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2008年06月08日

休日

晴天

午前6時目覚める。1時間ほど横になっている。

午前7時、5勺のお米を炊飯器で炊く。
昨夜、日本料理店で朝食のおかずを作ってくれた。
アヒルの玉子焼き、きゅうりの胡麻和え。
午前8時過ぎ、簡単な朝食を摂る。

部屋の掃除。荷物の整理。
洗濯。

布団を屋上に干す。

今日は日曜であり特に仕事もない。体調もイマイチなので
終日部屋で読書。

「胸の中にて鳴る音あり」(上原隆著:文芸春秋)読了。
私は上原隆の本が好きだ。強いて言えば、今日(こんにち)の
藤沢周平のようなルポ本である。
初めて読んだ上原の本が「友がみな我よりえらく見える日」
だった。今までこうしたトーンの本を読んだ記憶がないので
かなり衝撃を受けた記憶がある。
「喜びは悲しみのあとに」「雨にぬれても」。
何でもない市井の庶民のなんでもない日常の生活をルポする
という表現形式が新鮮に思えた。

「胸の中に・・・」の冒頭は東大構内、安田講堂前の法文2号館
地下で70数年間、時計の修理屋をしている88歳のおじいさんの
話。ぶっきら棒なところのある時計修理士。しかし、70年以上
も同じ場所で仕事をしているその重みが老人の一言一言に
出ている。
殺人未遂で懲役刑を受けた男の思い。
サッカー日本代表として桧舞台で活躍した松原良香(31歳)
の成功と挫折の人生。そして今をルポしている。
12月31日大晦日から翌日の新年を東京蒲田駅の
「まんが・ネット喫茶 1時間百円」ですごしたルポ。
どんな人がどんな気持ちで年末年始を「ネットカフェ」で
すごさざるを得ないのか? 上原はそこに泊まり、
ルポを書いている。華やかに見える東京でこうした
年末年始を送らざるを得ない人々を丹念に取材している。
会社が倒産し離婚。家族と別れ日雇いで生活している
50代の男性・・・・・。

昼食は摂らずに午後1時半、床屋へ。さすが日中の暑い中、
誰もお客はいなかった。今週、日本へ帰る。その前に床屋へ。
前回床屋へ行ってから1ヶ月以上経過している。
2万ドン(120円)。

帰りにミネラルウオーターを買う。1軒目の店では、
1本7000ドン(45円)。高いので2軒目の店へ。
3500ドン。同じ水が半額だ。石鹸1万ドン(60円)を買う。

「ハイリーホテル」へ戻り、読書。

夕方、夕飯のコムディア(ほか弁)を買いに行く。
15000ドン(90円)。数週間前から50%の値上がり。
今年に入り、フエ(多分ベトナム全体的にだと思うが)は
大幅な物価の上昇をきたしている。
お米1キロが4000ドン→15000ドン。3倍の値上げ。
ガソリンも1ℓ 5000ドン→15000ドンへ3倍の値上げ。
庶民の日常生活に関わる品物が半年で軒並み3倍、4倍
という異常な大幅な値上げ。労働者・農民の生活は
かなり苦しくなった。
一方でドンバ市場の隣にフエ最大のスーパーが出来た。
多少高めの品物やそれなりに高給品を買っていく層も
出現している。『二重階層社会』が出来つつある事は
明らかである。

「2008 フエフェスティバル」の町の様子を電動バイクで
探訪。多くの人々、オートバイ、車が町中を「彷徨」
していた。

昨日の山本竹勇さんたちのコックホック高校前での
演奏会を日記にアップしようとしたが、ベトナム事務所
のデジカメ写真がパソコンに取り込めない。

夜、読書「人民中国の終焉」(清水和美著:講談社)
鄧小平の「四つの近代化」路線が切り開いた
「新富人」。労働者・農民の党である中国共産党
・社会主義中国がどこへいくのか?東京新聞論説委員
の著作。「日本記者クラブ賞受賞」作品。
読んでいくうちにベトナムの近未来を暗示する中国社会
の変貌を知る。

秋葉原の17人殺傷事件。7人の方が亡くなる。
世の中が嫌になり、人を殺したかったと犯人は
言っているそうだ。こんな人間に突然命を奪われた
7人の方の無念な気持ちは察するに余りある。
日本は本当に異常な世の中になってきている。
やりきれない気持ち、言葉が出ない。
青森県内有数の進学校に通っていた加害者。
「犯人」の心の闇の中に何がうごめいていたのか?
麻薬や精神疾患を持っていた人間でもなさそうだ。
この10年、この種の無差別殺人事件が多発している。
社会的な現象となっていることは事実である。
若者や人間の心の奥底に恐ろしい魔物が住み着きはじめた
今日の日本社会である。単純に政治悪い、社会が悪いと言った
程度の総括・批判では何も解決しない問題。
人間総体が病んでいる社会が今、私たちの目の前に出現している。

沖縄県議会議員選挙。与野党逆転を果たす。
自公のでたらめな政治に対する県民の率直な
気持ちだろう。後期高齢者問題、年金問題と
何も手を打てない政権政党への痛打。

投稿者 koyama : 2008年06月08日 18:32

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