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2007年12月10日
Q君の口蓋唇裂手術成功 12月15日トンチンカンホテル引越し
晴天 のち曇り 休肝日
朝、太陽が出る。
午前7時朝食。フォー。
午前8時、税田さんがトンチンカンホテルのオーナーに
「12月15日にトンチンカンホテルを引っ越すこと」を
話す。小山、税田の家賃を完納して欲しいとの指摘を受ける。
この10年間近く、トンチンカンホテルの全部屋(5部屋)
を全て365日借り切っていた。
ベトナム事務所員や日本語学校の先生でボランティアに
来た日本人の皆さんは、トンチンカンホテルでお世話になった
思い出の部屋でもある。12月13日、オーナーに10年間の
お礼の品とお礼のことばを言いにいくことにしている。
午前10時、Q君(20歳)と父親がベトナム事務所を訪問。
Q君はかなりひどい口蓋唇裂がある。空気が抜けて
はっきりとした発音が出来ないでいた。
私たちの行っている「障害児医療センター」で支援を
行って来た。
Q君の家庭は農業。父母と4人の子ども。
Q君は長男。3人の妹。父母で米を作っている。
平均月収は2000円から3000円程度。
自分で作るお米を食べて何とか生活をしている。
この5年間、帯広の芳村さんがQ君の家庭への
支援をしてきた。(Q君への奨学金)。
Q君の家庭は食べるのが精一杯と言った状況である。
Q君は心臓病も合わせて持っていた。心臓病の手術を
しなければ口蓋唇裂の手術はできないとのこと。
2007年3月14日、フエ中央病院で心臓の手術をした。
芳村さんからの支援金で手術は行われた。手術は成功。
その後、術後の体力の回復を待っていた。
2007年11月29日、フエ中央病院で口蓋唇裂の手術を
した。12月6日退院。今日、口蓋唇裂手術の成功を
報告に来たという訳である。
Q君はしばらく体調を整え、来年からフエ電子専門学校に
入学したいとの決意を語っていた。
昼食はコムディア。
1時間昼寝。
読書「与謝野源氏(上)」。末摘花の途中まで。
最近、忙しいのと、気温の変動が大きく体調があまりよくない
ので、読書の時間が取れない。
午後2時40分。
オアシスの会が実施している船上生活者のための「医療船」を
行っているラン医師と懇談。
2007年、1年間の医療船の活動について詳細に活動状況を
聞く。平均1日30人から40人の診療を行っている。
赤ちゃんは栄養失調が多く、子どもの疾病は胃腸病(下痢・腹痛等)
、風邪。
大人は、リューマチ、高血圧の患者が多いという。
午後4時、オアシスの会が支援している「フーハウ診療所」
の所長と懇談。
2007年、1年間のフーハウ診療所の活動状況を調査する。
1日に来院する患者は平均60人から70人。そのうち大人が
70%。
大人の病気は、高血圧、糖尿病が多いという。
子どもは風邪と下痢。
フーハウ地区は洪水が多い。汚い水を飲むので下痢の
患者が多いとのこと。
午後5時半、日本料理店で子どもたちと夕食。
魚の煮物、空真菜のニンニク炒め、ミット入りの野菜スープ。
唐辛子を2本食べる。相当辛かったが美味しい。
後で「胃」が気持ち悪くなってきた。やはり唐辛子は
強い。
午後6時半日本料理店開店。
英国人一人来店。
午後7時、ベルギー人4人。
「LONLY PLANET」という欧米系のガイドブックを
見て来店したという。ガイドブックを見せてもらう。
「THE JASS MAN」という表題で以下のような内容の
日本料理店紹介があった。聞くところによると
このガイドブックはヨーロッパでも名の知れたものだと
いう。
『コヤマミチオ氏。1992年にホーチミン市を訪問し、
たくさんのストリートチルドレンを見て、強いショックを受けた。
翌年家族を東京に置いてストリートチルドレンのために
何かをしようとベトナムへとやって来た。初めにフエ大学で
日本語を教え、寄金を集め1994年に「子どもの家」を
設立。それから10年間、300人の子どもたちを養育した。
現在4歳から22歳まで66人の子どもたちが「子どもの家」に
いる。基本的には18歳で退所し社会に出る。大学に
いったりする子どもたちは滞在期間を延長している。
小山氏は自慢げに「医科大に入学した子どももいるよ」と
言っていた。小山氏(英語・ベトナム語・フランス語を流暢に
話す)は、資本主義者と共に共産主義者とも協力して仕事
をしている。フエ市の名誉市民にもなっている。
小山氏はフエ市人民委員会と協力し、最近、ベトナム政府から
友好勲章を受章している。ベトナムでの活動は、日本政府を
初め企業や友人などからの寄付で賄っている。同時に
小山氏はNGOのJASSを設立し、1400人の会員が寄付を
している。
また、障害児への支援へも活動を広げている。
また、最近、日本料理店を開店した。ハノイの「古都」と
似ている日本料理店である。「子どもの家」の子どもたちは
この日本料理店で日本料理を学び、接客などの訓練を
している。この日本料理店で食事をすることは、「子どもの家」
への支援にもつながるものである。もし、もっとJASSを知りたい
方は、JASSのWEBSITE(www001.upp.so-net.ne.jp/jass/)
をご覧ください。』
★フランス語と英語・越語を流暢に話すというところは、嘘だが
真面目に記述してくれている。この取材記者は
今年の6月頃、日本料理店を訪ねてきた。日本料理店、
「子どもの家」などを案内したが、ガイドブックにこのような
記事がでていたとは思わなかった。
ベルギー人と色々と話をする。寿司、テルヤキ、焼き魚、
コロッケ、カツカレー生ビール、生ジュースなどを注文してくれた。
午後9時半近くまで在店。ありがたいことである。
投稿者 koyama : 2007年12月10日 22:10