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2008年07月29日

通常のベトナム事務所業務

晴天  終日暑い。生きているだけで体力を消耗する。

午前5時起床。

読書「人生読本 落語版」(矢野誠一著:岩波新書)
演劇・演芸評論家の矢野誠一氏の落語の薀蓄(うんちく)を
活用して『人生論』を語ると言った趣向。
・ 命あっての
・ 渡る世間に
・ 金は天下の
・ 遊びをせんとや

の4章だて。それぞれの章で落語やそれにまつわる話を添えて
人生を語ると言う趣向だが、結論的には面白くない企画となって
しまった。落語と言う演芸を通して少し高尚な人生論を語ろうと
した所に「理屈」が入ってしまい、お説教くさくなってしまった。
矢野誠一氏の本は結構読んでいるが、この本が一番お説教臭い。
 それでも昭和20年・30年代の落語の大御所が出てきたり、
逸話が出てきたりと楽しめるところもあった。

 「江戸っ子の生まれぞこない金をため」という川柳がある。
何となく父親から伝わった心意気である。
「同業に悪く言われて金をため」というのもある。これは古今亭志ん生
が作った川柳だそうだ。私の身の回りにはこの種の人間が出没して
いる。

東京日本橋に生まれ、新内流しの三味線を聴いて育った
谷崎潤一郎が1923年(大正12年)の関東大震災で
関西へ移住。大阪船場や京都王朝文化に入れ込んだ
潤一郎である。
しかし、、大阪の義太夫を聞いて以下のような感想を
書いている。私が現在の吉本の芸を見ていていつも
感じている一種の嫌悪感と同様の感覚を持っていたことを
知る。

『(大阪の)義太夫の語り口には、この東京人の最も嫌う不躾
(ぶしつけ)なところが、露骨に発揮されている。
いかに感情の激越を表現するものでも、ああまで
ぶざまに顔を引き歪めたり、唇を曲げたり、
のけぞったり、もがいたりしないでもいい』。
「もっと淡白に、あっさりと」といっている。
私が大阪・関西の演芸を見ていつも感じ、芸の中に
同化していけない最大の理由を谷崎は義太夫を
通して端的に語っている。

午前6時半、シャワーを浴びる。
午前7時、朝食。フォー。

午前9時、ベトナム事務所へ。バオミンさん・税田さんと
「当面の諸問題」を話し合う。

午前11時半、「ハイリーホテル」で昼食。
カニと野菜のスープ、

午後12時半、昼寝。

午後2時読書「人生読本 落語版」(矢野誠一著:岩波新書)
を読み終える。

午後3時半、ベトナム事務所へ。インターネットが止まっている。
プロバイダーが原因。意図的なのか事故なのかは不明。

縫製研修センター関係者宛メールの下書きを書く。

午後5時半、夕食。



午後7時、来客あり。

午後9時閉店。


投稿者 koyama : 2008年07月29日 19:22

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