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2007年05月01日

「じゃむじゃむ」佐藤さんと「子どもの家」へ

午前中、小雨のち曇り。
午後も雨。終日雨となった。

気温25度。寒い。

今日は5月1日。メーデー。「労働者の国」ベトナムは祝日で休み。
午前7時、朝食。ブンボー。
税田さんは食事を急ぎ、7時半にベトナム事務所の日本料理店
建築現場へ。

8時20分、佐藤さん、バオミンさんがトンチンカンホテル。
一緒に「子どもの家」へ。子どもたちと近くの「タイロック市場」へ
昼食の買い物。

●タイロック市場には、食用カエルも売られていた


午前10時。市場から戻り、買って来た食材で
昼食作り。佐藤さんも一緒に。

午前11時。子どもたちと一緒に昼食。
豚肉の煮物。インゲンの炒めもの、野菜スープ。ご飯。



正午前、「子どもの家」を発ってバオミン・ホテルへ。
私はトンチンカンホテル。

昼寝をしないで読書「ダライ・ラマ自伝」
(ダライラマ著:山際素男訳:文春文庫)を読み始める。
チベット仏教とは? チベットと中国の関係は?
ダライ・ラマとはどんな存在の人なのか? 
などに興味があり、読み始める。

文章とは不思議なものである。昨日まで鴎外を読んでいた。
100年近く前の文章だが、少しも違和感なく読めた。
正確には言葉が的確に使われていたというのが
一番の印象。全体的な文章のトーンと使われる言葉が
的確で無駄なく言いたいことを言い表していた。
「ダライラマ自伝」は、ダライラマが英文で書いたものを
翻訳したものであるが、それでも訳者の日本語感覚という
ものが問われるところがある。全体の文書の中に使う
単語に何度も違和感を感じた。例えて言えば、
結婚式のお祝いの言葉のなかに「べらんめえ」な単語
が入ったようなものである。お祝いの言葉はそれなりの格調と
敬語・丁寧語などのランクがある。突然、一つの単語を
使うことで全体の文章に違和感を与えることがる。
ダライラマのダライはモンゴル語で「大海原」、
ラマはチベット語の「教師」だそうだ。
チベットにインドから仏教が伝わったのは4世紀。その後
数世紀をかけて全土に普及。元々チベットは
北インド、ネパール、ブータンを含む広大な領土を持っていた。
763年には、中国の首都を攻略。
清朝時代(1636年から912年:満州族)には、歴代の
皇帝は仏教徒でありダライ・ラマを「仏教を説く王」として
尊敬していたという。現在インドに亡命しているダライ・ラマ
は第14代目。

インターネットの朝日と読売を読んだ。多少違和感のある
見出しがあった。
長崎市の新市長に対して、電話で「3日間で市長になるのは
おかしい。市長をやめろ」などというような趣旨の電話があった
そうだ。1日に数件の電話だそうだ。
朝日と読売の見出しは以下のよう。

「市長はやめろ」長崎市役所に電話、県警が身辺警護始める(読売)
田上市長の身辺警戒 辞職要求の電話相次ぐ(朝日)

朝日の「相次ぐ」という言葉にひかっかった。1日数件程度の
抗議電話。
私の語感からすると「相次ぐ」と言えば、かなりの抗議電話
が連日かかってきた時に使うように思われる。
朝日の記述だと、何か田上新市長に問題があるので
抗議電話が相次いだと想像できるような見出しである。
公職選挙法に則って立候補し当選した新市長に何の
問題もない。新聞は、こうした意味のない抗議電話に
対しては、「意味のない抗議」として毅然と対処すべきである。
その点では、読売新聞の客観的事実を書いた報道は、
冷静で妥当な報道と思われる。
たった一言「相次ぐ」という言葉を使うか使わないかで
文章を書いた記者、デスクなど新聞社の姿勢が分かると
いうものである。

午後3時。再び佐藤さん、バオミンさんと「縫製研修センター」、
オートバイ研修センター、日本語学校を視察。その後、
「子どもの家」へ。子どもたちと交流。

「じゃむじゃむ」より「子どもの家」へ支援物資贈呈。

子どもたちと遊ぶ。元高校の先生だけあって子どもたちとの
付き合い方が上手。

午後5時まで「子どもの家」で子どもたちと交流。

午後6時。フエ市内大衆食堂「コードー」(古都)で夕食。
アヒルの玉子焼き、モヤシ炒め、豚肉の海老塩辛付け、
魚の甘辛煮、野菜スープ。ビール7本。一人600円。
私はここの食事が一番美味しく。好きだ。14年前から
来ているが味は全く変わっていない。どこの国でも
庶民が食べる料理が一番美味しい。
団体バスツアーで「宮廷料理」(一人2000円から3000円)
を食べている日本人も多いが、私の経験からすると
一番不味くて高い料理が高級ホテルの「宮廷料理」だ。

午後8時半頃夕食終了。

今日は1日、新日本料理店建築現場にが行かなかった。
進行状況はどうだったのだろう。
刺傷事件のリー君。夕食に誘おうと思ったのだが、
午後は新日本料理店建築現場に姿を現さなかった
ようだ。「気まま癖」今だ健在。

投稿者 koyama : 2007年05月01日 08:15

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