« 地球の歩き方Ⅳナムドンへ : 大学生協「子どもの家」へ | メイン | 地球の歩き方Ⅳ(23人)・全国大学生協ツアー(26人) ホーチミン市へ。 »

2007年09月08日

フエ某要人と懇談 :地球の歩き方Ⅳ「子どもの家」:大学生協農村ホームステー

晴天

午前5時起床。
この1週間血圧が150(上):100(下)を前後している。
通常は130:80程度。
薬は飲んでいるのだが? 原因は不明。

午前7時朝食。ブンボー。

午前8時から1時間ほど、メールの送受信。

午前9時からベトナム事務所でフエ要人と懇談。
バオミンさん・税田さんも同席。
1時間ほどの懇談。

その後、バオミンさん、税田さんと今後のベトナム事務所
のあり方、自立に向けての方策などを懇談する。
午前11時半、3人の話し合いを終え、帰宅。

昼食 コムディア(ほか弁)。半分ほど食べる。量が多い。
午後12時半から1時間昼寝。

その後、読書。「VOICE 2007年4月号を読む)
「もてる者としての気品」(板倉雄一郎:板倉事務所所長)
のっけから「結果平等」は間違っていると。
金持ち、勝者が何故、金持ち・勝者になったのかの過程を
知る必要があると。敗者、貧乏人は、社会に何かをして欲しい
と求めてはいけない。『社会が自分に何をしてくれるのかを
考えるのではなく、自分が社会に対して何が出来るのか、
を考えるべきである・・・・」。『今、自分自身が少なくとも
経済的に裕福であれば、もてる者としての「気品」を
忘れてはならないのだ・・。』と言っている。弱者・敗者は
怠け者と言っているだけの筆者よりは、「自分の富を
社会に還元せよ」と言っているだけましな意見ではある。

きわめつけは、「フリーターは贅沢失業だ」(奥沢禮子:ザー・アール
社長)である。
この方は、なかなか素直で率直な方と見た。その他の男性諸氏は
多少、奥歯に物の挟まった『意見陳述』であるが、奥沢さんは
ものの見事、物事の本質に迫っている。素晴らしい意見開陳。
戦後は「結果平等」を求めたが、今は「機会平等」の時代だ。
自分の得意分野を見つけ、契約社員でもアルバイトでも派遣社員
でも、ライフスタイルに応じた働き方をすべきだ。
そうした中で『自分の適性を見つけ、一生懸命に努力した人は、
それなりの評価がもらえ、高収入を得られる。これが機会平等
の社会だ』。
『親が豊かになり、子ども一人位は働かなくても困らなくなった。
・・・自分の能力を差し置いて、この仕事でないと嫌だとか、
丸の内や青山で働けなければ嫌だとか言ってはいないか。
こういうことは贅沢失業である』。
バブル崩壊後に就職期を迎えて現在30歳前後10年の
若者である失われた世代を問題にする人もいる。
これらの世代は努力が足りない。やる気、自分の気持ち
次第なのだ。いったんアルバイトやフリーターになると
そこから抜け出せないというのも一般論である。
「歯を食いしばる」ことが重要だ。「本当に努力している人は
愚痴なんか言わない」」。奥沢さんの言いたい真髄は、
人間の気持ちの問題、やる気の問題だといっている。
現在、ワーキングプアー、格差拡大社会も「気力」がない
人間が悪いのだとのこと。この人も「失われた10年」の
若者であったら、こんな間抜けな、現実を知らない意見は
いえないであろう。気力と気の持ち方で、格差社会がなくる
訳がない。政治である。人為的な政策からでたことである。
人間によって作られた格差社会である。人間によって
解決できる問題でもあるという認識ゼロ。人間の
気の持ち方に解消している、精神論。奥沢さんが、
下層社会の一員でなくておめでとうという言葉しか
出てこない。

「私が親を死なせる理由」(高村薫)
非常に内容のある文章だった。53歳の作家高村薫の父親は、
大正デモクラシーの影響を受け、絵を描き、自由人。
中国戦線に参加、復員。帰国後、中山鋼鉄勤務。
高村にピアノ、弟にチェロを習わせた父親。父親
からの贈り物は、父親の本棚にあったたくさんの
蔵書だったという。高村は言う。
『こんなことをいうと世間の皆さんに叱らせるかも知れません
が、私は親が健在であるうちは、50歳であれ60歳であれ
、その人はまだ子供であると思います・・・・・・・・・、
私自身、父と母を亡くしてようやく大人になったと感じます」。
「結局、親を乗り越えるなどというのは嘘で、心情的に言えば、
親は永遠です。だから、親は死んで初めて乗り越えられると
いう思いがある」。
「VOICE 2007年4月号」の特集「格差社会が日本をよくする」
を読んだ。ほとんどの文章が、声高に「結果平等社会」をなじり、
戦後社会の平等思想を非難している。そんな中で
高村薫の文章は、たんたんとしたものであるが、生きた人間を
しっかりと見据えている。格差社会万歳論者に共通な考えは
「生きた人間は平等」という思想を排斥していることである。
生きた人間に愛情を持った視線を投げかけている文書を読むと
ほっとする。


午後3時。メール送受信。

午後4時、「子どもの家」へ。
地球の歩き方Ⅳ班の皆さん(23人)が子どもたちと
最後の交流を楽しんでいた。
バオミンさん・ハンさんが案内していた。


午後5時近くになり、地球の歩き方の皆さんから子どもたちの
「ドラエモン」色紙のプレゼント。


ドラエモンの色紙をもらう子どもたち

いよいよお別れ。記念写真

全員で記念写真


午後5時過ぎ、「子どもの家」を出て、ホテルへ。小休止。

午後6時半、フエ最後の夜となる。最後の晩餐。
日本料理店で。

乾杯の音頭は男子学生

その後、23人の参加者とバオミンさん・税田さん・サンさん・
ハンナさん・私とで交流。

いつも日記に書くことではあるが、日本から来た大学生と
こうして交流すると実に「真っ当な」若者である。
私の学生の頃と基本的には変わっていない若者である。
60年代の半ばから後半にかけては、戦後史の中でも
最も政治的な高揚期であった。当時の若者・学生が
政治的行動に走ったのは、故あるものであった。
現在は、本質的には政治的行動に走るべき課題は
多いが、若者・学生に呼びかける「魅力のある」政党・
団体がないことが最大の問題である。
この8月・9月で250人ほどの若者が「子どもの家」や
JASS活動に参加する。こうした若者に思想信条の
違いを終えて、貧困との闘い、世界の平和、戦争に
絶対的に反対することを共に確認するスタディーツアー
にしたいと思っている。

自宅へ帰ったのは午後9時半。

「英勲 純米大吟醸 井筒屋 伊平衛」(京都伏見 斉藤酒造)
を飲む。美味しい。土佐珍味 「鰹塩辛 酒盗」をおつまみに。

-----
阪神9連勝。単独首位。貴方は偉い。いつも負けていて、
時々勝つ。時には、首位に立つこともあるが、最終的には
最下位に落ち着くところが貴方の魅力です。
今年は違いますよ。某札束球団をぶち倒し、首位に君臨。
このあとどうなるのでしょうね。某札束球団と「張り合う」
気持ちは全くない。某札束球団は、60年間政権政党に
ついていた某保守政党と同じ、「没落球団」。我が「しぶちん」阪神が
相手にする球団は既になくなっている。
今年は、優勝する可能性大。と言っていて、数日後に
最下位に転落するというのが、我が阪神の魅力。
どうなることやら・・・・・・・。

昨日も某札束球団のホームラン攻勢に対して、
コツコツと点を取る野球の基本球団に変身し勝利した阪神。
本当に力をつけているのかも知れない「シブチン」球団ではある。
(関東の50年間隠れ阪神フアン:阪神の優勝を阻止するベトナムの
会勝手連代表の声)。
阪神は、10年に1度程度優勝ところに魅力あり。
「忠臣蔵」に心を寄せる日本人の心にピッタリ。
「阪神に優勝してもらいたい・くない」複雑な心境。
これが関東の隠れ阪神フアンの心情。

投稿者 koyama : 2007年09月08日 16:45

コメント