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2007年07月17日
セン「子どもの家」委員長打ち合わせ 日本料理店全員会議
晴天
気温36度。 湿度60%。
午前6時起床。熟睡。ベトナムに帰ったら本当に良く眠れる
ようになった。
午前7時、朝食。フンボー。1ヶ月ぶりにブンボーを食べる。
しばらく食べていないせいか、唐辛子が辛く感じた。
午前8時、ベトナム事務所へ。バオミンさんと一緒に
「子どもの家」へ。セン運営委員長とAさんとB君の
件で話し合う。
Aさんの件。
母親がサラ金地獄にはまり借金返済でにっちもさっちも
行かず、「子どもの家」にいる17歳の娘に仕事をさせ、
下手をしたら売春すらさせかねない危険を感じ、
日本料理店で仕事をさせている。
今日、サラ金地獄問題を解決しようとセン委員長と
詳細な話し合いをした。
更に詳しい事実が分かってきた。
母親の言った話は全て嘘と言うことが判明した。
私とバオミンさんの前で涙を流して「サラ金」への
利子返還で生活が出来なくなったので娘を
働きに出すと言っていたのだが・・・・・。
セン委員長・バオミンさんと善後策を考える。
これが海外支援の実態である。外から深入りしない
範囲で付き合うのが一番楽な付き合い方である。
私たちはあまりに海外支援の実態に深入りしてしまった。
「支援は利権」と言っても多くの海外ボランティアの
皆さんには理解してもらえない。支援される人々は
私たちが想像している以上にしたたかである。
この14年間、何度「騙された」か分からない。
騙される度に一つ学びと今日まで至っている。
本当の海外支援は本人の自立への強い意識を喚起する
ことである。
B君問題。「子どもの家」を退所し仕事をしているが、
仕事にもいかないで、近くのインターネットカフェに
入り浸っている。時々夜中の2時頃、「子どもの家」に
侵入し、他の男子を追い出して寝ていると言う。
先日、夜中に侵入したので警察を呼ぶ。
寮母さんや関係者の意見はなめた態度で聞こうとしない。
仕事もしないでインターネットカフェやレストランなどに
ともだちを連れて行き、ご馳走しているという。
どこからお金がでているのか? など諸情勢を相談したい。
当面、状況を見ようということになったが、このような態度で
生きていくことはB君自身にとっても最悪である。どこかで
覚醒するよう、手を打つ必要があることで意見の一致を見た。
子どもたちは3ヶ月の夏休みを満喫していた。
寮母さんは子どもたちが遊び呆けてもいけないので
勉強する習慣を忘れないよう子どもたちに
勉強を教えていた。
寮母さんと勉強する小学校1年生。
JASS初代代表の岩辺泰吏さんが葛飾区立飯塚小学校で
教えたOさんが「子どもの家」で研修中。
岩辺さんの要請で葛飾区立飯塚小学校の6年生に「子どもの家」の
話・ボランティアの話などをしたことがあるが、その時、Oさんは、
4年生だったそうだ。現在は東京の大学生。教育学を勉強中とのこと。
将来は先生になりたいと話していた。子どもたちの立場に立った
教師になってもらいたいものである。
「子どもの家」の帰り道。王宮のお堀は「蓮の花」の最盛期。
ベトナム事務所では、日越スタッフが仕事の真っ最中。
午前11時。床屋へ。30分。100円強。
昼食はほか弁。70円。
「突破者の母」(宮崎学著:徳間文庫)を読む。
突破者、近代の奈落を書いた「グリコ・森永事件」
の犯人と間違えられた著者。京都、寺村組組長の妻の
歴史。
1時間ほど昼寝。
午後3時。日本料理店全員会議。
私が1ヶ月ほど日本へ帰っていたこと。日本料理店を
指導していた大塚さんが6月末でやはり日本へ帰国したこと、
などこの間、諸条件が大きく変わった。
今日は日本料理店開店2ヶ月間の「総括」を行った。
子どもたち一人一人から率直な意見を聞き、今後、
子どもたち中心の日本料理店運営をどう進めるのかを
話し合った。
(小山)子どもたち中心の日本料理店の運営を更に進めたい。
そのため、皆さんの率直な意見をお願いしたい。
(ホンニー・店長)私が店長になって大体うまく行っていると思う。
生ビールのサーバーのバルブを開けるのに力が要る。
リー君に頼んでいるが、時々、いないことがるので、
リー君は毎日仕事に来て欲しい。
(リー・副店長)以前に比べれば毎日出勤するようになった。これからも
頑張りたい。
(フエン・調理)5人から7人位のお客さんなら厨房の方も対応できるが
それ以上お客が増えると3人では、対応できない。
(小山)厨房で働く人を2人ほど見つけている。少し待って欲しい。
(THUY)冷凍庫の料理をもっと作りたいが作っていいのか?
(仁枝)冷凍庫にある料理で1ヶ月を過ぎそうなものは、私たちの
夕食に出して欲しい。
冷凍庫に入れておく料理にはマジックで日にちを書き込んで
おいて欲しい。1ヶ月過ぎそうになったら私たちの夕食に
出し、新しい料理を作って冷凍しておくように。
(チャン・調理)日本料理店に入って1ヶ月たつ。やっと慣れてきた。
(グエット・接客)大体出来ていると思う。英語のお客さんにも
接客できるようになった。時々、通じないときがあるが、
リー君に助けてもらっている。
(仁枝)・料理を作って味に不安のある時は試食をするようにして欲しい。
・冷凍保存は1ヶ月以内。その後は私たちの夕食に出すように。
掃除は見えないところも。また、毎日きれいでも同じところを
しっかりと掃除するように。
・暇なときは日本語の勉強をしたり、仕事の準備をするように。
●この2ヶ月間、6人の皆さんが良く頑張って仕事をしてくれた。
感謝したい。
・先日の試食会の感想
ぎょうざは焼きが甘かった。
ネギトロ(わさびが固まっていた)
おすしには味噌汁をつけるように
・お客さんが店の前にメニューを見ている時、接客係りは
新聞を読んでいたりする。必ず近くに言って声をかけて欲しい。
(石塚)毎日の活動を反省し、向上しましょう。
毎日、お客さんが満足したかどうかを考えましょう。
(税田)①毎日反省
②目的を持って毎日を生きよう
③問題があったらバオミンさんやハンさんが通訳が出来る
午後2時から午後5時の間に言って欲しい。
午後4時。バオミンさんと一緒に7月19日にフエを訪問する
皆さんの訪問準備。
午後5時半。日本料理店で子どもたち、日本人スタッフと
夕食。
午後6時半、日本料理店開店。
静岡の会より提灯と幟旗(のぼりばた)を頂いた。
静岡の会の皆さんに感謝。
生ビール60リットルを入れて12日になる。
この間、あまり生ビールの注文がなかった。
今日、改めて生ビールの発酵具合をチェックしてみた。
ほとんどサーバーを使っていなかったため、60リットルの
樽の中にある生ビールが全く動かないまま放置されていた。
ということは、微生物に酸素が入っていかなかったということ。
糠漬けに例えると、毎日かき回わさないで12日間たったという
ことである。糠漬けなら酸っぱくならない。
生ビールも同じだった。試しに飲んでみたらホップの苦味が
全くない。また、酸っぱさもない。ということは、微生物が
発酵していないということ。毎日サーバーを動かし、
生ビールをかき回さなければいけないということが分かった。
12日間、サーバーを使わないまま放置しておくと、生ビール
がかき回わされない、酸素が入らない、微生物が死ぬ、生ビールが
死ぬということである。残念。
投稿者 koyama : 2007年07月17日 16:17