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2007年05月06日

新日本料理店工事続行

終日雨。
払暁の豪雨の音で目が覚める。
気温28度。湿度90%。(トンチンカンホテル廊下)

午前4時半、豪雨で目覚める。読書「ダライ・ラマ」。
1時間ほど読むと眠くなる。
落語のテープ(先代 3代目 三遊亭金馬)の
「居酒屋」。ほとんど睡眠薬代わりに聞いている。
100回以上は聞いた。聞き始めは、小学校5年。
竹針の手回し蓄音機で聞いて、笑い転げた思い出ある。
「居酒屋」(1952年)、「小言念仏」(1954年)、
「佃祭り」(1952年)。50年以上前の録音だが、
古さを感じさせない。何度聞いても飽きない噺。
ご飯と同じ。こういうものが本物。テレビなどで見る
「お笑い」の底の浅さに辟易している。言葉が乱暴で汚い。
先代金馬の噺は、しっかりとした敬語を使い、
上品な言葉遣いでありながら、庶民の心をくすぐる。
下品なことばで相手をなじって、笑いを取るのは
下の下。

午前8時起床。

1時間ほど、読書。「ダライ・ラマ」。
支援者に当面の諸問題についてのメールを送る。

午前10時。ベトナム事務所へ。日曜日でも新日本料理店
の工事をしていた。ソン君が終日、現場監督をしてくれている。
ソン君はすっかりベトナム事務所の戦力となった。
本人の努力と人間性だろうか? 常に謙虚な姿勢で
日本語を勉強し、体を使うことを厭わない。

新日本料理店厨房の「排気ダクト」の取り付けを行っていた。

厨房の排気ダクトは、大塚さんが長さを計り作った「特製ダクト」。
中央に大型の換気扇をつけた。旧日本料理店では高級な
排煙ダクトをつけたのだが、ほとんど機能せず、日本料理店内や
2階、3階にまで煙と匂いが充満した。食べ物屋に取って
匂いは最大の敵。タバコを平気ですわせる食べ物屋のオーナーは
自分の店の食べ物がまずくなっても気にならないのか、最初から
食べ物に自信がないかだ。
これで厨房のガス台から出る天麩羅の煙、焼き魚・・・・・などの
煙と匂いを完全にシャトアウト出来る。



1階にあった刺繍みやげ物店を3階に移動した。3階の部屋が
狭いので、テラスに3.3M×4・5Mの部屋を1室増築することに
した。刺繍製品を展示する部屋とする予定。「子どもの家」訪問者
の皆さんに見てもらい、刺繍製品を買ってもらうお店とした。


新日本料理店工事は、6人の職人さんが日曜返上で
頑張ってくれている。ソン現場監督も奮闘中。

午前11時50分。ベトナム事務所からの帰り、コムディア(70円)
を買う。

トンチンカンホテルに戻り、入浴。フダ缶ビール1本、333缶ビール1本
を飲みながら、コムディア・ブランチ。

午後1時から2時まで昼寝。
午後3時、読書。「ダライラマ」。中国に侵略されたチベット。
精神的・政治的指導者ダライラマは、中国の招請で北京へ。
毛沢東・周恩来・朱徳・劉少奇などと懇談。
中国共産主義の本質を見抜いていた。徹底した官僚主義。
全ての会議は「建前主義」の発言だけ。本音は誰も言わない。
非共産党員は共産党が喜ぶようなゴマすり発言しかしない
などと書いている。

午後3時過ぎから、某医療賞の申請書を書き上げる。
午後4時半、新日本料理店の工事を再度見に行く。
ソン現場監督がしっかりと状況をチェックしてくれていた。

排煙ダクトが完成。

特注の「流し」の基礎が完成

3階の刺繍土産物室も隣りの境のガラスの壁が完成。

「NHKスペシャルー介護の人材が逃げてゆく」を見る。介護保険の実態。
養護老人ホーム。介護士の月収は20万円以下。
毎年20%から30%の介護士が生活が出来なく退職している。
小泉内閣の「骨太計画」による医療費削減の結果である。
「美しい日本」の現実は、長生きしたら不幸ということになって
いる。医療や教育を経営原理、効率・利益原理で処理しようと
する考え自体が間違っている。本当に人間を大事にする
社会制度が必要である。弱肉強食の原理は、教育や医療には
馴染まない。現在の医療保険制度を見ていると「長生きはしたくない」
とつくづく思ってしまう。

5月13日は「母の日」。仲良し母娘がキーワードとのこと。
54歳の母と20歳代の娘。2万円の記念写真。6万円の
エステ、2万円の弁当をプレゼントするそうだ。
馬鹿母親に馬鹿娘。セレブも良いけれど、月収20万円以下で
老人介護に専心している介護士の実態を知るべきである。

午前0時~午前1時(日本時間午前3時)までフランス大統領
選挙の番組を見た。
NHK,フランス、CNN(米)、台湾の国際放送がフランス
大統領選挙をどう報道するか、興味があった。
フランス海外放送は、さすがに投票締め切り数時間前から
特別番組を編成。様々な討論をしていたが、意味は分からなかった。
CNNも1時間前から特集番組を組み現地に特派員を派遣し
現地からのレポートを流していた。台湾のテレビも報道していた。
我がNHKは、1時間前には、「能」の紹介番組。午前1時に
サルコジ53%、ロワイヤル47%と仏、米、台湾が速報を流すが
NHKは、「宮崎はやおの映画作り」の特集番組。1時5分前の
NHKニュースでは、フランス大統領選挙自体の報道も一切ない。
午前1時。インターネットで朝日、読売の報道を見る。
朝日はトップニュースで「サルコジ氏当選」を報じるが
読売は一切報道でず。

それぞれの国の姿勢が良く分かるというものである。
NHKは極度に「内向き」な姿勢が良く分かる。
NHKの認識では、遠い海外の出来事なのだろうか?
台湾が現地からのライブで放送をしていたのが印象的。
CNNは午前1時10分頃のロワイヤル候補の敗北宣言
を英語通訳を入れて報道。
更に午前0時30分、新大統領のサルコジ氏の勝利宣言
も英語通訳で報道していた。
こうした各国の報道姿勢を見ているとその国の世界に
向けたスタンスが良く分かる。

しかし、投票締め切りが午前1時(越時間)で5分後には
ロワイヤル候補が敗北宣言をしている。開票が始まる
時に敗北宣言をする根拠は何なのだろう。
マスコミの出口調査のような推定の結果を受け入れて
ということなのでろうか?
ロワイヤル候補の敗北宣言は
「支持者の皆さんにお礼を言いたい」と言った至極簡単な
もの。サルコジ氏の勝利宣言では、今後の政策の骨子を
掻い摘んで述べていた。勝者と敗者の違い。
ロワイヤル氏はその後の支持者前の演説で「平等」
「人種差別反対」のために今後も闘うと言っていた。
新自由主義と不法外国人の取り締まり強化を主張した
サルコジ新大統領の姿勢に釘を刺していた。

ということで5月7日になってしまった。寝不足になるか?

投稿者 koyama : 2007年05月06日 18:25

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