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2008年01月21日

フエ要人訪日準備等・・・・・・

快晴

気温24度。

朝6時、東の地平線から太陽が顔を出す。

午前7時朝食。チャオバンカン。



午前8時半、カナダ・ケペック州から来た女性が
ベトナム事務所を訪問。昨日も「子どもの家」で
英語を教えてくれた。
美術を専攻し仕事をしているとのこと。
日本料理店の店内の装飾・ペインティングをしたい
とのこと。私の方から日本料理店は、現在のような
「簡素な」室内が良いので、出来たら日曜日午後3時
からの「子どもの家」絵画教室での指導をお願いしたい、
と話す。27日(日)午後3時から「子どもの家」で
絵画を教えてくれることになった。
フランス語を母国語としているので、かなりクセのある英語だった。



朝食後、ホンニーさん、トゥオイさんが
「昨日、ハイ君はもらった給料30万ドンのうち20万ドン位
を使ってしまった」と話していた。
直ぐにハイ君を呼んで『昨日20万ドン使ってしまったのは
本当?』と聞くが中々要領を得ない。昨日、午前10時から
午後12時位まで私と4人の子どもたちが食事をした後に
遊びに行ったというようなことは分かったが、どんなことが
あったのかは不明。

カナダ人との話が終わったので、日本料理店の前で
ホテルの警備員とお茶を飲んでいるリー君を呼び事情を聞く。


初めリー君は何もなかったというようなことを言っていたが、
時間をかけて聞いていくうちに以下のようなことを話した。

午前7時、ハイ君と二人で喫茶店を2軒渡り歩いて
2杯ずつコーヒーを飲んだ。
午後12時まで私とブランチを食べた後、子どもたち4人で
カラオケへ行った。歌を歌う程度のカラオケ費用は私が出してあげた。
カラオケでまた食べ物などを頼んでしまい、私が上げたお金
以上に追加費用として7万5千ドンほど支払った。
その後、二人でインターネットカフェーへ行き「チャット」をやった。
昨日夜までに4軒のインターネットカフェーに行き6時間半
チャットをした。
「子どもの家」へ行き、「子どもの家」の子どもたちを誘って、
食べ物をご馳走した。
宝くじを買った。その後、非合法の宝くじ8万ドンを買った。
総計で25万ドン(2000円)ほど使ってしまった。
リー君が10万ドン支出し、ハイ君に13万ドンから15万ドン
程出させたとのこと。
ハイ君は土曜日に初めての給料(30万ドン)をもらった。
昨日日曜日1日で月給の半額を使ってしまった。
リー君の「助言」といういのか、「命令」というのかは不明だが、
とにかく支出してしまった。
リー君の10万ドンは日本料理店が終わったあとの「飲み会」
の準備に上げた費用の残りを「溜め込んで」いたとのこと。
結局、リー君は身銭を切らず、ハイ君は給料の半分の身銭を
きったということになる。

まあ、よくもこんな『豪遊』をしたものである。
フエ全体が『小型バブル』の真っ最中。リー君もハイ君も
その影響を強く受けていると言える。「物・物・物」
「金・金・金」。
リー君にきつく注意。自分のもらう給料(55万ドン)と
昨日の支出(25万ドン)の関係を良く考えるように。
コツコツと働き、つつましく生活することが一番大事なこと。
回りの友達がどんなに贅沢な生活をしていても真似をする
ほどの収入がないという事実を知りなさいと。
また、社会に出たことのないハイ君を誘い、けしかけて
の「無駄使い」「豪遊」は二度としてはならないと話す。
フエには一時成金や共産党幹部の子弟、外国人と結婚した
女性などが、「贅沢な」「豪遊」をしているのも事実である。
そうした豪遊現象に子どもたちが『憧れ』真似をするのも
理解できる面もあるが、しかし、「子どもの家」の子どもたち
の客観的に置かれた現実を自分自身で理解していないと
今後もこうした問題は多発する可能性がある。
特に社会とのつながりが薄い中で育ってきた「子どもの家」
の子どもたちには、こうした社会の『落とし穴』への免疫が
弱い。一気に豪遊をしたいと『悪の道』に落ちていく可能性
を強く持っている。リー君の場合には、更に「進んでいて」
悪の道に一度足を入れているので、大人の社会、悪い
大人の行動をしっかりと見て生活してきた。免疫が出来すぎて
いる。ハイ君は『一時成金』『豪遊社会』に免疫がなく、
リー君は免疫がありすぎて、時々、ずるいことをする。

大人も「一時成金」「小型バブル」に冒されているフエの社会
である。お金のためなら人間関係も断ち切ってしまうという
がさついた社会である。子どもたちへの影響も強いことを
私たちは理解しなければならないと強く思えた出来事である。
「子どもの家」や子どもたちの支援も子どもたちが年齢が高くなり
思春期を迎え、社会に出て行く時期に来ている。そんな時期に
フエは「小型バブル」。金と贅沢にあこがれる社会が待っている。
そんな社会に出て行った子どもたちは、真面目にコツコツと努力し
生計を立てていった欲しいものである。

午前11時半。昼食。

ハイ君は「落ち込み」気味。リー君は「ふて腐れ気味」。

午後12時から1時間昼寝。
読書「与謝野源氏」。須磨の巻を読了し、「明石の巻」へ。
源氏、どん底の時代。

午後1時半。部屋の整理。トイレ掃除、部屋の掃除。
洗濯。

23日日本へ帰国する荷物の準備等。

午後3時、ベトナム事務所へ。ノートパソコン、「ハイリーホテル」
のパソコンに『トロイの木馬』が侵入。デジカメからの画像取り込み
が出来なくなった。バオミンさんに新しい「USB」のCDを入れて
もらい、多少複雑な作業が必要だが、とりあえず23日からの
日本帰国の際に火焔樹日記用の写真取り込みが出来るように
なった。バオミンさんに感謝。

日本で使う「写真」をメモリースティックに取り込む。
今までの日記に使った写真の中から「子どもと教育」4月号
に使う可能性のありそうな写真を数百枚取り込む。

JASS関係者にメール送信。

午後5時過ぎ、「子どもの家」にいたTHUYさんが日本料理店
を訪ねて来た。THUYさんは、現在フォンザンホテルの厨房で
仕事をしている。昨年、結婚式に招待された。
4ヶ月の男児がいるとのこと。「子どもの家」から自立し、
幸せな家庭をもっている「卒業生」がいることは、私たちに
とっても嬉しいことである。


午後5時半夕食。

午後6時過ぎ、夕食を食べてハイ君は「ハイリーホテル」で
警備員をするため帰宅。

午後6時過ぎ、23日帰国のためベトナム事務所にある
私の荷物の一部を「ハイリーホテル」に持っていく。
「ハイリーホテル」の入り口の鍵があいていない。
ハイ君の部屋に連動しているベルを押すが出てこない。
ハイ君は「ハイリーホテル」に帰るといってどこかけ
行ってしまった。「子どもの家」に問い合わせるが、いない。
「ハイリーホテル」に入れないのでベトナム事務所で仕事を
しているバオミンさんに電話。税田さんの鍵を借りる。
リー君がバオミンさんのオートバイでかけつけてくれる。

日本料理店来客。日本人5人。オランダ日2人。合計7人。
明日から視察されるボランティア貯金の視察団の方が
日本料理店で食事をされる。

日本の木田先生から医学書の贈呈があった。

護送船団帰宅午後10時20分。

投稿者 koyama : 2008年01月21日 17:45

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