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2010年08月30日

全国大学生協ツアー「子どもの家」:夜、さよなら夕食会

快晴  夕方から曇り豪雨。


午前5時起床。
読書「仮装集団」。3分の2読み終える。問題の核心にはいる。
勤労者音楽同盟(勤音)という大衆組織を目に見えない
一部の政治集団が裏で操っているのではとの主人公の
疑念が強くなる。「勤音」が10万人に達し、顧問を参議院選挙
立候補。一般大衆組織のはずの「勤音」が、政治活動へ
急速に傾斜していく。主人公はこうした性急に政治化する
勤音のあり方に強い疑問を抱く。大衆蔑視・大衆操りではないか?
単純に音楽が好きな人たちの会である筈の「勤音」なのに。
日経連・経団連のような資本家組織も対抗して「自由音楽連盟」
(音連)を組織する。
こうして、音楽を楽しむという原点が失われ、労働者階級と
資本家階級との音楽・余暇の使い方を巡っての対立へと発展する。
山崎豊子は、1967年の頃、良くここまで調査をしたなと感心する。

午前7時朝食。おかゆ。昨日飲みすぎた。おかゆが丁度良い。

午前8時過ぎベトナム事務所へ。

リー君が『ナムドン山岳地帯訪問』の準備をしている。
地球の歩き方4班の皆さんと原田先生・ソン君・リー君の3人で
案内予定。

リー君の素晴らしいところは、「仕事が好き」「体を動かして
労働することがすき」という1点に絞られる。
文字通り「労働者階級」なのだ。多少「ルンペン・プロレタリア」
の傾向を持ってはいるが。ベトナム社会主義社会の主人公の
筈なのだが。「労働者・農民の国家」。

午前9時半、出発なのだが、8時前にはベトナム事務所に
来て、支援物資を揃えたりと一人で準備をしている。
問題は、一人で準備をし、勝手に車を発車させ、
先日、責任者のバオミンさんをベトナム事務所に置いたまま
ツアー宿泊のホテルへ行ってしまっりと、全体が見えずに
「独走」する性向を持っていることではあるが、仕事をすること、
体を使って動くことが大好きな所は素晴らしい能力である。


臨時ベトナム事務所員会議。

その後、バオミンさん・古竹先生と日本語教育の件で打ち合わせ。

午前9時、「子どもの家」へ。大学生協ツアーが市場へ行き
昼食の食材買出し、こどもたちと昼食作り。アンさん一人での
案内。


既にこどもたちと一緒の昼食作りは終わり、こどもたちと交流中。


ユイ君はなかなか賢い子どもである。6年ほど前に船上生活を
していたユイ君を訪ね、「子どもの家」へ引き取った。
勉強もしっかりとしている。生活も行動も子どもらしい。


引率責任者のアンさんも一人で頑張っている。

こどもたちとツアー参加者は直ぐに仲良くなる。年の近さも
関係しているのだろう。



午前11時、昼食。

イカの煮物、野菜と豚肉の炒め物、野菜スープ、ご飯。

訪問者と一緒に食事をしているこどもたちも10年前、数年前には
こうして初めて「子どもの家」で食事をした経験を持っているのだ。
今は、お客さんを歓待する立場ではあるが。



先日、農村の自宅を訪問し入所して「THUYさん」もすっかり
「子どもの家」に慣れたようだ。

引率責任者のアンさんと寮母さんたちでこどもたち、訪問者の
昼食のお世話をしていた。一人での案内は神経を使う。感謝。



私は「子どもの家」を後にし、電動バイクで宿舎へ。

昼食はマカロニのスープと生野菜・唐辛子・レモン。


午前12時半。午睡。1時間。

午後2時。大量のメール受信。返信を書く。

午後3時半、バオミンさんといくつかの問題について
電話で打ち合わせ。

午後4時、ベトナム事務所へ。静大工学部留学生が「マブチモーター
奨学金』の申請をする。申請書が適切に書かれているかチェック
する。


日本料理店では、夜6時半からの「大学生協スタディーツアー
夕食会」の準備をしていた。

午後6時半、「全国大学生協スタディーツアー晩餐会」。
明日、ホーチミン市経由で帰国する。

今夜は古竹先生の司会。フエ滞在は短い。
しかし、状況と場面をしっかり把握し、適切な行動が出きる。
なかなか賢い若者と見た。


ベトナム事務所側は私とバオミンさんが参加。



メニュー紹介。いつもはリー君とグエットさんが行っていたが、
今日はリー君が『ナムドン山岳地帯」に地球の歩き方と
一緒に訪問しているが、午後6時半時点でも帰ってこない。


今夜のメニュー。グエットさんが書いた。

大学生協ツアーは女子大生8人。団長の乾杯の挨拶。



今日のメニュー『空芯菜のニンニク炒め』

午後8時、夕食会終了。リー君もナムドンから帰ってくる。

日本料理店スタッフの紹介。


最後の参加者全員と日本料理店スタッフの記念写真


閉店の片付けをし帰宅。リー君が日本料理店の前でウロウロしてる。
「リー君、どうして帰らないの?」と聞く。
「彼女が迎えに来てくれるのを待っている」とのこと。
幸せで良いことである。リー君は今、「青春真っ只中」。
この恋愛がどうなるのかは分からないが(というのか、
分かっているのだが・・)リー君の幸せそうな顔と態度を
みていると私も元気とエネルギー(かなり変な?)を
もらえて嬉しい。私が大学に入った頃の青春時代を
思い出す。いつの時代も「若さ」は『未経験』と『挑戦』
『先の見えない』時代である。
私はリー君が「青春を謳歌」している現実に拍手を送りたい。
その結果がどうなったとしても。青春は必ずしも「明るい色」
でもない。むしろ「灰色」か「黒」である。
リー君が「明るい色」でいることを願うのみ。

投稿者 koyama : 2010年08月30日 16:53

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