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2007年08月26日

久しぶりの休日

晴天

7月末から始まったスタディーツアーの波も昨日で前半が
終了。今日は前半と後半の端境期。1ヶ月半ぶりの完全休暇。

午前7時起床。

読書「裏切られた革命」(トロッキー著:藤井一行訳 岩波文庫)
翻訳ものはあまり好きではないが、読んでみる。
案の定、翻訳調で読みにくい。


午前9時半、入浴。2キロ体重が減っていた。
暑さと不規則な食事、長期間の訪問者応対のためと推測。

バオミンさんから電話。ホーチミン市から帰ってきたとのこと。
ご苦労様。先週から今週にかけて3回ホーチミン市に行っている。
大変なことだ。JASSツアーは2時間ちょっと遅れて昨夜、
ホーチミン空港を出たとのこと。
今日はゆっくり休んで欲しいと話す。

午前10時、朝食。稲庭うどんを茹でて10日ほど前に
作った豚肉のつけ汁で食べる。美味しい。

その後、午後12時まで読書。今日は1日読書と決めた。
ビール類は飲まないことにした。読書が出来なくなるため
泣く泣く断念。

「裏切られた革命」は1936年、トロッキーによって書かれた。
コミンテルン以降の国際共産主義運動史の中ではトロッキーは
トロッキズム、トロッキー主義者、権力の手先、資本家のスパイとの
レッテルを貼られてきた。
1991年、ソ連の崩壊後、ロシアで社会主義時代の
資料が大量に公開された。本書は1991年、藤井一行教授
によって翻訳。最新の資料を参考にしての最新版。
1917年のロシア10月革命後の内戦、外国の干渉戦争などの
中で、レーニン、トロッキー、スターリンがどのような発言と行動を
取ったのかは、ソ連崩壊までは、「公式ソ連共産党史」だけに
記されていた。スターリンが独裁した世界共産党
(第3インターナショナル・コミンテルン)が作った歴史だけが
公式の歴史であった。ソ連が崩壊し、非公開だった資料が
続出。ソ連邦史は大きく塗り替えられている。
最近では、トロッキーを権力の手先とレッテルを貼るのではなく、
客観的・学問的な位置づけをする動きが出てきている。
マルクス主義の秀でた理論家の一人としての位置づけが
始まっているように思い、今回、改めてトロッキーは、
レーニンの死後、スターリンとどのような理論闘争を行い
敗北していったのかを知ることがこの読書の最大の興味で
ある。歴史とは本当に長いスパンで見ないと評価できない
ものである。

午前11時半、JASSスタディーツアーの加藤さんから電話。
無事日本へ着いたのとのこと。ホーチミン空港を2時間20分
遅れて出発。成田着は午前10時。2時間半ほど遅れる。
皆さん無事帰国されて一安心。「盲腸疑惑」のYさんは
そのまま病院へ行ったそうだ。大事に至らなければ良いのだが。
JASSスタディーツアーの引率の皆さん、お疲れ様。

午後12時半、昼寝。

午後2時半、引き続き読書。
その間に受信したメールへの返信。5通。

夕方、「ほか弁」(75円)を買いに行く。

午後8時半。日本のWさんから電話。いくつかの
問題を電話で話す。
午後8時半、フダ缶ビールを飲みながら今週から
来週にかけてのスタディーツアーの私の出番などを
調べる。
京滋YOUの会のFさんから頂いた「にごり酒」が
実に美味しい。韓国のマッコリに炭酸が加味されたような
上品な刺激的な味。3回で1本を飲みきる。

この2週間ほど、NHKテレビが全く映らない。
日本の情報はインターネットだけ。やはり映像が欲しい
所である。

明日は安倍内閣改造だそうだ。
この人もなかなかずうずうしい人である。
日本で一番の「KY」の人だとのこと。
参議院選挙中は、「私を選ぶのか民主党の小沢を選ぶのか?」
と国民に迫った。国民が小沢氏を選んだ。安倍首相は明らかに
国民から『不信任』をくらったのだ。のにも拘わらず「基本路線は
支持された」と首相に居座り、明日内閣改造するするそうだ。
基本路線とは、「戦後レジュームからの脱却」。
ようするに戦後日本の基本的な国家システムある平和と民主主義
の放棄である。単純ではないが「戦前への回帰路線」である。
空気の読めない人はとことん空気が読めないようだ。
「日本人の品格」という言葉を良く耳にするが、どうなんでしょうか?
安倍首相のこの態度は品格のある態度なのでしょうか?
「国家の品格」の著者:藤原正彦氏に聞きたいところである。

自民党元幹事長加藤紘一氏が、「言論の自由を守る碑」
を作ったそうだ。
以下、共同通信より。


『山形県鶴岡市で昨年8月、加藤紘一元自民党幹事長の実家と
事務所が右翼団体構成員の男に放火された事件を受け、言論
の自由の大切さを訴える石碑の除幕式が26日、再建された事
務所前で行われた。

 「言論の自由を守る碑」と名付けられた石碑は、加藤氏の高校
や大学時代の同級生ら支援者が建てた。高さ90センチ、幅73
センチで、「言論の自由を脅かす行為を決して許してはならない」
などと刻まれている。

 式で加藤氏は「発言を変えるつもりはないし、発言は続ける」と
暴力には屈しない姿勢をあらためて表明。終戦記念日の今月15日
に靖国神社を参拝した閣僚は、高市早苗沖縄北方担当相1人に
とどまったことについて「世論の評価を受けて政治家も変わりつつ
ある」と評価した。

 事件は昨年8月15日、右翼団体構成員の男が加藤氏の実家に
侵入し、放火。公判で弁護側は「首相の靖国参拝を妨げる者に公憤
を抱いていた」などと主張したが、懲役8年が確定している。』

私と意見は異にするが、加藤紘一氏は尊敬できる政治家である。

などと書いている間に「月の桂 にごり酒」はなくなってしまた。
Fさんに感謝。

明日からまた長い一週間が始まる。地球の歩き方ツアーⅢ(39人)、
全国大学生協ツアーも来る。多くの若者(大学生)に会えるのは
楽しいことだ。

投稿者 koyama : 2007年08月26日 19:04

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