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2010年06月26日
ベトナム事務所員会議:TU君送別会
快晴
午後4時、暴風雨。町中の木がかなり倒れる。一部浸水。
午前5時起床。メール受信。送信。
ソン君・メンさんの結婚式を中心に多くの来訪者あり。
出迎え、案内等のベトナム事務所員担当者原案を
バオミンさんが作る。最終的にいくつかの修正を加え、
今日のベトナム事務所員会議に提出するようにした。
午前7時朝食。
今日も朝から暑い。気温は既に35度を超えている。
午前8時、ベトナム事務所へ。バオミンさんといくつかの
打ち合わせ。
午前8時半、ベトナム事務所員会議。
ベトナム事務所員は気持ちも一つになり、明るい職場と
なっている。一致団結と言う言葉があるが、ベトナム事務所が
今、その言葉通りになっているようだ。
はじめにバオミン運営委員長の開会。今日の議題の整理。
次に各自の1週間の活動報告。問題点の指摘など。
(ソン)地球の歩き方ミニスタディーツアーの出迎え・案内
「アクセサリー研修センター」を担当し、日本の支援会社
ブレラに製品を送る。
今日から日本語学校ミニスタディーツアーが来る。空港へ
出迎え。
「フェリシモ」のこどもたちの写真を撮る。
(フーン)日本語学校「特進クラス」復習・35課~37課テスト
出席率良くなった。
木曜日テストだったが、8人中4人しか受けなかった。
受けなかった生徒のうち2人は「デング熱」に罹った。
一人は入院している。今、フエではデング熱が流行っている。
(フオン)日本語学校「特進クラス」 来週水曜日聞き取りテスト
「初級クラス」は8課まで終了。
(古竹) 日本語学校「特進クラス」の会話のテストをした。
静大に留学が決まっている3人のうち2人は
会話がうまくなっていたが、一人は問題あり。
初級クラス 会話
大学生は期末試験・卒業試験で出席率良くない。
ブライセン社員はよく勉強している。しかし、1日の
仕事が終わって更に2時間の日本語の勉強。
後半の1時間は、少し辛そうだ。
ストリートチルドレン芸術祭の絵やプロフィールを
集めている。翻訳。
大塚さんが帰国しているので、日本料理店の
お世話をしている。
今週の来客数。コンスタントに来客あり。
こどもたちだけで調理から接客まで一切をしている。
月 火 水 木 金
8 10 8 14 5 (人数)
(アン)地球の歩き方ミニスタディーツアーの案内
久門ーNHK奨学生のお礼の手紙翻訳
「フェリシモ」のポーチ出来具合いの調査。
(ハン)里親への夏のメッセージが出来上がった。
7月末里親へ送る予定
奨学生のお礼の手紙(600枚)の翻訳をしたが
小学生の内容は簡単なので直ぐ翻訳できるが
高校生が医科大の学生のお礼の手紙は内容が
難しく翻訳も難しい。
(クアン) いくつかのスタディーツアーの「見積もり」を作る
各種手紙の翻訳
地球の歩き方ミニスタディーツアーの案内
日本語学校39課
(ミン) 2日間、山岳少数民族の視察に小山先生と
行ってきた。不在中、ベトナム事務所の留守番、
ありがとう。特に来訪者なく、何も問題はなかったようで
安心した。
現在、「子どもの家」のこどもたちの半分(20人程度)は
親戚などがいるので「里帰り」をしている。
20人ちょっとのこどもたちは、親戚もなく、里帰りが
出来ないので「子どもの家」にいる。
里帰りしているこどもたちも7月第1週には「子どもの家」
へ帰る。
「アクセサリー研修センター」の件
「フェリシモ」の件
静大工学部ニフィー一般入試の結果
JASS日本語学校で日本語を勉強していたTU君が
6月30日にフエを出て「静岡大学農学部大学院」の
研究生として訪日する。小山先生が連れて行く。
静大入学・入寮・パスポート・ビザなど全ての必要
書類が揃った。
各自の活動報告の後、バオミン運営委員長より提案された
7月20日前後の来訪者(JASS主催結婚式参加ツアー・
内田さん夫妻・柳沢さん3人組・「京滋YOUの会」・・)
などの出迎え・案内・その他のお世話の担当を決める。
坂本元日本語教師・原元日本語教師のお二人には
JASS事務所員として出きる範囲でお手伝いしてもらう
こととした。
いくつかの質問や変更が行われ会議は終わる。
午前11時。猛暑の中、床屋へ。6月30日、TU君を
連れて帰国するので床屋へ行く。100円。
午前11時半、昼食。午前11時から停電。
暑くて食欲なし。精進麺。
昼寝をしようとしたが、暑くてなられない。
汗を拭き拭き読書。
「使える経済書100冊」(資本論からブラック・スワンまで)
(池田信夫著:NHK出版)読了。
100冊の経済書の古典から現在までの主なものを
紹介している。特に古典で読んで見たいものあり。
更に最新の経済学説の紹介もあり、有益な本ではあるが、
それぞれの本に著者がコメントをつけているが、かなり
「偏った」評価をしている。コメントなので池田氏の意見と
して読んだ。
午後4時、一天俄かに掻き曇り、黒い雲が動き出す。
雷の轟音。台風のような強風。近所の家のトタン屋根が
飛ばされている。豪雨。窓を突き抜けて部屋の中に
雨水が浸水。
1時間ほどたって、静かになる。
今日は午後5時から日本語学校卒業生のTU君の
静大留学の「壮行会」があり、呼ばれている。
バオミンさんと出席。途中、フエ市内は先ほどの
小型台風のような強風と雨で町中が混乱していた。
フエ中心の「レロイ通り」の並木がかなり倒れている。
強風で大木が「レロイ通り」の真ん中に倒れている。
オートバイ・車の通行が出来ない。
今年のフエは生活するだけでも大変だ。停電があり、
最近は断水も始まっている。その上、小型台風の通過で
町中の屋根が飛んだり。何かの「祟りか?」・・・・。
午後5時過ぎ、TU君の家へ行く。
既に親戚の人たちが30人ほど集まり、「TU君訪日壮行会」
が始まっていた。
フエでは、外国に留学するということは、まだまだ「洋行」
の感覚が残っているのだ。
TU君のお父さんが挨拶。「小山先生のお陰で息子が
日本の大学で好きな柑橘類の研究が出きる。感謝している。
息子に勉学の機会を与えてくれたありがとう」
私の挨拶。「私はJASSの代表であるが、同時に静岡大学
フエ連絡事務所長もしている。TU君が静岡大学農学部で
勉強できるように協力することは、私の仕事だ。
TU君が静岡大学にいけるようになるまでには、日本の
多くの人たちの見えないところでの協力があったことを
覚えておいて欲しい。しっかりと勉強し、フエに戻って
フエ大学の先生になり、後輩を指導して欲しい。
JASSは日越友好をその目的の一つにしている。
こうした『人材養成=人を育てること』が本当の
友好につながると思う」。
前のフエ市共産党委員長の「クアンさん』も参加。
田舎の素朴な壮行会。親戚の人たちが、ニワトリを捌き、
牛の胃や心臓を持ち寄る。特に牛の胃袋(日本ではセンマイ)
が美味しい。
TU君の両親と両親の兄弟・親戚が総結集した感あり。
TU君の父親(トアンさん)とフエ市人民委員会外務長のニエンさん。
現在のフエ市共産党委員長のユンさんも駆けつける。
地元の会社からTU君訪日の花束が贈られていた。
今日の壮行会の多くは農民の皆さん。
乾杯をするたびに「W杯の日本はすごい」と言われる。
ベトナムはことサッカーになると人間が変わるほど
国民的に燃える国だ。ベトナム人に取っては、
日本と韓国の決勝リーグー進出はアジアの代表と
しての「誇り」のようなものを感じているようだ。
私はサッカーに全く興味がない。正直を言うと
サッカーのルールすら詳しくはしらない。オフサイド
いうことばは知っているが、詳しくは知らない。
次から次に乾杯する参加者のベトナム人から「ワールドカップ
の日本の試合は立派だ。すごい」と私が日本サッカーを
代表して「誉められて」いるようで、面映ゆい気持ちになった。
「すみません。私はサッカーのルールも知らない人間です。
ワールドカップで日本が勝ったか負けたかにも全く興味が
ないのです」などとは言えない。
リー君などは、日本の選手の名前をほとんど知っている。
私は「中田」と「カズ」位しか知らない。
せっかく「日本の決勝進出」をほめてくれたベトナム人と
それ以上、サッカーの話で盛り上げられなかったのは
残念。
日本のサッカーワールドカップ決勝進出がベトナム農民
の皆さんや共産党の幹部の皆さんにかなり強い衝撃と
アジア人の誇りを感じさせていることを実感した。
スポーツも政治的な側面をもっているのだと、改めて
感じた次第である。
けして贅沢で豪勢な壮行会ではなかった。素朴で質素な
ものだったが、心温まるベトナムの農民の伝統と気持ちが
伝わってきた。
午後8時半閉会。痛飲。
投稿者 koyama : 2010年06月26日 07:12