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2009年02月01日

顔にジンマシン

晴天 風が強い。

午前7時起床。

朝から顔にジンマシンができて、目が腫れる。
頭の中も赤くなる。人前に出られない。
体中にジンマシンが出る。かゆい。



午前中、何人かの会員から電話。

メール送受信。

昨夜の朝日新聞の夕刊を読む。

ノーベル賞を受賞した「益川敏英博士(68歳)」のインタビュー
記事が出ていた。
何故、ノーベル賞授賞式で「自国が引き起こした無謀で
悲惨な戦争」に言及したのか、をインタビューした記事である。
家具職人の父親と5歳の時名古屋空襲を体験。
小学校3年の時に担任の先生が「レッドパージ」で突然
いなくなった。戦争につながるもので利益を得るのは
許せないと思っていた。
名古屋大の物理学部に入学し、湯川秀樹博士の弟子で
坂田昌一教授に学んだ。坂田教授は反核平和運動に
熱心に取り組んでいた。「素粒子論の研究も平和運動も
同じレベルで大事だ」と言われたそうだ。

1967年、名古屋大理学部助手。ベトナム反戦運動に参加。
デモにも参加。市民集会に講師としても参加。
最近は大江健三郎さんなどが設立した「9条の会」に賛同し
2005年、「『9条の会』のアピールを広げる科学者・研究者
の会」が発足すると呼びかけ人になっている。
日本を戦争のできる国に戻したい人たちが改憲の動きを
強めているのに、ほっとけない。色々な理由を
つけて自衛隊がイラクへ派遣されたが、海外協力は
自衛隊でなくてもできる。まだ、おしりに火がついている
状態とは思えないが、本当に9条が危ないという
状況になれば、軸足を研究から運動に移す。

今回のノーベル賞受賞対象の研究「CP対称性の破れ」を
手がけていた時、京都大学教職員組合書記長だった。
非常勤職員の解雇撤回に取り組んだ。
アメリカでオバマ氏が黒人初の大統領になった。
人間の歴史には楽観論を持っている。黒人差別が当然と
された国で黒人のオバマ大統領が誕生するなんて
誰が信じたろう。能天気といわれるかも知れないが
戦争だってあと200年位でなくせる、と言っている。

勇気のある生き方と発言である。多くの学者が
「タコつぼ」に入ってしまい、社会的発言をしなくなった。
だらしのない研究者の世界となったが、益川先生の
ような人がいることに救われる気持ちになる。


朝日夕刊の隣のページに「私立中受験、身の丈志向」
という記事が出ていた。
最近は難関中学を受験する傾向がヘリ、「ガツガツ勉強を
やらせたくない。中くらいの学校へ入って」。
栄光ゼミナールの広報部長は「保護者のほどほど志向」
について「落ちる体験をさせたくない」「ギリギリで入っても
苦労する」として親がこどもたちに挑戦させない傾向が
強いという。首都圏の6年生の2割は私立中を受験する。
一人6校が平均とのこと。受験料だけで10万円。
中高6年間の授業料だけで500万円だという。
特定の階層しか受験できなき私立中受験。
しかも「ほどほど志向」。挑戦すらしなくなった子どもたちに
益川先生のような「根性」を持つことはできなくなるだろう。


終日、自宅。新聞を読み、読書。

読書「日本共産党の研究(1)」(立花隆著:講談社)
昨年ベトナムに来たツアーの方からの差し入れ。
1970年代、共産党と立花隆との間でどのような論争が
あったのか? 当時の論争では明確ではななかったいくつかの
論点が1991年のソ連邦の崩壊によって明らかになったこともある。

投稿者 koyama : 2009年02月01日 13:15

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