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2007年08月24日

JASSツアー・ナムドン山岳地帯カトゥー族との交流

晴天 1日中蒸し暑かった。

午前5時起床。
「大河の一滴」(五木寛之著)を読む。

午前7時朝食。フォー。

今年1月から今までどんな本を読んできたのか日記を
見ながら調べてみた。

●1月
  現代ベトナムの政治と外交(中野亜里)
  試された女たち(澤地久枝)
  反骨のジャーナリスト(鎌田慧)
  平家物語(3巻)(森村誠一)

●2月
  細雪(谷崎潤一郎)
  百人一首(鈴木日出男)

●3月
  般若心経ー生きること(瀬戸内寂聴)
  フリーズする脳(築山節)

●4月
  山椒大夫・高瀬舟(森鴎外)
  オーヘンリー短編集
  
●5月
  漢字の起源(藤堂明保)
  石の肺(佐伯一麦)
  海も暮れきる(吉村昭)
  ダライ・ラマ
  
●6月
  近代の奈落(宮崎学)
  もの食うひとびと(辺見庸)
  ネオ階級社会を待望する人々(林信吾)

●7月
  真景累ケ淵(三遊亭円朝)
  松川事件(日向康)
  恋文(荒木とよひさ・俵万智)
  この時代に生きること、働くこと(中村佑・島本慈子)
  小三冶名席(柳家小三冶)
  仕事と人生(城山三郎)
  突破者の母(宮崎学)
  会津藩最後の家老(長谷川つとむ)
  対談集気骨について(城山三郎)
  落日燃ゆ(城山三郎)
  指揮官たちの特攻(城山三郎)
  労働ダンピング(中野麻美)

●8月
  説教節を読む(水上勉)
  放浪記(林芙美子)

31冊。月平均3・8冊。およそ1週間に1冊程度。
ベトナムにいると読みたい本が買えないのが最大の
難点。読書の時間は、最大の娯楽だ。
「読まねばならない」という読書は絶対にしたくない。
課題読書とか読書感想文を書くなどという形の
読書は一番嫌い。好きで楽しいから読んでいるという
読書だけにしたいものである。
今年前半は、亡くなった「城山三郎」の生き方、
思想に興味をもった。

午前8時から午前10時まで。
ボランティア貯金完了報告書の最終版を作成。
関係者の山西さん、渡辺さんに送付。
締め切りは8月31日。


午前10時、JASSスタディーツアーの皆さんと一緒に
バスでナムドン山岳地帯へ。バオミンさん、ソン君も
一緒。約1時間半でナムドンの中心街へ。午後12時。
日本料理店で作ってくれた「おにぎり弁当」で腹ごしらえ。

日本式お弁当がとても美味しく出来ている。
おにぎりを包む海苔は、別にあり、野菜、肉、たまご、
デザートがきちんと配置されている。味もバッチリ。
お弁当を教えてくれている仁枝さん・税田さん、そして
大塚さんに感謝。


午後1時半、ナムドン中心街を出発。
バスで30分。「HUONG GIANG村」に到着。
村の少し手前までしかバスは行けず、支援物資を
持って徒歩でフオンザン村へ。人口350人。
緑豊かな静かな村だった。


●支援物資を持って村まで歩く

村人の歓迎


村の長老が「笙の笛」(しょうのふえ)の演奏で歓迎してくれる。

たくさんの村人が集会場に集まっていた。

初めに村の共産党の責任者が歓迎の挨拶

続いてJASSスタディーツアーの森田団長の挨拶

カトゥー族の皆さんへラーメンなど支援物資の贈呈

村人の歓迎の会食会。バナナ、もち米のサトウキビ巻き、
焼き魚・・・・。


村人の歓迎の歌と踊り

歓迎会を見ている子どもたちの目は澄んでいた。


平日にも拘わらず、たくさんの村人が集まった。


日本側の歌


途中、外に出て子どもたちや村の皆さんと交流をする



最後に村の集会所に入り、お別れの行事。

村人の皆さんは「蛍の光」を歌って送ってくれた。

交流会の時、私のとなりに高齢の男性がいた。ひざに小さい
女の子を抱いていたので「お孫さんですか?」と聞いてみた。
『娘だ』と言う。バオミンさんの通訳を通して詳細を聞くと、
57歳の奥さんがいる。3人の子どももいる。男性は72歳。
しかし、この女の子は2番目の奥さん(30歳)との間の
子どもだとのこと。第1婦人も第2夫人も72歳の男性と
同居しているとのこと。ベトナムは一夫一妻制。
しかし、少数民族ではこうしたことが行われているのだ
と変な感心をしてしまう。その隣りの若い男性も
「第1婦人はあそこにいるよ、第2婦人はこっちだよ」
と教えてくれた。そいうことは、村では公認されていうのだ
と推測した。

●72歳のお父さんと5歳の娘さん


●30歳の奥さんと5歳の娘

●57歳の奥さん


30歳の奥さんと72歳の旦那が話をしているところを
57歳の奥さんがにこにこ見ているという不思議な図式を
見てしまう。一体、この第1婦人には「悋気」(りんき)など
いうことばはないのだろうか?
72歳の旦那の腕を見てみた。「青あざ」のいくつかでも
あるのかと思ったら、色が黒くて第1婦人のやきもち
青あざは見えなかった。

午後3時半過ぎ、交流を終え、帰宅。
午後5時半。フエ市内に到着。私はトンチンカンホテルに
戻り、夕食開始の午後6時半まで今日の日記をアップする。

午後6時半、日本料理店でお別れ夕食会。
JASSスタディーツアー10人と小山、バオミン、税田の参加で
お別れ晩餐会を行う。

●今日の飲み物


●今日のメニュー(コース)

●森田団長の乾杯の挨拶で晩餐会は始まる



●「子どもの家」の子どもたちが調理した日本料理に舌鼓。


晩餐会終了間際、参加者10人全員が感想を述べ合う。


・ベトナムに来てやさしい人間関係があった。心が落ち着いた。
・今まで「偏差値」が全てだと思っていたが、ベトナムツアー
 3回の経験から人間が生きると言うことは、偏差値だけではない
 素晴らしいものがあることを知った。
・「子どもの家」の子どもたちはとにかく明るかった。
・ベトナムの素晴らしい所が分かった。日本に帰ったら日本の
 仲間に伝えて行きたい。
・初めて参加した。治安が悪い、環境が悪いと思っていた。
 しかし、実際に来て見たらそんなことはなかった。
 「子どもの家」は子どもたちの笑い顔に溢れていた。
・今回のスタディーツアーは多くの人の支援で出来た。
 そのことに感謝している。

・ベトナムは良い国だ。始めてあって数時間で仲良くなれ
 笑い会えるような仲になれた。
 これからも他の国にも行って見たい。
・今年で3回目の参加。今までは緊張していた。
 今年はファンソンナム中学校での交流など楽しもうと
 という気持ちになれた。余裕が出てきた。
 自分が今回のスタディーツアーに期待していた気持ちが
 実現でき感謝している。


・今回で6回目のスタディーツアー。
 1回目の参加者は7名だった。今回のスタディーツアーは
 成功したと思う。
 若い皆さんの期待したい。是非、ベトナムでの体験を
 今後の生活・人生に生かしていって欲しいと。
・今回は病気で十分参加できなかった。皆さんの感想を
 聞いて、スタディーツアーを主催して良かったと思う。
・今回は7泊9日のスタディーツアー。
 是非、皆さんに考えて欲しい。ベトナムのスタディーツアーに
 参加したいという皆さんの気持ちだけでは参加できなかった。
 皆さんの参加に不安を持ちながらも認めてくれたご両親に
 感謝して欲しい。
  今回のスタディーツアーに協力してくれたバオミンさん、
 税田さん、サンさんなどがいて初めてこのスタディーツアーの
 成功があった。

午後8時半過ぎ、晩餐会は終了。

日本料理店で前で「子どもの家」の子どもたちと一緒に記念撮影

 

今回は5人の中学生、2人の高校生のスタディーツアー
だった。今晩の感想を聞いて、スタディーツアーをやって
良かったと思った。たった7人の若者ではあるが、
ベトナムでの生活の中で「人生とは何か?」を少し
感じてくれたような気がする。
森田団長、加藤事務局長、山田団員に感謝。

午後9時前の帰宅。
京滋YOUの会のFさん寄贈の「月の桂 にごり酒」を冷やして
飲む。美味。


投稿者 koyama : 2007年08月24日 19:45

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