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2008年04月25日

ハイバーチュン高校:グエンフエ高校入試説明会

曇りのち小雨

午前7時気温24度。

午前7時朝食。チャオバンカン(小麦粉の手打ちうどん)

午前7時50分、「ハイリーホテル」に車が来る。フォンザンホテル
で静岡大学工学部の先生方と合流し、ハイバーチュン高校へ。
2009年10月入学の「入試説明会」を行う。

午前8時半過ぎ、高校の大きな講堂で開会。120人ほどの
理系を勉強している1年生・2年生が参加。

開会:校長先生の挨拶と静岡大先生方の紹介。
いよいよ静岡大学入試説明会が始まる。
はじめに工学部の松本先生から静岡大学・工学部について、
プロジェクターを使っての説明があった。バオミンさんが
ベトナム語に通訳。
NIFEE(National Interfacing Engineers Education
     Program)についての説明があった。高度の技術を
もち国際的にも通用するエンジニアの養成。
次に日本と静岡の位置、静岡大学が「静岡キャンパス」と
「浜松キャンパス」に分かれている事、工学部は浜松キャンパスに
あることが紹介された。
人口380万人の静岡県のGNP(国民総生産)が16兆7千億円。
人口8千300万人のベトナムのGNPは5兆3千万円。

静岡とフエとの交流の歴史。
1995年、フエの若者がJASSの招待で静岡を訪問・交流・
1996年、JASS静岡の会発足
1997年、静岡大学でダイオキシンシンポジューム。
       フエ中央病院・フエ大学の教授が参加。
2001年、静岡フエ青年交流会館開設(静岡市長など中心となり)
2005年、静岡市とフエ市が友好都市となる

静岡大学浜松キャンパスのある浜松は、日本の工学の
中心地である。SUZUKI、YAMAHA,HONDA,KAWAI.
EMKEI,ROLANDなどの発祥の地である。

浜松在中の外国人。
ブラジル人(19515人・外国人住民の59%)
中国人(3057人・9%)
ペルー人(2408人・7%)
ベトナム人(970人・3%)

静岡大学は1949年に設立。国立大学法人。6学部。
大学院は8学部・研究所1。
学生数9097人、大学院生1353人、留学生287人、
教職員1185人。

工学部には、
機会工学科(1学年定員150人・教員39人)
電気電子工学科(1学年150人・教員40人)
物質工学科(1学年145人・教員37人)


NIFEEプログラムの説明。
10月入学。半年導入教育を行う。(日本語・数学・物理)
ものづくり教育を行う。日本の技術の特別教育を実施。
専門教育も。4年、9月に卒業。

和田先生より日本での生活等の説明。
・家賃 3万円~4万円
・食事 33000円
・光熱費 11000円
・携帯電話代 5000円~
・合計  8万円~10万円程度

留学生には1年間だけは国際会館に住んでもらう。
静岡大学の留学生数

中国 147人
韓国  29人
マレーシア 20人
インドネシア 15人
バングラディシュ 12人
ベトナム9人

奨学金は成績次第で出す。2007年は留学生の
3分の1に出している。

授業料は年間535800円  入学金は282000円。
成績次第で授業料半額免除、一部免除の制度あり。
2007年度は24人が申請し19人が授業料の半額免除。

進路は大手の企業就職。・50%の卒業生は大学院へ。
その他、入試・試験科目・日本語・英語能力試験などの説明

約1時間半の説明を終わる。
数人の生徒から質問あり。

午前11時、皆さんと一緒に昼食。ベトナム料理。

午後12時半、「ハイリーホテル」へ。
1時間ほど昼寝。気温が急速に低下。体がだるい。
読書「コーランを知っていますか」(阿刀田高著:新潮文庫)
を読み始める。

午後1時50分、「ハイリーホテル」を出てフォンザンホテルへ。
静大の皆さんと一緒にグエンフエ高校へ。
午後2時半。理系の生徒80人、保護者70人。合計150人参加。
ハイバーチュンと同様の説明会。

午後4時過ぎ終了。

ハイバーチュン高校では、「入試の課題が多すぎる。英語、
日本語の試験を受けるのは大変」という生徒からの意見が
出た。

グエンフエ高校では、授業料、生活費などが高すぎ
留学できないと財政・経済問題からの意見が出た。
今後に課題を残した。

午後6時から静大の皆さん、バオミンさんと夕食。ベトナム料理。
午後8時半過ぎ夕食会を終了。

静岡大学の皆さんは、朝早くから1日中、仕事をこなしている。
頭の下がる思いである。税金の無駄遣いなど言われる
公務員も多いようだが、今回の静岡大学入試説明会は
内容の濃い「公務」を行っている。

投稿者 koyama : 2008年04月25日 19:20

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