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2010年04月22日

チュック君退所式:日本料理店大忙し

快晴

気温37度。

ホーチミン市では、「コレラ」が大流行。となりのカンボジア
から流行って来たそうだ。

フエはまだ流行までは行っていなようだが、ベトナム事務所
スタッフには、食べ物(必ず熱の通ったもの)や氷などの
飲食に十分注意するよう話し合った。

午前7時朝食。


午前中、ボランティア貯金完了報告書作成。

午後2時から「ハイリーホテル」は停電。


気温37度。(これはテレビの予報:実際には40度を超えている)
どうしようもなく蒸し暑い「ハイリーホテル」の部屋にはいられない。

午後3時、ベトナム事務所でバオミンさん・古竹先生と合流。
「子どもの家」へ。


最初に新任の日本語教師 古竹先生をセン「子どもの家」
運営委員長、ロック寮長に紹介。

続いて、2003年から7年間「子どもの家」で過ごしたチュック君
の退所式を行う。



チュックは姉のチャンさんと2003年に入所。
故あって母親一人の手で二人の子どもそだてるという
境遇であった。母親はホテルの雑役をしながら二人を
育てようとしたが、財政的に行き詰まり「子どもの家」へ
入所することとなった。

姉のチャンさんは、JASS職業研修センターの一環として
運営している日本料理店で「在庫管理主任」をしながら
日本料理厨房担当として月給をもらい、自立し、
母親と生活している。

窓枠作りの研修をしていたチュック君であるが、今回
研修先の責任者から自立できるとの保証をもらい、
正式な社員として、月給60万ドン(3000円)で働く
ことになった。母親からは7年間離れ離れに暮らして
いた親子3人で生活したいとの申し入れがあり
チュック君の退所を希望が出ていた。

ベトナム事務所と「子どもの家」では、チュック君が退所し
母親・姉と生活した場合にきちんと生活ができるのか?
財政的にも生活が成り立つのかなどの調査を行い
問題ないとの結論に達した。今日は、晴れておめでたい
退所式となった次第。

19歳となり退所することになったチュック君と母親


初めにセン運営委員長より退所に至った経過の説明。
・2003年に入所。
・母親から家族3人での生活をしたいので退所させたいとの希望あり
・私も母親と同意見。
・研修も力を上げ、自立し給料をもらって生活できるとの
 保証をもらっている。
・姉のチャンさん(日本料理店)も2009年12月に退所している。
●以上を総合勘案して、私はチュック君の退所に賛成する。


(小山)
・チュック君が退所した後の3人の財政状況はどうなるのか?
 チュック君(60万ドン:3000円)
 母親(80万ドン:4000円)
 姉(日本料理店 90万ドン:4500円)
3人の月給を合わせれば、3人での生活は十分可能。

3人で幸せに生活して欲しい。
チュック君は、これからお母さんの面倒みてお母さんを
幸せにするように。

続いて、チュック君と母親から退所の挨拶。

(チュック君)長い間「子どもの家」で育ててもらい感謝している。
        19歳になったので自分の力で生活できるようになった。
        窓枠作りの職人として頑張って行きたい。
        現在は、溶接もできるようになった。
          改めてJASSや「子どもの家」の先生方に
        感謝したい。ありがとうございました。

(母親)長い間、二人のこどもの面倒をみてもらい本当に
     感謝している。「子どもの家」がなかったらこどもたち
     は育たなかった。JASSの皆さんに感謝したい。

続いてロック寮長が「退所承諾書」を読みあげる。



母親が退所承諾書にサインをするのだが、字がかけなくて
ロックさんに教えてもらいながらサインをする。それでも
字が間違っていた。十分な教育も受けていない母親が諸事情で
自分の力だけで二人のこどもたちを育てる決意を
し、今日に至るまでには、どれだけの苦労と涙を流して
きたかを想像する。これからお母さんが家族3人で幸せな
生活をしてもらいたいと心から念願する。


続いて、セン「子どもの家」運営委員長の最終確認のサイン

チュック君が「里親の 大極さんにお礼の言葉を言いたい」と
言いだす。

『長い間、里親をしてくれてありがとうございます。7年間もの
長い間、僕のことを見続けてくれ、毎年「子どもの家」に
くてくれました。そのたびにシャツやお土産をくれ
僕を励ましてくれました。ぼくには二人のお母さんがいます。
また、時々、フエに遊びにきてください。
そして、体に気を付けて元気に長生きしてください。
最後になりますが、もう一度、長い間の支援に感謝します。』

最後に全員で記念写真。


午後5時半、日本料理店で夕食。
ヒエウさんが体調を崩し、この数日研修に欠席。


小麦粉のベトナム風にこみうどん


今夜も欧米系の来客多し。ほとんどの人がお寿司を注文。
お寿司作りが一番手がかかる。

大塚さん、こどもたち、原田先生・古竹先生など総がかりで
注文に応える。




寿司A(10巻)


午後9時、日本料理店閉店。


ベトナムは明日の「フンブオンの日」祝日を入れて
3日間の連休。

リー君の恋愛の挫折と新たな萌芽について報告を
聞きながら軽く飲む。


リー君は大ジョッキで6杯位飲む。



投稿者 koyama : 2010年04月22日 09:33

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