« 北海道芸術高校(池袋l校)講演会 | メイン | 休日 »
2008年10月25日
支援者H氏ご長男の結婚披露宴出席
曇り時々晴れ
午前7時起床。
メールの受信・送信。
午前9時半、自宅を出て春日乗り換え地下鉄大江戸線で
汐留駅へ。
結婚披露宴会場は汐留駅にある「コンラッド東京」。
午前11時半よりH氏ご長男の結婚披露宴が始まる。
H氏はS県のA市の商工会議所でこどもたちを
連れて「子どもの家」へのスタディーツアーを行っている。
(途中でH氏を中心に独自の組織をつくり実施)。
1998年、フエに視察に来られ、2000年から基本的には
毎年、A市の中高大学生などを連れて「子どもの家」などを
訪問。「子どもの家」の改修やこどもたちとの交流を行っている。
結婚されたご長男のK君も大学時代にスタディーツアーで
「子どもの家」を訪問。
午前11時半、新郎新婦入場。
披露宴の冒頭、新郎新婦の挨拶から始まる。しっかりとした口調で
今日の披露宴の意義、参加者へのお礼を語る。
今日の食事はフランス料理。
この披露宴に出席できない日記の読者の皆さんにせめて
写真で料理の内容を紹介し、空想の味を堪能して頂きたい。
料理のテーマ「海の恵みのダンス 和 スタイル」
初めに「小海老ときゅうり・マンゴーのスクランブル帆立のソテー
とトマトフォンデュ サーモンのコンフィトとなすのお祝い重ね
フォアグラのソテー 山葵風味マッシュポテト添え(写真なし)
海の幸と椎茸の茶わん蒸し仕立て 白トリュフ風
梅酒のプラムジュレ
和牛テンダーロインと季節野菜のポトフ タラゴンのチャツネを添えて
バローナチョコレートケーキのゴマ飾り 抹茶ムースに唐辛子の
チュイルを添えて
新郎・新婦側からそれぞれ主賓の挨拶。
約100人ほどの参加者である。
新婦の和服へのお色直し
新郎の元勤務先の上司、新婦の元勤務先の上司、同級生などの
お祝いの挨拶などがあった。
会の終わりころ、突然私が指名され、新郎・新婦から「子どもの家」への
寄付金を頂く。寄付金へのお礼を申し上げる。
新郎のご両親と一緒に「子どもの家」スタディーツアーに参加された
皆さんで記念写真。
結婚披露宴の結びは、新郎・新婦よりご両親への感謝のことば、
そして花束贈呈
お開きにあたり、新郎・新婦の父親のお礼の言葉、そして新郎の
お礼の言葉があった。
両家のご両親・新郎・新婦と記念写真
私もこの60年間、いくつかの披露宴に出席しているが、
今日の披露宴は参加して本当に気持のよいものであった。
それは第1に「シンプル」な披露宴であった。第2に通常の結婚式場
の「押し付け・既成」の披露宴と一味もふた味も違う披露宴であった。
第3に披露宴主催者(新郎・新婦)のポリシーというのか
こだわり、哲学があった。新郎・新婦は既に「自分」というものを
持っている。
非常に「洗練」された披露宴だった。
そうしたバックグランドがあり、食事から式次第、挨拶など
披露宴進行に大きな工夫があった。
私個人としては、長々とした挨拶がなかったこと、料理の量が
適量だったこと(有り余るほど出さなかったこと)
引き出物が軽かったこと(田舎ではお餅やお赤飯など持ちきれない)
また、大学などの同級生の馬鹿騒ぎのような演芸がなかったこと。
シンプルであるからこそ披露宴全体が引き立ち、参加した印象が
本当に良かった。こういう宴を江戸の言葉でいうと「粋(いき)」という
のだろう。汐留のこの披露宴会場で100人もの参加者の
披露宴をするのには、相当の費用を要するものと想像する。
しかし、披露宴は一貫してシンプルなものだった。
相当な費用をかけていながら、あっさりと何気なく披露宴を
行うという心意気に共感する。
お金はこんな風に使いたいものである。ギラギラした披露宴は
主催者の品格さえ落としてしまう。ご両親とお子さんの
人間性を見たような披露宴であった。
お二人が末永くお幸せに過ごせることを切望する。
帰宅、午後4時。
午後6時。H氏の長男新郎・新婦の結婚(すでにグアムで終わっている)
を祝い、自宅で個人的にお祝いのお酒、二次会を行う。
家に帰ってもなお「このシンプルさ」の余韻が残っている。
物のあり余っている日本にもこうした若者がいることに
快い安堵をおぼえる。親の言いなりに生きる「政治家2世・3世」
を見ると反吐(へど)が出る。有島武郎も太宰治も米原いたるも
大地主や金持ちの自分自身の出自に反抗している。
今日の披露宴は新郎・新婦の自立宣言と私は見た。
何か個人的にお祝いをしたいと思い、自宅にある
「亀甲蔵」(小樽)と「都鶴」(京都)の吟醸酒を飲む。
一応、「鶴と亀」である。
新郎新婦の愛情が鶴と亀のように永遠に続くように。
お陰で今日はかなり飲む。私は体をかけて二人の
永遠の愛を祈るのである。
投稿者 koyama : 2008年10月25日 18:15