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2010年06月09日

日本からの来訪者と終日行動を共にする

快晴

フエフェスティバルは盛り上がらない。
昨夜午後10時頃花火の音がしたが・・・・・。
一部の外国人観光客とお偉いさんのための遊び。

午前7時朝食。

午前7時50分、バオミンさんがオートバイで迎えに来てくれる。
某所で某氏と懇談。

午前8時半、ベトナム事務所で日本からの来訪者と
地元の銀行へ。

ベトナム事務所に戻る。ベトナム事務所前の喫茶店の
裏の見えない所でリー君が「ギャンブル」をしている。
私とバオミンさんが現場を確認。あれだけ何回も
ギャンブルはいけないと言っていたのに。
リー君とギャンブルをしているのは大人ども。
リー君は「良いカモ」なのである。リー君は「大負け」をし
得意の『借金』をするに決まっている。こうして又、借金漬けの
生活が復活してしまうことを恐れる。

午前9時、日本人訪問者と関係者の懇談。仲介。
午前11時過ぎまで。なかなか会話がかみ合わない。
外国人との話し合いの経験の少ない人は、この種の
話し合いが下手だ。通訳を通しての話し合いは、第1に
通訳に分かるような日本語を短く使うこと。


午前11時半、昼食。

1時間昼寝。
読書。

午後2時から「バンベー37号」の最終編集。不足原稿、写真等
の確認を行う。時間がかかる。

午後6時、日本料理店へ。日本からの来訪者と私、バオミンさん
の3人で夕食をしながら話をする。

午後8時、リー君が問題を起こす。
リー君は接客係り。日本料理店内にいる。お客さんから
注文を受け、厨房の料理人へ紙に書いて伝える。
注文の料理が出きると厨房から「料理ができた。リー」
との声がかかる。リーはその声を聞いて厨房へ入り
注文の料理をとり、お客さんへ出すという手順である。

ところが今日は、厨房で何度も「リー、リー」と呼んでも
リー君は厨房へ来ない。遠くにいるグエットさんが
厨房へ来て、お客へ食事を持っていく。

大塚さんがリー君に「厨房の近くのカウンターの所に
いないさい」と注意をする。リーは大塚さんの注意を無視する。
大塚さんがリー君の反抗的な態度を注意する。
リーー君は更に言うことを聞かない。

私はバオミンさんと日本人来客と夕食をしていた。
大塚さんが「ちょっと厨房へ来て欲しい」といわれ厨房へ
行く。上記のような状況を見る。

大塚さんが、「仕事はきちんとして欲しい」とリー君に行く。
リー君は「そんなにうるさいことを言うのなら、日本料理店
を辞めてやる」と暴言を吐く。

私はその状況を聞いていて「リー君。日本料理店を辞めたいの
なら辞めるのは自由だよ。代わりの人は何人でもいるのだから」
『その前に仕事の決まりを守らず、大塚さんなど目上の人への
態度が失礼極まりない。はじめに謝罪しない」と厳しく叱責。

大塚さんもリー君の態度を注意する。
リー君は「それなら日本料理店を辞める」といい、日本料理店の
名前を書いた「制服」を脱ぎ捨て、椅子に叩きつけ外へ出て行って
しまう。

その後、事情を聞くと、自転車を「質屋」に入れて25万ドンもらい
使ってしまった。その自転車を出して乗りたいのでまた「25万ドン」
『借金』をして質屋から自転車をだしてしまった。

一昨日、私とバオミンさん、大塚さんで1時間半もかけて
リー君の「借金漬け」生活の改善について話し合った
ばかり。良く分かった、と言っていた結果が再度の
「借金」と「ギャンブル」。
リー君の生活は「ギャンブル」と「借金」そして
借金を返すために再度の借金という「ローン地獄」の人生である。
今回、約200万ドン(1万円)あった借金を大塚さんが全額清算
し、6月20日の給料日までの生活費も出してあげるので、
借金は絶対にしてはいけないとの誓約をさせている。
口では「頑張ります」と言ってはいるが、その実、反省の
「ハの字」もない。その場逃れの「反省の言辞を弄し」、
終われば「けろっと」しているのである。

欲しければ借金をして買い、給料では返済出来ないので
借金を踏み倒すか「物乞い根性」で人からもらって
借金返済をおこなうという生活を繰り返している24才の青年
である。

1時間後、日本料理店を飛び出して行ったリー君が日本料理店に
入って来て平然と「制服」に着替え、仕事を始めようとした。
大塚さんや日本語教師の皆さんが、「さっき、啖呵を切って
日本料理店を出て行ったリー君が、何もなかったかの
ように日本料理店で仕事を始めだすなど信じられない」との
声。

日本人の来客、バオミンさんと日本料理店で会食中だったが
厨房の隣りの部屋へ行き、リー君を呼び出す。
大塚さん、原田先生、古竹先生、バオミンさんでリー君に
真意を聞く。

「何故、さっき 日本料理店を辞めると言って出ていったのに
黙って仕事を始めるのか?」。

リー「仕事をしたいから・・・」。
小山「仕事をしたいのは分かるが、自分で仕事を辞めると
   啖呵を切って出て行った。24歳になる。戻って仕事を
   するには、それなりの挨拶が必要でしょう・・・・」
リー「・・・・・・・・」
小山「一昨日、バオミンさん・大塚さんと借金はしない、
   ギャンブルはしないと約束したのに何故、今日
  日本料理店の前の喫茶店の裏でギャンブルをしていたのか?」
リー「ギャンブルはしていない。カードを持っていただけだ」
小山「リー、舐めるな。今朝、8時半、私とバオミンさんで
   何人かの大人とギャンブルをしている現場を見ていたのだ。
    ただ、カードを持っていただけ、などといういい訳が通用 
   する訳がない。私やバオミンさん・大塚さんが忙しい中でも
    時間を取ってリー君の人生を考えギャンブルの問題を
    話し合ったのだ。ただカードを持っていただけ、などという
    言い訳をするのは、私やバオミンさん・大塚さんに
    失礼な態度だ」

大塚「借金はしないと約束したのに何故、質屋から自転車を
    出すためのお金をまた、借金したのか?。質屋から
    自転車を出すお金は、私が出して上げると言って
    いたではないか・・・・。」
リー「・・・・・・・・」

こんなことを何度も繰り返す。

「勝手に日本料理店を辞めて出て行って、勝手に挨拶もなしに
 日本料理店に入ってくる。ギャンブル、借金の繰り返し。
 そうした生活を本当に直さなければならない」と諭す。

リー君は、「それなら日本料理店を辞める」と又言い出す。
リー君の気持ちは、「自分は日本料理店になくてはならない
人間。自分がいなければ日本料理店は営業出来ない」との
自信過剰がある。
「私は辞めるのは自由。リー君の代わりは他にもいるから・・」
という。

リーは、何も挨拶しないで「プーッ」と日本料理店を出て
行ってしまった。

以上がリー君、日本料理店退職顛末記である。

リー君が10歳、16歳の未青年なら他の対応の仕方も
あった。しかし、24歳。いつまでもこんな乞食根性丸出しの
生き方をしていてはならない。JASSにいれば、どんなことを
しても助けてくれるという気持ちが更に発展し、わがままも
何も助けてくれるという気持ちになり、自信過剰で自分が
いなければ日本料理店は成り立たない。俺がやめたら
日本料理店がどうなるか見ていろ、という気持ちも強い。
こうした態度や気持ち考え方を放置して「甘やかす」のは
却ってリー君にもマイナス。社会のルール。真面目に働き
真面目に生きる。ギャブルや借金などしない生活。
リー君の「身の丈」に合った生活を今こそ学ぶ時期である。
このまま、甘やかしていたら結局リー君のためにもならない。
社会の通常の常識に従って対処した。

午後9時過ぎ、日本人の訪問者の対応を終わる。
午後11時半まで小山・大塚・バオミン・原田・古竹で
リー君問題を話し合う。

帰宅12時。メールの受信チェック。10通のメール。
頭が痛くメールを読む意欲がない。就寝午前1時半。

なんとも不愉快な疲れの残る一日だった。
 

投稿者 koyama : 2010年06月09日 08:37

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