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2007年05月13日

新日本料理店工事続行

終日雨。
午前4時頃から暴風雨。

午前4時、大雨の音で目が覚める。眠れなくなり
読書。

「海も暮れきる」(吉村昭著:講談社文庫)
自由律俳句の先駆者「尾崎放哉」(おざき ほうさい)本名秀雄、
が小豆島に渡り死んでいく過程を描いている。
今日は空いている時間は、ほぼ読書。ベトナムでは
読書と飲酒が最大の娯楽。
明治18年鳥取県で生まれ、鳥取1中を最優秀の成績で
卒業。東京の1高文科入学。同級生には、安倍能成、
小宮豊隆などがいた。その後、東大法学部を卒業。
大学卒業頃から「大酒飲み」といわれるようになる。
その後、東洋生命保険の課長となり10年勤めるが、
酒を飲んでは絡んで異常な行動を繰り返し、クビになる。
その後、朝鮮火災海上保険支配人となるが、これも
酒でクビ。妻にも離別され、収入もなく、東大の1年先輩
である荻原井泉水の世話で小豆島の寺の庵に居住する。
肺結核が悪化。毎日、死にたいと思いながら、
「東大を出て、一流の会社に入り、自由律俳句では
第一人者の一人である自分がどうして、小豆島の
お遍路さんが来る小さなお寺の墓守などをしなければ
ならないのか?」と呻吟しつつ毎日を過ごす。毎日の
苦悩を自由律俳句を通して表現した。
私が知っている句は「咳をしても一人」。
小豆島の墓守をしながら支援者の援助で生活をし、肺結核と
闘うと言うのか、いつも海に入水したいと思っている。
悲しいこと、人生の悲哀を感じると、飲んでしまう。
飲むと人に絡み、徹底的に他人を罵倒してしまい世間から顰蹙
(ひんしゅく)を買う。しばらくは禁酒するが、また飲まなければ
やりきれない現実の中で酒を飲む。酒を飲んで肺結核を悪化させ
酒乱状態で世間からひんしゅくをかうと言ったことを繰り返す。
放哉が、酒を飲んでしまう気持ちが本当に良く分かる。
お酒を飲んで良いのか悪いのかではないのだ。自分の人生を
どう生きるのかということ。意味なく長生きはしたくない。
健康・長生きブームには乗りたくない。いつも何かに
「熱中」していたい。死ぬ寸前まで何かに熱中し、死んで行きたい。
死ぬと言うことはけして否定的なことではない。死ぬと言うことを
前提に人間は精一杯生きてゆくことが大事なのだ。


午前9時、ベトナム事務所へ。1階の新日本料理店工事は
日曜日でも行われていた。
大塚さん、仁枝さん、リー君、ソン君、税田さんが来ていた。
日曜日、休みの日に仕事に出てくる皆さん。
月給がいくらかなどソロバン勘定ではない人生を歩んでいる。
金金金に取り付かれた人間の醜い姿を見ている。
大塚さん、仁枝さん、税田さん、ソン君そしてリー君。
金儲けは「はなから」頭にない。感謝。


豪雨の中、コムディアを買いにいく。
フダ缶ビール2本。ブランチ。

読書「海も暮れきる」(吉村昭著:講談社文庫)

午後4時。再度、新日本料理店工事現場へ。
日本料理店い使う「ついたて」が出来ていた。


観光関連の新しい事態について関係者にメール送信。

投稿者 koyama : 2007年05月13日 19:06

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