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2008年01月05日

正月に考える日本

曇り

気温20度。寒い。

午前7時朝食。マカロニスープ。美味しい。


午前9時、ベトナム事務所へ。
メール送受信。年賀状を書く。

午前10時から12時までバオミンさん、税田さんと
当面の諸問題を協議。

午後12時半、昼食。

午後1時昼寝。

午後2時読書。「与謝野源氏」。葵の巻
最近小さい字が見えなくなり、本が読が読めなくなった。
与謝野晶子が、庶民を「労働者階級」と記述しているのはに
驚いた。明治末期に労働者階級とはどんな意味合いで使われて
いたのだろうか? 当時に無産者運動などの書物も読んで
いたものと思われる。
久しぶりに長時間の読書。

午後4時半、日本料理店へ。
バオミンさんから電話。具嶋先生が日本料理店へ来店する
とのこと。夕食を一緒にとのお誘いあり。

ハイ君が風邪を引く。症状を聞くと発熱、倦怠感、食欲不振。
ホンニー店長に薬局で風邪薬を買って来てもらい、ハイ君に
飲ます。半袖シャツ1枚しかないとのこと。ホーチミン市の
Tさんから頂いた支援物資の中からハンナ先生が長袖
の衣類を3着選んでくれる。2着をハイ君に1着をリー君に
上げる。ハイ君は何もを持っていない。

午後6時半過ぎ、具嶋ご夫妻来店。
ハンナ先生、千草先生、税田さんと一緒に交流。
たくさんの欧米人の来客あり。

ベトナムのボートピープル難民で香港に渡り、その後
オーストラリアに住んでいるベトナム人が来店。
観光ガイドブック「ロンリープラネット」を見て来店とのこと。

今日は13人の来客あり。接客と調理は忙しかった。
午後9時半、具嶋ご夫妻も退店。


日本料理店の前にロックちゃんが葉書を売りに来ていた。
1997年、テレビ東京の「ドキュメンタリー人間劇場」
で放映されたリー君とロックちゃんの二人である。
ロックちゃんは21歳。2児の母親。父親はいない。
ポストカードを売って生計を立てているとのこと。



午後9時半閉店。みんなで「ハイリーホテル」へ帰る。
早めに帰っていたリー君が鶏肉とビールを用意。



午後11時半まで反省を深くする。
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正月「大食いタレント」と「赤福偽装」

正月の番組をいくつか見た。この15年間日本の正月の
テレビを見る機会がなかった。NHKを何とか見ることが
出来る時期があった程度。
今回、笠井さんの紹介で「ロケーションフリー」を入れた
お陰で日本のテレビ番組(東京の自宅で見られる)が
見られるようになった。
年末から三が日、いくつかのチェンネルを回してみたが
「大食い競争」番組の多いのには驚いた。
ギャル曽根とジャイアント何とかという大食い漢が、何度も
テレビに出ていた。
上寿司を200巻食べたギャル曽根。ハンバーガー、
大盛りラーメン・・・・・。とにかく何の意味があるのか
全く理解できないが、大食いすることを見せて「芸」に
しているとしか思えない人間がいて、その人を使い番組が
出来上がり、それを見て楽しんでいる人間がいる。
正月の目出度い時に言うのも憚るのではあるが、世界で
飢餓のひとたちは8億人を越えていると言われている。
世界の人口の15%。6、6人に一人の割合である。
大食い競争が番組化さて、それを見て喜んでいるいる
国民がいるのをベトナムから見ていると、日本も末期症状
を呈したかと思えてくる。

昨年「食品偽装』問題で揺れた日本。
確かに賞味期限を偽ったという行為は許されるものではないが、
マスコミも国民もそのことだけを追及している。
赤福餅。餅は、そもそも保存食品。カビが生えて、そのカビを
取って食べていたものである。
賞味期限が切れたからと言って、大量の食べられる食料を
捨てている日本。白い恋人、ミートホープ、吉兆・・・・・・。
賞味期限の偽装だけに目をやらず、大量の食品を捨てている
日本の現実を直視すべきだと思われてならない。
こんなに食べ物を「意味なく捨てていると」そのうち「バチ」が
当たるというものである。地球の温暖化で食料が取れなく
なることが予想されている。食料輸入率の高い日本である。
賞味期限偽装を怒るのであれば、せめて、コンビニや
スーパーに行った際には、賞味期限ぎりぎりの商品を
率先して買おうではないか? 賞味期限切れぎりぎりの
商品から先に買う運動くらいなら出来るはずである。
賞味期限切れぎりぎりの商品を買えば、数時間後に
「捨てられなくてすむ」のだ。せめて、その程度の気持ちは
持ちたいものである。

方や意味もなく食べ物が捨てられ、それを見て喜んで
いる人間がいて、飢餓で苦しんでいる人間がもう一方に
いる。この世界の抜本的な改革が必要だが、せめて、
意味のない「馬鹿食い競争」をテレビで煽るのは止めたい
ものである。もっと食べ物を大切にする運動をしたいもので
ある。食べられるものは、最後まで食べるという日本人の
伝統を回復したいものである。「美しい国」を主張した
皆さんには、是非その運動の先頭に立ってもらいたいものだ。
ベトナムは、見事に「食べ物」を大切にしている国である。
人参が曲がっていても、3分の1程度腐っていても
市場では売りに出され、買った人は腐った部分を切って
捨てて、食べられるところを食べている。

「子どもの家」の子どもは、1日3食70円程度で生活している。
こうして慎ましく生きている人間がいる半面で、食べる必要もない
のに無理して食べて、その苦しんでいる様子を見て喜んでいる
国民がいる。

投稿者 koyama : 2008年01月05日 17:28

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