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2008年06月09日

マルサ佐藤社長フエ到着:山本竹勇さん一行最終演奏会

快晴

午前6時、気温34度 湿度50%。

午前7時朝食。
朝食に「ハイリーホテル」警備員のハイ君がいない。
昨日の日曜日に何かあったようだ。
正確な情報はないが、リー君がハイ君を殴ったことが原因で
「ハイリーホテル」に帰っていないようだ。
リー君は数分間で朝食を食べ、どこかへ行ってしまう。

バオミンさんに連絡し、「子どもの家」にいないか確認して
もらうが、いない。ハイ君はどこへ行ったのだろう?
何があったのだろう。軽い知的障害を持っているハイ君が
行く場所は「子どもの家」かお姉さんの家くらいである。

午前8時半、ベトナム事務所へ。アクアの村上さんと
スタッフ総勢3人が、ベトナム事務所を訪問。
一緒にフエ高等師範大学へ行く。日本への留学の件で
学長と懇談。


その後、フエ省でトップの進学校グエンフエ高校を訪問。
校長先生と日本への留学の件で懇談。

昼食、チャオバインカイン(小麦粉の手打ちうどん)
ハイ君がいない。居所も不明。

食後、リー君に聞く。ハイ君を2発殴ったとのこと。
理由は「ハイ君が嘘をついたから」とのこと。

午後12時半、昼寝。
午後2時半ベトナム事務所へ行こうと「ハイリーホテル」の
1階に行くと「ハイリーホテル」の外にハイ君と女性がいる。
鍵がないので入室できないようだ。
鍵を開け二人を迎え入れる。ハイ君にどうして昨夜、
「ハイリーホテル」に帰ってこなかったのかを聞く。
リー君に殴られ怖くなって帰れなかったという。
詳しく聞くと女性はハイ君の姉とのこと。
姉は「弟がリー君に殴られた。責任者はしっかり
自分の弟を守って欲しい、と言われる。
そう言われれば確かに責任者の私の不徳の致すところ。
弟のハイ君をリー君が殴ったことは申し訳ないと謝罪する。
一緒にベトナム事務所へ行くよう勧める。


午後2時45分、ベトナム事務所へ到着。
「子どもの家」卒業生で現在フエ経済大学3年生の
メンさんが来ている。夏の諸行事の件で懇談。

その後、日本料理店で開店の準備をしていたリー君を
2階会議室に呼び出す。ハイ君・姉、バオミンさん、
私の4人で昨日の日曜日に何があったのかを話し合う。

以下、リー君の言い分。日曜日は、アヒルを食べる日。
(日本の土用の丑の日にうなぎを食べるようなもの)
土曜日にハイ君を誘い、リー君のお父さんの家へ行って
アヒルを食べようと約束した。(リー君のお父さんは
アヒルの飼育業)。ところが昨日の日曜日、リー君が
ハイ君にアヒルを食べに行こうと言ったら、ハイ君は
行きたくないと言った。だからは俺は頭にきてハイ君を
殴ってやったのだ、とのこと。
(小山)何回殴った?
(リー君)2回。

以下、ハイ君の言い分。
確かに土曜日、リー君とアヒルを食べに行くと話したが
日曜日に行きたくなくなったので断った。
そしたらリー君が頭を2発、顔を2発殴った。怖くなったので
姉の家へ逃げた。

(小山)リー君、今、ハイ君が言った事は事実か?
(リー)事実です。
(小山)リー君、ハイ君の頭を2発、顔を2発殴ったのを
    認めるか?
(リー君)認める。
(ハイ君)リー君はいつも僕を殴る。怖くて一緒に生活したく
     ない。
(小山)何でハイ君を殴るのだ。
(リー君)ハイ君は嘘をつくので教育のために殴っている。
(小山)ハイ君、君はリー君に嘘をついているのか?
(ハイ君)リー君は僕に部屋の掃除をしろ、何を持って来い
     などと命令する。僕は嫌なので言うことを聞かないと
     リー君は殴る。
(小山)リー君、今、ハイ君が言ったことは事実か?
(リー君)事実だ。

こんなやり取りがあった。結局、リー君は年上のハイ君を
使いっぱしりとして使っていたということだ。
リー君は自分の非と暴力を認める。
(小山)暴力を振るったこと、年上のハイ君を子分のように
    扱ったことについて、ハイ君に謝罪しなさい。
(リー君)ハイ君、ごめんなさい。
(小山)リー君。今回の出来事は、リー君に責任がある。
    ハイ君はリー君の一番近い友達だ。その友達を
     殴ったり、馬鹿にしたりするのは許せない。
     これからは、仲良く生活するように。
(リー君)反省している。

ハイ君のお姉さんは、JASSに対してリー君の
暴力、ハイ君が安心して生活できないことを詰問していた。
お姉さんのいうことはその通りである。
しかし、10数年間、軽度の知的障害のハイ君を「子どもの家」
で面倒をみ、その後、「ハイリーホテル」の警備員として
採用し、給料と住居・食事を無料で与えていることへの
お礼は何もなかった。これが、海外支援実態である。

午後5時、日本語学校へ。今夜、津軽三味線の山本竹勇さん
一行の最後の演奏会が静岡・フエ青年交流会館で行われる。
事前の準備。


1階では「いぶき先生」が観光基礎コースの学生に
日本語を教えていた。


午後6時。山本竹勇さん家族(奥さん・息子さん)の演奏会が
始まる。聴衆は日本語学校の学生50人。
マルサの佐藤社長と友人の縫製工場の社長もわざわざ
演奏会に参加してくれた。感謝。



午後8時演奏会は終了。その後、関係者と反省会。

今日は朝から夜遅くまで色々と問題があり、心身ともに
疲労の極地に達した。


自民党は相当病んでいる。
秋葉原の無差別殺人事件を経て町村官房長官は
「ナイフ」の規制を考えると言っている。
そんな対症療法で解決する問題ではないでしょう?
と言いたい。
沖縄県議選挙。自公与党は大敗。
不支持率70%を超えている福田政権である。
古館氏の「報道ステーション」の報道内容が
気に入らないとして、自民党はテレビ朝日の
取材を拒否するとのこと。
今や自民党に「知恵者」がいなくなった。
沖縄県議選挙の敗北は沖縄だけの問題ではない。
自民党の最大の支援者である高齢者が怒って
いるのだ。そうした社会の深層を福田・町村・伊吹
など自民党の執行部は理解していない。
今、日本社会の深部で大きな政治的変化が
起こっていることを町村などのアンテナはキャッチ
していないのだ。悲しい自民党になってしまったもので
ある。

投稿者 koyama : 2008年06月09日 22:06

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