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2008年05月31日
ベトナム事務所員会議:国際こどもデー:レロイ小学校終業式
曇り・雨
午前5時起床。
体がだるい。倦怠感。風邪の初期症状。
午前7時、朝食。「玉子焼き入りフランスパン」。今日は
日本料理店の子どもたちが午前8時から英語を勉強する。
そのため準備の時間がないので簡単な朝食にするとの
理由付けのようだは、私にはイマイチ腑に落ちない。
フランスパンを食べる時間もチャオバインカインを食べる
時間もそう変わらないと思うのだが・・・・。
それとも英語教室は7時半からなのだろうか?
今日は午前8時からベトナム事務所員会議。
朝食後、急いでベトナム事務所へ。
1階日本料理店で日本料理店の子どもたちが
英語の勉強をしていた。
リー君も英語の基礎勉強を
すれば良いのだが。「俺は英語ができる」と豪語している
リー君ではあるが、「耳学問」からの英語では、限界が
ありすぎる。何事もたいくつだが「基礎」が一番大事。
リー君の英語は、夜遅く欧米系の観光客が行くビリヤード
などで耳にした「実践的な」英語ではあるが、単語数も
少なく、発展がない。学ぶということは、経験だけでは
だめで、基礎教育・学ぶということがどうしても必要。
日本料理店の欧米系のお客の英語もある程度は分かるが、
少し難しい単語になると(中学程度)、リー君は分からなく
なってしまう。もう一度、基礎から英語を勉強して欲しいものである。
何回か「英語を勉強しなさい」と助言はしたのだが「俺は英語ができる」
と根拠もない自信過剰状態。
午前8時、ベトナム事務所員会議。今日は午前9時から
「世界子どもデー」のお祝いと「子どもの家」終了式があるので
30分で終わる。
(ミン)花田さんと「アクセサリー研修センター」の件で行動を
供にした。
昨日、マン・フエ省共産党委員長の父親の葬儀に参加。
フエ市新市長、新副市長と懇談。
(千種先生)月 観光クラス
火 初級クラス
木 フエ高等師範大学会話テスト
(いぶき先生)
月 日本語学校中級クラス
火 日本語学校観光クラス
木 フエ高等師範大学会話テスト
(ゴック先生) 日本語学校観光クラス
(ソン) 奨学生の手紙の翻訳
(フーン先生) 月 日本語学校授業
(ハン) 奨学生のお礼状翻訳
「子どもの家」・在宅支援の子どもたち
の夏の里親へのメッセージの翻訳
(税田) フエフェスティバルの参加する津軽三味線
の山本竹勇さん関連の連絡
石狩の菊先生の秋の「子どもの家」作品展
関連の準備
(クアン) 翻訳
花田さん出迎え
「子どもの家」での活動
ベトナム事務所員会議終了後、ベトナム事務所員全員で
記念写真を撮る。
急いで「子どもの家」へ。各自、自転車・オートバイ・電動バイクで。
フエの町は6月日から開催される2008年フエフェスティバル
で一色。
午前9時。「子どもの家」で「6月1日世界子どもデー」
「2007年~2008年終了式」のお祝いを行う。
世界子どもデーは以下の歴史がある。
1940年~44年までナチスドイツ・ヒトラーがソ連や
東欧諸国を侵略占領。大虐殺を行う。
1942年ポーランド。侵略したファシストのナチスドイツは
1942年6月9日に88人の子どもたちを虐殺した。
1944年6月10日のチェコ。1日に200人もの子どもたちを
ナチスは虐殺した。
1952年4月。当時の社会主義諸国が集まり、ファシズムに
より尊い子どもたちの命が奪われたことを悼み、偶然6月に
ポーランドとチェコで多くの子どもたちの命が奪われたことを
忘れないため、毎年6月1日を「世界子どもデー」とし、
世界の平和、ファシズムを阻止し、子どもたちが健やかに
成長できることを祈る日と決めた。
その後、50年以上が経過し、社会主義諸国が崩壊。
更に6月1日を『世界子どもデー』と制定した当時の
初心が忘れ去れて行き、今日のベトナムでは
子どものお祝いの日となっている。
明日6月1日から子どもたちが「晴れて」3ヶ月の夏休みに
入る。
初めに子どもたちの踊り
続いてセン委員長の挨拶。
・明日は6月1日、世界子どもデー。
今日は2007年~2008年の学期末のお祝いの会。
成績優秀者の表彰式を行う。
・「子どもの家」には現在56人の子どもたちがいる。
39人が小学校から大学へ通学している。
17人が職業訓練を行っている。
・2007年~2008年の学業の結果は成績最優秀と
優秀をあわせて24人、61%に上る。「子どもの家」が
設立されて最優秀・優秀をもらった子どもたちの割合は
今年が最高である。(最優秀は昔の日本で言えばオール5。
優秀はオール5に4がいくつかあるという成績。
この成績の基準はハノイ文部省が設定した絶対評価で行う。)
最優秀・優秀が24人。普通12人。再試験3人。
特にニーさんは小学校から中学卒業まで全て最優秀だった。
今年、フエ省の科学テストに参加し、「奨励賞」を受賞した。
姉は、フエ医科大学通学中。
小山挨拶。夏休みを楽しんで欲しい。
続いて成績最優秀・優秀賞の子どもたちの表彰式。
最優秀は10点満点で9点以上の成績。
今年は9人の子どもたちが受賞。過去最高の人数である。
学ぶこと・勉強することは子どもたちの「人生」を大きく変える
契機となる。
●最優秀受賞者一覧表(9人)
・小1 HOANG VAN TY
・小2 TRAN NHAN TU TAM
・小3 TRAN THI MY TAM
・小3 LE VAN DUY
・中3 PHAN QUOC THANG
・中3 TRAN THI THUY NHU
・中4 TRAN HONG NHI
・高2 HOANG THI HONG NHAN(高校2年だがフエ科学大で学ぶ)
・大2 TRAN THI HUYEN PHUNG(フエ医科大学)
今日の最優秀賞授賞式には、学校の授業で欠席した5人を
除き、4人の子どもたちが参加。
●成績優秀(15人) 10点満点で8点以上
・小2 NGO VAN THANH
・小2 NGUYEN THI HIEU THAO
・小5 LE THI THAO LY
・小5 LE CONG TRUNG
・小5 PHAM QUOC HIEU
・小5 NGUYEN NGOC LAM
・小5 LE THI THU THUY
・中3 NGUYEN THI NGA
・中3 NGUYEN THI BICH PHUONG
・中4 NGUYEN THI BICH THAO
・高1 LUU THI THANH
・高1 DOAN THI TRUC LY
・高2 LE THI PHUONG THAO
・高3 PHAN THI THUY
・大3 NGUYEN THI THUY DUONG(フエ高等師範大学)
●優秀賞受賞の小学生
●優秀賞受賞の中学生
●優秀賞受賞の中高校生
●受賞者と参列者全員で記念写真
授賞式が終わり、「国際子どもデー」お祝いのお菓子を
贈呈
今回優秀賞を受賞したNGUYEN THI BICH THAOさん(15歳)
は10数年前、諸般の家庭事情があり「子どもの家」に入所した。
私は1999年「火炎樹の花」という本を小学館から出版した。
「火炎樹の花」の表紙の裏に「THAOさん」を抱っこした
写真を載せた。今日、中学4年生(日本の中3)になった
THAOさんが優秀賞を受賞した場面を見て、感慨深いものを
がある。小さな取り組みではあるが「子どもの家」は
子どもたちを成長させていることを実感した。
●2008年のTHAOさんと私
午後2時半、レロイ小学校の終了式に招待され参加。
ベトナム中部の「エリートコース」は、レロイ小学校→
グエンチフン中→コックホック高校→フエ師範大
といわれている。レロイ小学校は「学区域」がなく、
市内どこからでも入学でいる。先生も多い。
小学校でフランス語、英語を教えている。
フエの上流階級といわれている家庭の師弟の
多くが入学している。
今日の終了式はフエ共産党の講堂で行われた。
(校長先生の挨拶)
レロイ小学校には765人の児童が通学している。
2007年~2008年の成績は
・成績最優秀 630人
・優秀 100人
・普通 30人
・再試験 ゼロ
最優秀の児童が異常に多い。
今日の授賞式・終了式には、700人以上の子どもたち
と数百人の父母が参加。1000人規模の大きな集会と
なった。
●校長先生と小山
●成績最優秀者に認定書と記念品を渡す。
数百人の受賞児童を見ていたが、異常に「肥満」の子どもたち
が目に付く。
レロイ小学校終了式典会場の前には、高級車が「目白押し」
に並んでいた。多くの肥満の子どもたちと高級外車と
「子どもの家」の子どもたちとの関連を考えながら、会場を後にした。
午後4時頃退場。体調が悪い。風邪のためだるくて立っているのも
つらい。そのまま「ハイリーホテル」に戻り、寝ていた。
午後6時頃、ハイ君が日本料理店から夕食をもってきてくれた。
ブン(米の粉のうどん)の唐辛子野菜つけ麺。
今日は早めに寝る。
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1月から5月までの読書録
(1月・2月・3月)「与謝野晶子訳源氏物語」(上中下 角川文庫)
「枕草子」(講談社)
「なぜ日本人は劣化したか」(香山リカ著:講談社)
「日本論」(佐高信著:角川書店)
「噺家のカミサン繁盛記」(郡山和世著:講談社)
(4月)「旧約聖書を知っていますか」(阿刀田高著:新潮社)
「新約聖書を知っていますか」(阿刀田高著:新潮文庫)
「コーランを知っていますか」(阿刀田高著:新潮社)
「あなたはイスラム教を知っていますか」(阿刀田高著:新潮社)
「寂聴対談 十人十色 源氏は面白い」(講談社)
「ルポ 貧困大国アメリカ」(堤未果著:岩波新書)
(5月)「国を思うて何が悪い」(阿川弘之著:光文社)
「パンツの面目、ふんどしの沽券」(米原万里著:ちくま文庫)
「青い月のバラード」(加藤登紀子著:小学館)
「我、拗ね者として生涯を閉ず 上下」(本田靖春著:講談社)
「江戸っ子だってねえー浪曲師廣澤虎造一代記」(吉川潮著:講談社)
「浮かれ三亀松」(吉川潮著:講談社)
投稿者 koyama : 2008年05月31日 18:47