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2007年07月26日

バオミンさんの誕生祝い: バオミンさん長男誕生

晴天 暑い

午前3時頃、目が覚め、本を読む。

午前7時、朝食。ブンボー。
ハンさんに買って来て貰った薬が効いたのか、吐き気がなくなった。
倦怠感と喉の痛みが残るが、1日休んだので大分楽になった。

午前7時40分、電動自転車でベトナム事務所へ。
JASSベトナム運営委員長のバオミンさん34回目の誕生日。

事務所員を代表してハンさんからお祝いの「ミートパイ」詰め合わせ
をプレゼント。


続いて記念の色紙を石塚先生から贈られる。






午後5時20分、バオミンさんの長男「QUY TUONG」(吉祥)君が
生まれた。心からお祝いを申し上げたい。

バオミンさんと長男は34年を経て、同じ日に生まれたことになり
一層お目出度い1日であった。お子さんが生まれると直ぐに
私に連絡をしてくれたバオミンさんとお母さんに感謝したい。
バオミンさんのお母さんが「小山先生に直ぐに連絡しなさい」と
言ったそうだ。真っ当な家庭である。
バオミンさん一家と共に吉祥君の誕生を祝う。
バオミンさんは第2代皇帝ミンマン帝直系の6代目の子孫。
初代皇帝ザーロン帝(ミンマン帝の父親)はグエン王朝が200年
続くと考え、皇統も20代の名前が全て決まっている。
6代目が「BAO MINH」(保明)、7代目が「QUY THONG」(吉祥)
既に150年ほど前から決まっている名前である。
QUY TUONG君が健康で様々な問題もあるベトナムで幸せな
人生を送ることを祈る。 3300グラムだとのこと。


午前10時、体調がいまいちなのでトンチンカンホテルへ帰り
休息。

昼食。パン、ヨーグルト、牛乳。牛乳の賞味期限を見ないで
買ってしまったが、5月だった。まあいいや。少し飲んで見るが
腐った匂いもしない。1パック飲む。

そのままベッドで休む。

昨夜半から今朝方にかけて
「恋文」(荒木とよひさ、俵万智著:中公文庫)を読了。
荒木とよひさは52歳。四季の歌、つぐない、時の流れに
身をまかせなどヒット曲多数。
俵万智。36歳。歌人。サラダ記念日でデビュー。最近、ラジオを
聴いていたら、俵万智は、新宿の飲み屋だかスタンドバー
だかのママになり、結婚をしないで子どもを産んだと話して
いた。父親の名前も明らかにしないとしている。
子どもが生まれて歌の内容が大きく変わったと言っていた。

さて、この「恋文」はこの二人が自分の実生活を通して
世間で言う、「不倫」というのか、「本気」というのか、恋仲に
陥る。それは、あるパーティーで二人は知り合い、その後
密会を重ねているという設定でのお互いの「恋文交換」
である。全編の恋文のやり取りを読んでいくうちに
本当の話なのかウソなのかが分からなくなってしまう。
事実は、虚構なのであるが・・・・・。
初めに荒木から俵への手紙。52歳の私、妻と子どもがいる
自分がいつ貴方(俵)と別れるようになるのか、不安だとの
手紙から始まる。
「--抱かれることは、美しいことーー」とさりげなく言った
君の言葉に嫉妬よりも深い悲しみが今僕を包んでいます。
あれから2年、僕の心の中に住みついた、別れの日という
不安に怯えています。もしそれが、君の言葉に隠されている
のなら、本当のことを言ってください・・・・・・・」。

この年の男女が出会い、愛し合ったらこんな手紙を書くなと
実感する。真実味がある。それは二人が本当に愛し合った
気持ちとその存在の中に自らを置いて、真実の気持ちを
恋文に書いたのではないかと思えるからである。
男女の愛情の機微(きび)が実にリアルに書かれている。
気持ちを抑えた大人の愛とでもいうんでしょうか?
虚構の恋文ではあるが、何か実感を伴った恋文となった。
興味のある方は一読する価値あり。今年の5月出版。

午後1時間ほど昼寝。

この間、50通ほどのメールが来ていたが、疲労困憊。
読めなかった。午後、全てのメールを読んで、必要な
返事を出す。

明日午前9時、フエ中央病院小児科医長と懇談する。
ACCLの9月フエ訪問の打ち合わせ。事前に打ち合わせ
事項をまとめる。

読書。「松川事件 謎の累積」(日向庚著:新風舎)
1000ページの大作。2005年版。古本屋で550円。
150ページほど読む。

松川事件を私が初めて知ったのは、1960年頃、私が6年生
の頃だった。
我が家の前の環7通りを数千人のデモ隊が行進していた。
旗やゼッケンに「松川事件勝利。全員無罪」などと書かれて
いたことを思い出す。数年後、最高裁で20人全員が無罪となる。

松川事件とは1949年、福島県の福島市の隣りにある松川で列車が
転覆し、機関士など3人が死亡し、国労や東芝などの地元の共産党員
などを中心に20人が逮捕され、第1審で全員有罪、5人が死刑。
第2審も有罪、最高裁が仙台高裁に差し戻し、14年をかけて全員が
無罪となった事件である。
当時、東京都下三鷹で「三鷹事件」、国鉄の下山総裁の轢死事件
である「下山事件」とあわせて、戦後の3大事件の一つといわれた。
20代の頃、松本清張の本で戦後のこの3大事件を読んだ。
犯人は日本共産党であるとの政府などからの情報が流された
冤罪事件でもあった。
松川事件が起こった翌日、当時の政府官房長官である
増田甲子七(元福島県知事)が、「この事件は三鷹事件などと
同様の思想的な底流がある」と記者発表している。
日本共産党の仕業だと言っているのである。
こうして、事件は初めから共産党の政府転覆の一環としての
列車転覆活動という基調が事件の翌日から出来上がり、
無実の国鉄や東芝の労働者など20人が死刑などの判決を
受けると言う、およそ民主主義とが相反する出来事であった。
事実調査も不十分なままに共産党員なら死刑にしてもよい
との風潮があったことも恐ろしいことである。人間を思想で
見ることはおよそ民主主義社会とは相容れないものであるが、
戦後の日本国憲法下でこうした事件が起こったことを、私たちは
忘れてはならないと思う。
松本清張は戦後の3大事件をアメリカのCIAなどが実行した
陰謀と見ている。イラクやアフガンで行っているCIAの活動の
本質は?・・・・・・。

本書の今後が楽しみ。


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「ゆるふん 無責任国家日本」

下村官房副長官が都内の演説で「やはり大敗ということになれば、
首相は責任を感じられると思う」として「安倍首相の退陣なくはない」
と語ったそうだ。しかし、その直ぐ後で事実上発言を取り消した
とのこと。
それなら、そうしたことを言うなといいたい。言うのなら、その舌の根
も乾かないうちに発言を取り消すなど、およそ言葉を持って生業とする
政治家にあるまじきがさつな行動を取るなと言いたい。
正直、今の選挙情勢の中でこの種の発言が何を意味するのかが
分かっていない人間である。この程度の人間が政府の高官に
なっているところに日本の悲しみがある。

朝青龍が腰が痛いと言って巡業をキャンセルし、モンゴルに
帰国し、サッカーをやっていたとのこと。
親方の元朝汐は、朝青龍がモンゴルに帰国したことすら知らなかった
という。国技などという前に多くのフアンがいる大相撲である。
これらのフアンに真っ当に応えられる姿勢を持って欲しいものである。
文字通り「ふんどし」が甘い、ゆるいのである。ゆるふん大相撲。
親方が弟子に舐められているのである。朝青龍が、言うことを
聞かないのなら、首にしてけじめをつける程度の根性を持って
いなければ、国技などといえない。

あっちもこっちも「ゆるふん」の美しい国家である。
泣いて馬しょくを切るという、けじめと規律を断固守るという
厳しさがなくなった我が日本である。
高砂親方は朝青龍を首にするくらいの厳しさを示すべきである。

安倍首相は、「私は参議院選挙の結果に左右されずに首相を
続ける」と断言しているのである。それに反対する人間は
断固として処断することが、「範を垂れる」ということである。

投稿者 koyama : 2007年07月26日 20:41

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