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2007年05月05日
久々のベトナム事務所で通常業務
曇り・雨
非常に蒸し暑い。体がだるい。湿度80%。
午前8時。徒歩、ベトナム事務所へ。
3月の300人のスタディーツアー訪問者受け入れ。
3月末から4月初めのかけてバオミンさん、小山の
副知事訪日案内、4月20日の日本料理店閉店、その後の
ベトナム事務所1階の新日本料理店建築と目の回るような
忙しさである。そんな中でもベトナム事務所は、
「子どもの家」や子どもたちへの支援活動、日本語学校
での教育を着実の行っている。
●「JASSベトナム」運営委員長のバオミンさんと
会計部長のハンさん
●日本語学校のサン先生とフーン先生
●ソン君、税田さん、石塚さん
午前8時半。今後の日本料理店運営の件で大塚さん、
バオミンさん、税田さんと打ち合わせ。
4月28日の日本料理店工事開始から今日までの
8日間。大塚さんは毎朝7時前にベトナム事務所の鍵を開け
工事関係者を迎え入れ、午後6時頃に工事終了まで
監督し、最後の鍵をかけてくれていた。
かなり体にも影響を与えている。今日と明日(日)は、
日本料理店建築工事監督を休むようお願いする。
日本料理店建築成功は、大塚さんのお陰であると言っても
過言ではない。
午前9時半。1ヶ月間のボランティア体験中の東京の
M君が話をしたいとのこと。午前11時までボランティアの
こと、子どもたちのこと、将来のことなどを話す。
午前11時過ぎ、トンチンカンホテルへ。
大塚さんが「ミネストローネ」という野菜スープを作ってくれる。
フランスパンとバインロック(餅菓子)で昼食を摂る。
大塚さん、税田さん、石塚さんと。
午後1時間昼寝。
午後2時。読書「ダライ・ラマ」(ダライ・ラマ著:山際素男訳)
5歳でチベットの精神的指導者に認定された第14代ダライ・
ラマ。
15歳の時、中国の侵略を受ける。当時、チベットは鎖国状態。
「帝国主義の侵略からチベットを守る」というのが、中国の
理屈。チベットは一度も中国の領土になったことはない。
中国がチベットを侵略する大義名分はない。
「帝国主義の侵略と闘う」という言葉を「テロとの闘い」に
置き換えると、大国の侵略の理屈付けは何でもよいことが
分かる。
そういえば、我が大日本帝国も「ヨーロッパの侵略から
アジアを守る」と言って、満州傀儡国家を作り、アジア侵略を
行ったのだ。最近アジア侵略を正当化する意見があるのは、
悲しいことであるが・・・・。
午後7時、ベトナムTVを見る。日本から歌手の横井久美子さんが
来て、歌を歌っている。40数年前にベトナムに来てベトナム戦争
反対、平和の歌を歌った自らの若かった写真を見せながら。
1960年代、横井久美子さんが歌うところを何度か見たことがある。
あれから40数年。歌手の横井久美子さんは、ベトナムに来て
何を見、何を思っているのだろうか?
ベトナム戦争が終わり、庶民は幸せになった、と思っているのだろうか?
40数年前にアメリカのベトナム戦争に反対したのは何故なのだろうか?
それは名もない庶民が「ベトコンの容疑で殺され」「名もない農民が
虐殺され」と「理不尽な世の中」への怒りだったのではないだろうか?
庶民が虫けらのように殺されているベトナムの実態への怒り。
横井久美子さんは、40数年後の庶民が何を考え、何に苦しんで
いるのかを見ているのだろうか? 40数年前の反戦歌を歌った
写真を見せているテレビの横井久美子さんを見て、「過去の
ベトナム戦争反対」のまま歴史が止まっているように思えた。
今のベトナム庶民の苦しみが何かに興味はないのだろうか?
それとも社会主義になれば、全ては解決し、みんな幸せに
なっているとでも思っているのだろうか?
投稿者 koyama : 2007年05月05日 20:38