シベリヤ開発のために利用したことへの
告発が、本書の文面上の主内容である。
しかし、井上ひさしはそうしたソ連スターリン主義、日本軍国主義
を告発しながら、本当に言いたかったことは、以下の2点と見た。
①スターリン主義の根源はレーニン主義だったということ。
 レーニンそのものが、人権無視、人命軽視、労働者・農民の
国家とはおよそ縁遠い官僚ファシズム国家を作った元凶だということ。

②そのレーニン・スターリンに追随し、コミンテルンの各国支部
 として活動した各国の共産党の過去の過ちと現在に続く、
 人権無視・民主主義無視の体制に対する「無言」の告発

本書を理解するためには、ソ連共産党史、マルクスレーニン主義
の基礎、日本共産党の歴史などの基礎知識が必要である。

本書を読んで推測ではあるが、妻ユリからロシア語などの
教示を受け、ユリの姉である故「米原万理」からソ連、ロシア
ロシア語、ソ連・東欧社会、ソ連の少数民族問題などについて
の教唆と学問的基礎知識を享受したことが文章の行間から
垣間見える感あり。

本書を流れる底流には、社会の底辺の人間、貧しい人、
弱い立場のひとたちへの思いいれが強く読み取れる。
井上ひさしが、我が「子どもの家」と同様の親のいない
こどもたちを養育する「養護施設」で育てられ、
高校も養護施設から通学したという経歴、も影響を与えている
ものと思われる。


午前7時朝食。ブンボー

午前8時、ベトナム事務所へ。ベトナム事務所では、
皆さんが和気藹々と仕事をしていた。



午前8時15分。地球の歩き方第6班(13人)がベトナム事務所。

バオミンさんの司会でベトナム事務所員紹介。



原田先生・土井先生



古竹先生・ハン財政部長

富岡先生・フオン先生・フーン先生



新婚・体力と気力が充実しているソン君。

「子どもの家」案内、「フェリシモ」担当で大活躍しているアンさん




原田先生の「フエでの生活上の諸注意」があり、
地球の歩き方スタディーツアーは「子どもの家」へ。

「子どもの家」では、ソン君が各施設を案内。
土井先生がソン君の「子どもの家」施設案内を聞く。
原田先生が「ソン君の施設案内」を聞きながら
ベトナム事務所としての「統一的な施設案内要綱」を
作製する。




「子どもの家」では、土曜日が休日となった小学生が寮母さんの
指導で自習。


午前9時半から10時45分まで講演会



午前10時50分から「子どもの家」のこどもたちの歓迎会


セン運営委員長の歓迎の挨拶。ソン君の司会。


地球の歩き方側のお礼の歌(森の熊さん)



交流会終了後、電動バイクでベトナム事務所へ。
午前11時半、大極さんたち、原田先生・土井先生・富岡先生
と「チャオ・バイン・カイン(小麦粉とキャッサバ芋の手打ちうどん)
美味しい、「待つ店本店」へ。一人3杯。


午後1時過ぎ、チャオバインカイを終わり、フエ郊外の
天安山中腹の「中国茶の庭園」へ。
ウーロン茶・鉄観音茶などを楽しむ。午後4時まで休息。

午後5時、バオミンさんと大極さん一行はフエ空港へ。

私は午後5時半、日本料理店へ。こどもたちと夕食。



午後9時まで開店。日本人、欧米系の来客あり。


投稿者 koyama : 2010年09月18日 23:19

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