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2008年09月06日

地球の歩き方ツアー4班講演会

晴天  非常に蒸し暑い

午前5時起床。直ぐに停電。朝、読書をしようと思ったが、
停電。まだ薄暗い。しばらくボーッとベッドで休んでいる。
そのうち、外の陽射しが見えるようになった。カーテンを
明け、窓を開ける。多少、涼しい「田舎」の空気が流れ込んで
来る。

読書「汚辱の近現代史」(藤岡信勝著:徳間文庫)
4分の3ほど読む。
藤岡氏はよほど、戦後体制、戦後教育が嫌いなようだ。
戦後体制を『東京裁判史観』『コミンテルン史観』と定義し、
批判している。
明治維新から敗戦、戦後から今日の歴史を子どもたち
が「明るく、自信のもてるものに書き換えるべきだ」と
主張している。正確には歴史教科書であるが、基本は
歴史の見方を変えろと言う訳である。
藤岡氏の視点は、物事を『色眼鏡』で見るような視点である。
戦後日本の体制を『東京裁判史観』として、一色に真っ黒に
塗ってしまうのである。東京裁判史観は戦争の勝者アメリカの
一方的な裁判の結果、日本が侵略をし、日本の戦前の
侵略は間違っていたとアメリカの都合の良い様に仕組まれた
一方的な裁判と決め付けている。しかし、東京裁判は
アメリカだけではなく、連合国の代表が入った裁判であり、
その内部には様々な意見があった。オーストラりアの
代表は、最後まで天皇の戦争責任を追及し、裁判で訴追すべき
との主張を崩していなかった。必ずしもアメリカの思うままに
進んだ訳でもない。
アジア・太平洋戦争で300万人の日本人が亡くなり、
2000万人のアジア人がなくなっているという厳然たる
事実から目を蔽い、「明るい日本の歴史、子どもたちが
誇れる歴史」といいつつ、戦争の責任は、アメリカやソ連の
膨張主義と経済制裁など欧米、ソ連など連合国にあるかの
ような主張をすることで、日本の戦争責任を否定するもの
である。自由主義史観と自らは書いているが、自由に
歴史の事実を捻じ曲げる史観ともいえる。
「コミンテルン史観」だとも批判する。ソ連とアメリカが共謀して
東京裁判を押し付けた。戦後60年。日本人は、東京裁判史観、
コミンテルン史観の束縛から離れなければならないと主張している。
色々と言ってはいるが、結局藤岡氏の言い分は、日本の行った
戦前の暗い部分は触れずに、明るい良いところだけ探し出し、
子どもたちに教えるべきだと言っているようなもの。
戦後民主主義にも悪罵を投げかけている。

午前7時朝食。停電中。精進料理のブンと野菜。
健康食品の朝食。

午前7時45分、ベトナム事務所へ。
午前8時過ぎ、地球の歩き方4班がベトナム事務所へ。
ベトナム事務所員の紹介。



リー日本料理店店長が日本料理店の掃除に来ていた。
一緒に記念写真。

午前9時過ぎベトナム事務所を出て「子どもの家」へ。
電動バイクの調子が悪い。フースアン橋から先は
自転車を漕いでいく。

午前9時半、ベトナム事務所着。

税田さん・ハンさんが地球の歩き方4班(34人)の
皆さんの「子どもの家」施設案内を行っていた。


午前10時過ぎから11時40分まで90分の私の講演会。
内容はフエ滞在15年の軌跡。人生とは人との出会い。


午前11時40分過ぎから「子どもの家」を出て「ハイリーホテル」へ。
自転車のバッテリーの調子が悪く。「ハイリーホテル」まで
漕いでゆく。結構きつかった。
午後12時過ぎに「ハイリーホテル」着。既に皆さんは
昼食を終わっていたが、私の昼食に付き合ってくれた。
感謝。

午後1時から30分昼寝。

読書「汚辱の近現代史」(藤岡信勝著)

午後2時半、ベトナム事務所へ。
午後3時、バオミンさんと一緒にベトナム事務所を
管轄する地元の警察へ。昨夜の「シクロ事件」
のお礼に行く。
昨夜のシクロ事件の運転手の自転車シクロが地元警察の
庭に押収されていた。名前と住所も書かれている。

地元警察の幹部と懇談。
海外からの旅行者が多いフエでは、外国人への
シクロの運転手の犯罪が激増しているとのこと。
外国人は警察への連絡手段がないのでほとんど
「泣き寝入り」とのこと。昨夜、電話をしてもらい
感謝しているとのこと。今朝、早速、シクロの運転手の
家に行ったが、既に逃亡していた。
しかし、ベトナムではこの種の逃亡は簡単に見つかると
言っていた。今後も地元警察とJASSとで協力して
日本人のスタディーツアーを成功させたい、そのために
シクロやオートバイタクシーなどの犯罪をなくしたいとの
こと。

午後5時半、日本料理店夕食。


空芯菜の炒め物、春巻きの揚げ物、海老のかしらの揚げ物


午後7時、大塚さん、税田さんがお客になって抜き打ちの
日本料理店「査察」。丁度、北星学園大学の先生と
学生さんが日本料理店を訪問。交流。


午後9時半「ハイリーホテル」へ戻る。

明日の日曜日も朝から仕事。

投稿者 koyama : 2008年09月06日 18:30

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