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2008年07月18日

長時間の停電

晴天

連日、気温40度を越え猛暑。

午前5時起床。読書「物語 戦後文学史(上)」読了。
花田清輝、竹山道雄、2、1ゼネスト前後の文学界の状況。
田中英光、太宰治。

1945年8月15日以降、1947年2月1日のゼネストの挫折
前後の戦後初期の文学界の様子を本多秋五氏の個人的体験や
感想から綴った私的戦後文学史((上)。
戦後初期の文学界はマルクス主義・共産党・戦前のプロレタリア
文学になんらかの形で関係していた人々が中心となっていた。
賛同する立場だけでなく、竹山道雄(ビルマの竪琴)などのように
反共産主義の立場にたった作家などなど。しかし、その物差しは
マルクス主義であったようだ。
私が生まれた1947年(昭和22年)と言う時代が文学史を
通して概観できた。

午前6時シャワーを浴びようとしたが、電気シャワーが
作動しない。結局、水シャワーで体を洗う。

朝食。食事を作ってくれる人を雇ったのでベトナム事務所員の
健康をしっかりと保証するものとなった。朝食は「フォー」。


朝食後、ベトナム事務所へ。
日本語学校関係者と懇談。

日本料理店のTHUYさんが新しいオートバイを買った。
「ハイリーホテル」から実家に帰り、母親、病気の弟の面倒を
見るため。日本料理店からオートバイで15分程度の農村に
実家はある。1999年のフエ大洪水で父親を亡くし、
母親と祖母、弟たちの生活の面倒を見ながら日本料理店
の仕事をする。実家から通うためオートバイを買う。
日本料理店で代金を貸してやる。月賦で返済する。

メールの送受信。

午前11時半、昼食。
「ハイリーホテル」は午前8時から午後7時まで停電。
ベトナム事務所は、午後3時から午後9時半まで停電。
結局、午後は「ハイリーホテル」でもベトナム事務所でも
仕事ができなかった。

昼食はご飯、スープ、豚肉と唐辛子入り海老の塩辛、もやし野菜。
リー君は髪を角刈りにしてくる。さっぱりした髪型になった。
「ハイリーホテル」は停電なので扇風機も動かない。
外は40度以上。風がない。汗が吹き出てくる。

食後、5階の部屋に戻り、昼寝をするが蒸し暑くて眠れない。
窓を全て開けて横になる。

読書「物語 戦後文学史(中)」(岩波書店)
この本は1966年に本多秋五氏によって出版。
本多氏は2001年になくなる。
「俘虜記」の大岡昇平の評論。武田泰淳論。
武田泰淳が中国文学の研究者だったことは知らなかった。
戦前、中国の行き、上海で敗戦を迎え引き上げる。

午後3時過ぎベトナム事務所へ。停電。暑い。
1階日本料理店の外の机で読書。

午後4時、日本料理店会議。

2名の店員が退職届を出し一方的に退職。
2名(店長と厨房)の退職を受けて新たな組織つくりを行なう。

店長にはリー君(接客と警備員も兼務)、副店長には
THUYさん(厨房主任)も兼ねる。接客主任には
グエットさん。ヒエンさん、チャンさんは厨房とする。
全員で新たな気持ちで出発を誓う。
昨夜は16人の来客を5人のスタッフでしっかりとこなし、対応
することができた。雨降って地固まるである。
今日は月給日。諸物価高騰のベトナムである。基本給を
10万ドンアップする。その他、店長・副店長・調理主任・
接客主任手当てをつける。全体的に日本料理店員の給与水準を
アップさせる。5人店員、大塚さん、税田さんと夏のスタディーツアー
の皆さんの夕食、昼食会など多数あることを確認し、成功の
ため頑張ろうと話し合う。
大塚さんは厨房スタッフに新しい日本料理を教えている。既に
いくつかの新しい日本料理がメニューに追加された。

午後5時半、停電の中夕食会。今夜は情報で8時半か9時までは
停電が続くとのこと。日本料理店を閉店とする。
みんなで夕食を摂る。「子どもの家」の店員は夕食後、帰宅。
自宅から通うスタッフも帰る。
日本人スタッフとリー店長、ハー警備員でフダ生ビールを飲む。
2週間で発酵してします。最近のように停電が続くと発酵が
加速し2週間を待たずに飲めなくなってしまう。飲めなくなって
捨てるのももったいないので、飲めるうちに飲んでおこうと
いうことに衆議一致。7杯ほど生ビールを飲む。かなり酔う。

午後7時過ぎ、護送船団方式で「ハイリーホテル」へ帰る。
私は痛飲のため、就寝。夜中に何度か目を覚ます。

目覚める度に「睡眠薬代わりに」落語のCDを聞く。
軽いもの。「先代 三遊亭金馬 居酒屋・小言念仏・佃祭」。
「柳家小三冶 湯屋番」。「古今亭志ん朝 代脈・蔵前駕籠」。

気温が40度以上の日々が続くと、存在するだけで疲れる
ことが分かる。

今日は、「ハイリーホテル」・ベトナム事務所とも1日停電の
ためメールの送受信が充分には出来なかった。

投稿者 koyama : 2008年07月18日 11:20

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