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2008年12月13日

松田先生帰国

晴天  終日太陽が出ていた。

午前6時起床。

午前7時、朝食。「ベトナム風お赤飯」。

胃腸の調子が悪く半分ほどで残してしまう。

今日はいよいよ日本語教師の松田先生が沖縄に帰国する。

午前7時半、大塚さんと税田さんがホーチミン市へ帯広のYさんの
出迎え。

「ハイリーホテル」の玄関で最後の「ハイリーホテル」住人の記念写真

午前9時半、ベトナム事務所員全員がベトナム事務所へ
集合。松田先生をフエ駅まで見送りに行く。

フエ駅には日本語学校の学生が見送りに来ていた。

見送りに来た生徒からお別れのプレゼント贈呈

入場まで30分ほど時間があったのでフエ駅の喫茶店で
珈琲を飲みながら思い出話に花を咲かせる。

●いよいよホームへ入場。検札。

●ホーチミン市まで(20時間弱)の列車を待つ。到着時間は
 常に不明。

●更にぞくぞくと教え子の生徒がフエ駅のホームに
  駆けつける。

●教え子からのプレゼント

●いよいよ列車が来るとの放送あり。生徒たちと。

●日本流に言えば相当の「ポンコツ列車」が到着。
 松田先生は一等車に乗る。コンパーメント(ベッド)。

●乗車

●列車が出発

松田先生を見送り、ベトナム事務所へ。1年間一緒に仕事を
した仲間がいなくなりということは、やはり寂しいものである。
松田先生の無事帰国を心より祈る。

ボランティア貯金から連絡あり。中間報告に関する資料の
不足分の請求。バオミンさんと協議。急いで必要な資料を
準備。日本のボランティア貯金本部へFAXで資料を送る。
私の方からボランティア貯金担当者へ電話をして資料不足
の件をお詫びする。

昼食。

午後12時過ぎから昼寝。体がだるい。

午後2時過ぎ読書。「土佐日記」読了。
この本は、現代語訳があり、その後「古文」となる。
古文の単語の説明や文法、係り言葉ばどの説明は
一切ない。これが良い。文法などの屁理屈をごちゃ
ごちゃ言われると読書の醍醐味がなくなる。
現代語訳を読んでおけば、古文の単語が少しわからくても
全体の言葉の調子、微妙なニュアンスなどは却って
よく分かる。文章は細切れに理解するのではなく
全体を読んで理解し、味わうものである。

土佐国司の任期を終えて京都へ帰る旅55日間の
日記である。土佐国司だった紀貫之が随行の女性に
なって書いた女手日記。
「序」「人々との別れ」「出立」「御崎を廻って和泉へ」
「和泉から難波へ」「京へ」「帰着」という構成。
1000年ほど前の日記であるが、実に人間的な内容である。
今日の私たちと同じ人間関係がある。それ以上に深い
親密な人間関係があったことが分かる。国司の任期を
終えて京へ帰る紀貫之に毎日大勢の人々がお別れの
挨拶に来て、宴会を行う。出航し途中で停泊するのを
追って更に関係者がお別れを惜しみやってくる。
今日よりも深い深い人間関係が当時あったことが
想像される。随所に歌が出てくる。

京から土佐に赴任する時には子供が
いたのに土佐で子供を亡くした母親(?)の「歌」が痛ましい。

みやこへと 思ふをもののかなしきは かえらぬ人の
あわればなりけり

あるものと忘れつつなほなき人をいづらととふぞ
かなしかりける

京へ帰り我が家へ着く。隣の人に不在中は宜しくと頼み
色々と物を送っていたのに、いざ我が家へ帰ってみたら
何も家の世話はしてくれていなかった。
廃屋のようだったと悲しんでいる。
それでも、隣の人にお礼を言って、お土産をあげよう
というところなど、現代人と同じ近所の人への気の
使いようである。

午後4時。30分ほど、ゆっくりと川淵を散策。

午後5時、お米を買う。おかゆを炊く米がなくなる。
1キロ14000ドン(77円)。

ついでに夕食の「ほか弁」(15000ドン:83円)を買う。


夜、「ハイリーホテル」は静かだ。
周りに5~6軒ほどの「大衆酒場」がある。
既に昼から「呑んべい」が集まり、宴会をしている。
夜も時々「モッ・ハイ・バー・ヤー」という宴会の
一気飲みの掛け声が聞こえる。しかし、静寂な
夜である。

午後8時、「蜻蛉日記」を読む。これも原文(古文)で
読むと味わいがある。わからないところは飛ばして
大筋の感触を楽しむ。
作者は「藤原道綱の母」。道綱は権勢を極めた藤原道長
の異母兄弟。

スニーカーが汚れて来たので石鹸入りの温水に一晩
つけておく。明朝、洗う。

ホーチミン市に行った大塚さんから電話。
ホーチミン市の日本食材店で「マグロ」を3匹買うことが
出来たとのこと。日本料理店での「お寿司」「刺身」などに
使うとのこと。フエで「近海マグロ」が買えるか調査する
予定。

投稿者 koyama : 2008年12月13日 19:39

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