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2008年04月16日
JASS特集番組全国放送:リー君との話し合い
晴天 休肝日
気温34度。
午前4時起床。読書。与謝野源氏。
午前7時朝食。マカロニスープ。
午前8時半、ベトナム事務所へ。
2階会議室へ入るとハイ君が座っていた。
バオミンさんもいる。事情を聞く。
ハイ君が午前8時過ぎにベトナム事務所に来て、
「石鹸がなくなった。10万ドン(700円)貸して欲しい」と
会計のハンさんに言ってきたそうだ。1階日本料理店の
入り口にはリー君がいてミンさんに「今、ハイが2階に行った」
などと怪しげなことを言っていたとのこと。
急いで、ハイ君に事情を聞く。
「石鹸がないくらいでどうして
10万ドンも必要なのか?」「本当のことを言いなさい」と。
ハイ君の返答。「リー君に脅かされ、10万ドンベトナム事務所
で借りて来いと言われた」とのこと。
4月20日にもらう給料のほとんどを前借りして使ってしまい、
更にお金が欲しくなり、ハイ君の給料ももらおうとしたリー君。
それも断られると、今度は、ハイ君を脅し、嘘をつかせて
10万ドンを手に入れようとしていた。ハイ君を厳重注意。
今後、リー君に何を言われても、嘘をついて悪いことをしては
行けないこと、リー君にお金を貸さないこと。今まで、どの位の
お金をリー君に取られているのか聞いてみる。喫茶店に入って
コーヒーを飲んだ時は全てハイ君にお金を出させていたとのこと。
15万ドン程度お金を使っていると言っていた。
とにかく、2月のテト正月にホーチミン市からやって来た母親に
「何がしかのお金」をもらった後、携帯電話を買い、その後は
真面目に仕事もしない。昼間からお酒を飲み、遊び歩いている。
給料の前借り、ハイ君の給料の横取り、ハイ君にお金を
出させる、挙句の果てに「ハイ君に10万ドンの借金をさせ、
そのお金でまた遊ぼう」と企てているリー君。
お金ですっかり人間が変になってしまった。
直ぐにバオミンさんと協議し、午後3時にベトナム事務所で
リー君を注意する事にした。急いで、ソン君にリー君に午後3時の
件を伝えるよう依頼する。困ったものである。
午前9時。ヤーホイ高校の校長先生とホーチミン青年団担当の
先生がベトナム事務所を訪問。先日の静岡大学入試説明会
打ち合わせを「すっぽかした」件で謝罪に来た。
様々な事情を説明。校内のいくつかの問題・事情があったことが
分かった。
ホーチミン市にいる知り合いの人からバオミンさんに電話。
「今、ホーチミン市にいるが、小山さんの特別番組がホーチミン市
で放送されているよ」とのこと。
急いで、ベトナム事務所のテレビをつける。日本料理店の
グエットさんへのインタビューの場面だった。ハノイの中央テレビから
全国放送されていた。ベトナム事務所員の皆さんと途中から見る。
縫製研修センター・日本料理店・障害児支援・「子どもの家」での
活動、3枚の表彰状も映っていた。(大統領からの友好勲章・
知事表彰・愛国表彰)これでJASSが、ベトナムで大きな役割りを
果たしていることが全国的に明らかにされた。
ベトナム政府・ベトナム共産党からきちんとした評価を
得たともいえる。JASSが15年間フエで頑張ったことが高く評価され
た今回の「ベトナム全土解放33周年記念特別プログラム」。
今回の「全土解放33周年記念特別番組」で顕彰された
2人の外国人の一人に私が入ったことは、JASSとしても誇りに
思える出来事である。
午前11時半、「ハイリーホテル」で昼食。
午後12時半、昼寝。
午後1時半、読書。「与謝野源氏」(浮舟)
(蜻蛉かげろう)。浮舟は、薫と匂宮との間で悩みぬき、
宇治川に入水自殺する。
午後3時、ベトナム事務所へ。
バオミンさんと一緒にリー君に注意を与える。
2月テト以来のリー君の行状・問題行動を具体的に話す。
「今後日本料理店で仕事をしたいのか、したくないのか?」
今のように昼間からお酒を飲んで仕事に来ない、勝手に
どこかへいてしまうなど、およそ仕事をする姿勢にない。
このままでは日本料理店での仕事を認めることは出来ない。
今の生活と仕事の態度を変えられないのなら、日本料理店
を辞めて欲しい」と話す。
リー君は「仕事をしたい」と答える。仕事をしたいと言っても
今までのような「なめた」態度で仕事をするのであれば
認められない。日本料理店の他の子どもたちも仕事を
する気持ちがなくなる。今後、仕事に対する態度を
改善できるのか?
真面目に仕事をするとのこと。
勤務時間を再度確認する。「午後2時半から午後5時半」
『午後5時半から午後6時半』は夕食休憩。
「午後6時半から午後9時半」まで仕事。1日の勤務時間は、
6時間。
今後、万一、無断欠勤をした場合は、1日分の給料をカットする。
1時間勤務を放棄した場合は、1時間分の給料をカットすることを
話す。「ノーワーク、ノーペイ」の原則。
更に生活態度を直すように話す。「仕事をしないで、楽をして過ごそう」
などという考えをもたないように。回りの友達が、朝から喫茶店で遊び、
美味しい物を食べ、お金を持って暮らしている人がいても、リー君は
そうした環境にない事を客観的に理解しなければならない。
一所懸命働き、お金を稼ぎ、生きていかなければならない環境に
ある。これは、私もミンさんもベトナム事務所の人たちはみんな同じ
ことである。『人間は自分の力で働ける間は働き、給料をもらい
生きていくものである」。働かないで楽をして生きて行こうなどと
夢にも思ってはいけない。
ハイ君を使って悪いことを絶対にしてはいけない。もし、今度、
ハイ君を脅し、悪い事をしたら、私はリー君を絶対に許さない。
約1時間の『お説教』。リー君に自分で思う事を言うように促す。
リー君の言葉。
①自分は、JASS日本料理店の決りに明確に違反した。
②ハイ君を使って悪い事をしない。
③勤務時間をしっかりと守る。
私たちは人間を尊敬するからこそ、厳しい要求も出すのである。
午後5時半から日本料理店の子どもたちと夕食。
魚のフライ、インゲンの炒め物、野菜スープ。
午後6時半、日本料理店開店。
リー君はてきぱきと仕事をしていた。
欧米系2人。その後、更に欧米系2人が来店。
午後8時半、フランス人、イギリス人。
合計6人の来客。
午後9時20分日本料理店閉店。
護送船団方式で「ハイリーホテル」へ帰る。
午後9時40分、「ハイリーホテル」着。
投稿者 koyama : 2008年04月16日 18:08