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2007年12月05日

「子どもの家」運営委員長との懇談

終日雨     休肝日

湿度95%。気温21度。

午前7時、朝食ブンボー。

午前8時45分、JASSベトナム運営委員長バオミンさん
と一緒に「子どもの家」へ。セン「子どもの家」運営委員長と
懇談。


①12月24日午後5時半から「子どもの家」のクリスマス会を
  行う。内田征子さんのご支援によるもの。会場も既に確保している。

②先日、フエ市の調査団が「子どもの家」の調査に来た。
 参加者は
  ・フエ市児童保護委員会
  ・フエ市労働社会委員会
  ・フエ市教育委員委員会
  ・フエ市医療厚生部
  ・フエ市外務部

「子どもの家」の総合調査。
JASS「子どもの家」以外の海外支援の「子どもの家」、
ベトナム立「子どもの家」なども全て調査した。
以下、上記調査団の報告内容である。

①「子どもの家」への総合評価  
  フエで一番長い間運営している「子どもの家」である。
  一番多くの子どもたちを育て社会に送り出している。
  一番高く評価できる「子どもの家」である。
  他のNGOなどの「子どもの家」よりも多くの子どもたち
  を育て社会に出していることを高く評価する。
②「子どもの家」の各部屋の広さも他の「子どもの家」に
  比べて広く、子どもたちのために生活し易く作っている。
③NGOから支援された会計が完全に処理され、管理されている。
  NGOからの支援報告と「子どもの家」の会計帳簿が符合し
  きちんとした会計処理がされていることを確認した。
    他のNGOは、かなり会計処理がずさんな状態であった。
④フエで一番古い「子どもの家」であり、建物の保全が必要。
  部分的なメンテナンスだけでなく、総合的な保全工事等を
  今後考えて欲しい。

以上が調査団の報告。

調査団報告はかなり客観的なものだと思われる。
「子どもの家」が出来て13年。確かに建物がかなり古く
なっている。13年間、「子どもの家」が続いたのは、頻繁に
メンテナンスをしているからである。手入れを良くしている
ということではあるが、本質的にはかなり耐用期限に近づいて
来ていることも事実である。

セン委員長との話し合いの中で、「雨漏り」の改善要望が
だされた。今まで何度もメンテナンスをしているが、根本的には
「子どもの家」の屋根そのものが壊れている。
今後は、屋根の大幅な改造、改築などの工事も必要となる
ことを自覚した。

セン委員長からの要望
①フエの物価が上がっているので子どもたちの生活費を
  値上げして欲しい。
  確かにこの数年で物価が大幅に上昇した。
  フォーという『うどん』の値段。1993年頃は1杯3000ドン。
  5年ほど前は5000ドン。数年前12000ドン。現在、高い
  店は24000ドンにもなっている、15年ほど前の8倍に
  値上がりしている。フォーは、日本のラーメンのような
  庶民の食べ物。それが、平均的に見て5倍程度に値上がり
  している。
   セン委員長に公務員の給料を聞いてみた。(おおよその金額)

  ・小中学校の新任教師の月給  100ドル
  ・同 10年経験教師の月給   150ドル
  ・高校新任教師の月給      140ドル
  ・同10年経験教師         180ドル
  ・フエ市外務部長クラス月給   230ドル

「子どもの家」の子どもたちの1ヶ月のJASS支給費用は
30ドル弱。これで3食、衣食住など全ての費用を賄う
のはかなり大変な現状であることは十分理解できる。
フランスやアメリカのNGOは一人1ヶ月40ドルから
50ドル程度の費用を支援している。(急いで検討する)

②「子どもの家」スタッフの給料の値上げも考えて欲しい
 現在一人1ヶ月80ドル支給。「子どもの家」スタッフの
 給料は小中学校教員に準ずることを原則にしてきたが
 物価の値上がり、公務員の給料の大幅な引き上げの
 中で、「子どもの家」スタッフの給料がかなり低くなって
 しまった。最低100ドルから150ドル程度の給料支給
 が客観的には必要になってきた。13年の経験スタッフ
 もいる。(今後検討)

③「子どもの家」スタッフの年2回の定期健康診断を
  実施して欲しい。(今後検討)
④料理スタッフを一人増員して欲しい。
  現在一人で60数人の食事を作っている。
 (現状では無理との回答)

⑤2008年2月7日が「テト正月」(旧正月)
 「子どもの家」では、2月4日~2月11日まで休日とする
⑥私から「全スタッフ会議」を開いて欲しい。私が全スタッフに
  いくつかの問題を話したい。(セン委員長了解)
⑦18歳を越えた子どもたちの「自立」「退所」について
  個々人の名前を挙げて協議。当面、3人の自立の
  可能性で合意。セン委員長が本人と話し合うことになった。

人を雇うということは本人だけでなく、その家族をも含む
多くの人々の生活がかかっていることを私たちNGOは
理解すべきである。自分たちが『ボランティア』でやっている
のだからベトナム人も無給や安月給、庶民の常識を極端に
下回った給料で仕事をすべきだなどと思っていたら、
「子どもの家」や子どもたちを守るボランティア活動すら
うまくいかない。一度、人間を雇ったからには、本人と
その家族に私たちが本当に責任を負う姿勢が必要であり、
スタッフに私たちのそうした「責任感」をしっかりと示して
こそ、きちんとした海外ボランティア・支援が出来るという
ことをこの15年の経験で学んだ。

午前10時45分まで1時間半ほど話し合う。

「子どもの家」の厨房を見に行く。確かに天井が腐食して雨漏り。

今日は終日雨。子どもたちも「子どもの家」で遊んでいたい。


ご前11時頃、バオミンさんのオートバイの後ろに乗って
帰宅。豪雨。雨合羽を持ってこなかったので、安い雨合羽
を買う。オートバイで「コムディア」屋まで行ってもらい
昼食1万ドン(70円)のほか弁を買う。

午後12時過ぎから昼寝。

午後1時過ぎ、読書「与謝野源氏(上)」(末摘花の巻 途中)

午後3時、ベトナム事務所へ。
リー君が待っている。「ホーチミン市に行かないことにした」
とのこと。弟から電話で「来る必要がない」との連絡があった
というが、どうも母親が本当に入院していたのか疑問では
あるが、本人の意思を尊重。

ベトナム事務所で仕事。2月4日、5日、9日の日本での講演会を
決める。

午後5時半、日本料理店で子どもたちと夕食。

午後6時半、日本語学校で教えていたハンナ先生が
夕食。

店長のホン・ニーさんが体調を崩す。

今日は日本人の来客1人。

午後9時閉店。豪雨。

気候の変化が大きく、体調を崩す人が多い。
私も体がだるい。

今日で3日間、アルコールを飲んでいない。素晴らしい。

投稿者 koyama : 2007年12月05日 22:29

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