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2008年12月09日

ミンさん・税田さん打ち合わせ

終日・雨、曇り、午後少し太陽が出る。 気温18度~20度 寒い。

午前6時起床。
昨夜は寒く、ペットボトルにお湯を入れて即席「湯たんぽ」
にして寝た。暖かく寝れた。

午前7時朝食。今日は私とハイ君と2人での朝食となった。
「ブン・チャカー」。ブンの麺にさつま揚げ。


日本語の先生は、「子どもの家」・盲学校などの健康診断に
同行。

午前9時、バオミンさんと税田さんで当面の諸問題を打ち合わせ。
2時間強の打ち合わせ。

ベトナム事務所では、日本の里親の皆さんへこどもたちからの
年賀状を送る準備をしている。


午前1時半、昼食。
ハン君と二人。アヒルの玉子焼き、脂を落とした豚肉、
野菜スープ。発酵させた「もやし」。


途中から「汁かけご飯」にして食べる。

午後12時半から1時間昼寝。寒い。

午後2時 読書「貧困の現場」(東海林 智著:毎日新聞社)
著者の東海林 智氏(とうかいりん さとし)は、1964年生まれ
の毎日新聞社会部記者。
本書は、京都の「豊田旅行」の社長豊田陽氏より「差し入れ」
としてフエまで郵送されたものである。豊田氏に感謝。
年に3回ほど日本へ帰国しフエへ帰る際、10冊ほど本を
買ってもって帰るが、直ぐに読み終わってしまう。
最近多少体力がなくなり、大きなスーツケースを運べなくなり
小型のスーツケースのため、物が入らない。1度に最大限
10冊が限度である。フエへ来られる方がもし何か「お土産」
を持って来て頂けるのであれば、ご自分の読まれた本の中で
「人にも読んでもらいたい」と思われるを1冊でも持って来て
頂ければありがたい。

1986年通訳など専門的13業務に限定してスタートした
派遣業務であったが、1999年派遣業務が原則自由化された。
日雇い労働は日雇い派遣に名前が変わった。
経営者が必要な時必要な労働力を自由に使えるという
露骨な経営側の欲望剥き出しのシステムが出来上がった。
人間を人間としてみないシステム。「労働力のジャスト・イン・タイム」
と派遣業者は言う。派遣業者のチラシには「10分でお届けします」
「無料お試しキャンペーン」の文字がある。「人間のお届け」であり
「人間の無料お試し」なのである。資本主義の人間疎外を文字通り
地で行く労働者派遣である。
本書は毎日新聞記者として大阪釜が崎の「ドヤ街」の労働者が
若者の携帯派遣労働者に入れ代えられる実態から取材をはじめ
10年間の具体的な労働者の「貧困化」の生々しい実態を
ルポしている。堤未果の「貧困大国アメリカ」の日本労働者版である。
日本のワーキングプアが、政治と政策によって「人為的に生み出され」
て行ったことが分かる。このルポを読むとどの人も真面目に一生懸命
正社員になろうと、真っ当な生活をしようと努力している普通の
市民である。

大企業・資本家は働く人間を「物のよう」に扱う。

厚労省の発表でも非正規雇用労働者、3万人が首切りにあうとのこと。
ソニーは世界中で8000人を解雇するという。
今日のYAHOOニュースによるとだが。

日本経団連の会長もしている御手洗氏のキャノンでも1700人の
非正規雇用労働者を解雇。
しかし、キャノンは5800億円の利益を見込んでおり、株主配当も
715億円を予定してる。人員解雇で「浮く」お金は、株主配当の
たった5%。その上、3兆3000億円もの余剰金・貯めこみ金を
もっている。日本の大企業を組織する日本経団連の会長の
会社が、3兆3000億円もの余剰金を持ち、株主への配当を
715億円用意し、5800億円の利益を見込みながら、
1700人もの非正規雇用労働者を解雇する実態は、
生きた人間を虫けらのように扱っているとしか
思えない。という趣旨の内容が本書の至る所にルポとして
書かれている。怒りと悲しみを持って読む。

 
午後3時、少し太陽が顔を出したので久々の散策。
「ハイリーホテル」付近の川筋を40分ほど
歩く。川べりには椰子の木。椰子の実がなっていた。


喫茶店の庭で10数人の若者がビリヤードで遊んでいる。
道の両側にある小さな店では何人かの人たちが、椅子に座り
世間話をしている。道の所々に座って「ボーッ」としている
大人を多数見かけた。何とものどかな農村風景である。
東京での暮らしと比べ、どちらが「豊かなのか?」などと
考えながら40分間のつかの間の散歩を楽しむ。

午後4時。メールの受信、送信。
会のHPなどを見て東京のジャズ歌手の方からメールが入る。
「子どもの家」を視察したいとのこと。ありがたい話である。

午後5時、久しぶりの夕焼けを「ハイリーホテル」の屋上で
眺める。

午後5時半、日本料理店で夕食。

欧米系の来客2名。

投稿者 koyama : 2008年12月09日 10:04

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