« JASSスタディーツアーフエ2日目:神奈川県青少年協会5日目 | メイン | 祝 孫誕生   »

2007年08月21日

地域障害児父母の会に参加

晴天  午後曇り小雨、夕方太陽が出る。

午前6時半起床。昨夜、飲みすぎ。

午前7時、朝食。ブンボー。

午前8時半、バオミンさんと一緒に2箇所の「障害児父母の会」
に参加。ボランティア貯金で支援している地域父母の会である。
フエ市内25箇所の「地域診療所」に併設。毎月1回、障害児と
父母が集まり、お菓子を食べながら、リハビリや生活上の悩み
などを話し合う。
今日の父母の会では、病気になった時の医療費の問題が
出された。
ベトナムでは5歳以下の医療は無料である。
小学校に入学すると年間11万ドン(約1000円)の保険金を
かけると医療費は無料になる。(実際にはこの11万ドンが
出せない子どもたちもいる)
しかし、障害児父母の会に来ている子どもたちの多くは
障害があり、学校へ行けない。(就学猶予)
従って11万ドンの医療保険の対象とならない。
一般社会人並みの社会保険年額32万ドン(3000円)を
支払わないと医療費が無料にならない。
今日行った地区は、船上生活者や貧しい家庭が多い地区
である。シクロやオートバイ・自転車タクシーの運転手が
多い。月収3000円程度である。年額3000円の社会保険
をかけることは出来ない。多くの障害児父母の会の会員は
保険に入っていない。病気になった時に多額の医療費を
支払わなければならない。社会主義ベトナムの実態である。
2箇所の障害児父母の会では、この問題が出され、
JASSから社会保険費の掛け金を援助してもらいたい
との要望が出た。

午前8時半から2時間ちょっとかけて、2箇所の障害児父母の会を
回り、父母からの意見、希望、生活の実態などを見聞きした。
障害児父母の会が適正に運営されているかのチェックも行った。
それぞれの診療所長さんがきちんと管理し、運営を行っている
ことが良く分かった。

昼食。昨夜、森田さんたちと日本料理店で食べた日本料理の
残りを厨房主任のTHUYさんに頼み、お土産にしてもらって
いた。その時THUYさんは、『ご飯を冷蔵庫に入れると固くなり
ます」と注意してくれた、その通りになった。このお米は
JASS青少年教育の会スタディ-ツアーの団長、森田さんが
ホーチミン市の日本食材店で「ササニシキ」20キロを買い、
飛行機内を手持ちでフエまで持って来てくれたお米である。
冷蔵庫に入れた冷や飯ではあるが、そこはやはりササニシキ。
美味しい。暖める器具がないので致し方ない。
モヤシ炒め、小魚の甘辛唐辛子煮をおかずに昼食。

昼寝。1時間。

読書「放浪記」。大正時代、大正天皇を次のように書いている。

「・・・・おいたわしや、気は狂ったと言う陛下も、本当は天才なの
かも知れない。くるくるとお勅語をお巻きになって、眼鏡にして
臣下をご覧になったという伝説ごとだけれど、哀れな陛下よ。
あなたは哀しいばかりに天才です。」

戦前版の「放浪記」には、この部分は削除されていたのだろうが、
それにしても戦後と違い、「現人神」(あらひとがみ)であった
天皇をここまで書くということは生半可なことではなかったと
思う。ある種の開き直りと勇気、思想。

午後2時半過ぎ、「子どもの家」へ。
神奈川県青少年協会スタディーツアーが午後2時に「子どもの家」
に来ているはずなのだが、来ていない。
また、JASS青少年教育の会スタディ-ツアーが午後2時半に
「子どもの家」に来ているはずだが、これも来ていない。
私はてっきり、「自分が勘違いした」と思った。最近、この種の
出来事があるので自分自身に自信がない。
急いでJASSスタディーツアー担当のバオミンさんに電話するも
通じない。神奈川担当のサンさんの電話番号を知らない。
税田さんに連絡。「行っているはずだ」とのこと。
しばらく「子どもの家」で待つ。
暑い夏の午後、男子は階段に座り、会談。

また、勉強の好きな男子は、予習をしていた。9月から5年生に
なるチュン君。5年生の国語の教科書を音読していた。
隣りで3年生になるユイ君が聞いている。


二つのスタディーツアーが到着。

JASSスタディーツアーは、子どもたちとフエ市内を散策する
プログラム。
早速、子どもたちとフエ市内散歩にでかかる。


湿度と湿度が高く気分が悪くなる。立っているのが少しつらい。

神奈川県青少年協会スタディーツアーの皆さんは、「子どもの家」の
子どもたちとお別れの行事。こいのぼりにポスターカラーで手形を
つける。


午後5時前、一時帰宅。体がだるい。30分ほど横になる。
休み休みの仕事でないと体が持たない気がする。
今日の日記の一部を書き始める

午後6時半、JASSスタディーツアーの皆さん10人が
日本料理店で夕食交流。私、バオミンさんも参加。

JASSスタディーツアーの皆さんが日本料理店に到着。


森田団長の発声で乾杯。

今日のメニュー

●牛すじ煮込み

●空芯菜のニンニク炒め

●マカロニサラダ


●なすの煮びたし


今日から「子どもの家」のニーさんが日本料理店の実習に
やって来た。ニーさんは5月に中学を卒業し高校受験に
挑戦したが、残念ながら失敗。ミシン研修か日本料理店
で調理の研修をしたいと言っていた。今日から日本料理店
の厨房で調理の研修を始めた。日本料理店の厨房での
仕事に合ってくれるといいのだが・・・・・・?
午後2時半から午後9時までの仕事だったが、すっかり
日本料理店に馴染んでいた。



午後9時前、JASSスタディーツアーの夕食会が終了。
参加者全員で記念写真



その後、日本人スタッフ、子どもたちで後片付け。
全て終了した後、記念撮影。


長い1日だった。午前中は障害児父母の会、午後は「子どもの家」。
夜は日本料理店。高温と湿気の多い中での生活はかなり体に
堪える。


午後9時。帰宅。
帰宅後、人生の「儚さ(はかなさ)」を感じ、日本酒を飲む。
京都伏見「増田徳兵衛商店」の「月の桂 にごり酒」。


京都支援者の方からの差し入れ。
これが何とも不思議な日本酒である。例えると「ドンペリ」
(シャンペン)と同じ味。
麹が発酵し炭酸ガスが入っている。炭酸ガスによる舌への
刺激と甘さ、そして発酵臭。まさに日本版「ドンペリ」である。
舌を炭酸が刺激し甘く白濁している。口当たりが良く
いくらでも飲める。差し入れをしてくれた京都のFさんに
心から感謝。
発泡にごり酒を飲みながら、今後の人生を考える。
どうしても「あること」を成し遂げようとの気力が出てくる。
不思議なものである。

今日の朝日新聞インターネット版に『「安倍政権だらしない」
 公明・太田代表、チクリ』との記事が載っていた。
 「ばんそうこうを張ってみたりとか、色んなことがありました。
安倍政権がだらしないということは、皆さんの言う通りでありましょう」
公明党の太田代表は21日、同日告示された東京都日の出町議選の
街頭演説で、安倍政権をチクリと批判した。

「チクリ」の批判では駄目でしょうと言いたい。
あなたたちは、「福祉と平和の党」と言ってきたのです。
1980年に「社公合意」(自衛隊と安保を容認)から姿勢が
変わりました。現在はその延長上の到達点でもある。
今回の参議院選挙の結果を「ちくり」程度の批判・総括では
公明党・創価学会の未来はない。自公政権で福祉も平和も
かなぐり捨ててしまった。真っ当な創価学会員なら疑問に
思うのは当然。宗教だから疑問に思わないのなら、オウム真理教
と同じと言われても仕方がない。


 

投稿者 koyama : 2007年08月21日 19:06

コメント