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2007年04月29日

新日本料理店工事3日目:刺繍みやげ物店THUYさん結婚式

午前中晴天 夕方雨

昨夜は一晩中気温30度以上。寝苦しかった。何度も目が覚める。

午前5時半目が覚めるが、しばらく横になっている。
午前6時半、炊飯器にベトナム米5勺を研ぎ入れる。
20分後にスイッチ。
午前7時、NHK日曜討論。

午前7時半、5勺のご飯と昨夜、大塚さん・仁枝さんが作ってくれた
夕食の残りをおかずに朝食。ヨーグルト1つ、牛乳3口。

午前8時半過ぎ、ベトナム事務所へ。午前7時半から新日本料理店
の工事は始まっていた。大塚さん、仁枝さんたちが来ていた。
リー君も「刺傷事件」の傷を背負って仕事を手伝っていた。
旧日本料理店においてある大量の食器類を新日本料理店に
移動するため、クッション代わりにするダンボールを30センチ角に
切る作業。


新日本料理店の工事は、着々と進んでいる。


●工事でほこりだらけの1階日本料理店工事現場

厨房の「排煙装置」を大塚さんと相談する。業者の提案してきた
排煙装置は、一般家庭用の高級な装置。400ドル以上。
業者に色々と意見を言うと、ショールームがあるから見に行こう
という。業者、大塚さん、私で排煙装置のショールームへ良く。
オートバイで15分。
やはり一般家庭用の高級排煙装置。これでは、日本料理店の
厨房で天麩羅や油物の料理の時には、煙を処理できない。
大塚さんと相談し、見てくれは悪くて良いからブリキなどを
使った手作りの排煙装置を作ることにした。
旧日本料理店でかなりのお金をかけて買った排煙装置が
全く機能しなかった。厨房だけでなく、トンチンカンホテルの
2階、3階は煙と料理の匂いがすごかった。新日本料理店
は、その反省を踏まえて全ての煙を排出する装置を作ることに
した。

午前11時。トンチンカンホテル前でバオミンさん、税田さん、
石塚さんと合流。ベトナム事務所「刺繍みやげ物店」で
仕事をしているTHUYさんの結婚式に参加。

市内のはずれにある電力会社の倉庫が会場。至って地味な
庶民的な結婚式だった。好感がもてた。
新郎は新婦THUYさんの1歳年下の同級生(中学か?)

午前11時半過ぎ、結婚式開始。新郎新婦入場。

●ワインで乾杯


●結婚式全景(庶民的な簡素な式。)


●新郎新婦が各テーブルを回る。新郎・新婦。新郎の父と
 新婦の兄。


新婦のTHUYさんは12人兄弟の一番下。最年長の兄は
63歳。既に両親は亡くなっている。

●刺繍みやげ物店、ベトナム事務所関係者とTHUYさん


●ベトナムの結婚式には大勢の親戚の子どもたちが
 参加し、会場を走り回ったり、飽きてしまい会場の外で
 遊んでいる。

2時間強で結婚式はお開き。THUYさんの幸福を祈る。
私はクーラーボックスで持って行った缶ビール3本を飲む。
食事は喉が通らなかった。

午後1時半過ぎ、トンチンカンホテルへ。
昼寝。

午後3時。読書「鴎外:護持院原の敵討ち」
事情があり3人の男が敵討ちに行く。相手がどこにいるか
分からない。とにかく日本中を徒歩で歩きまわる。
鴎外はどこの町に何日と詳しく「旅行宿泊日記」のように
記録を書いている。かなり資料を漁ったものと思われる。
鴎外の性癖か? 医学者としての「データ主義か」
見事敵討ちを果たすと当時の役人に何度も何度も
調書を取られる。敵討ちをしたということで、主人筋やお偉いさん
から反物や加増などを得る。護持院原は一ツ橋から神保町の
あたりだと言う。5年間、私が仕事をした所である。

午後3時半頃、急に雨が降ってくる。かなり大雨。
しばらく雨が小降りになるのを待って、ベトナム事務所へ。
既に大塚さん、仁枝さんが来ている。
日本料理店の「個室」を業者が作っている。個室用の
壁はただレンガをセメントで付けただけ。


今日は朝からセンメントを使った。床にセメントがこびりついている。
業者が水でセンメントを流す。大塚さん、仁枝さん、エンジニアさんも
手伝う。

午後5時前に今日の工事を終わる。
今日は日曜日だったが、大塚さん、仁枝さん、税田さん、
バオミンさんなど関係者がそれぞれの時間を見て
ベトナム事務所に行っている。ありがたいことである。
今、ベトナム事務所員は一致協力して新日本料理店を
作ろうという気持ちに燃えている。

夜7時(日本時間午後9時)からのNHK「日本国憲法誕生」
特集番組。GHQ(アメリカ総司令部)と連合国極東委員会
、そして当時の国民が憲法にどのような姿勢で臨んだかを
資料と証言をもとに構成された番組。
安倍首相など一部の政治家は「アメリカの押し付け憲法」と
現憲法を批判しているが、この番組では、GHQが当時日本の
民間の「憲法研究会」が作った憲法草案を参考にしていることを
証言で明らかにしている。
当時の芦田首相がGHQ草案に反対したのは、象徴天皇、
主権在民、生存権(健康で文化的な生活をする権利)などで
あることも明確になった。
また連合軍極東委員会の天皇の刑事訴追(戦争犯罪人指定)
という動きの中で、天皇の廃止をさけるために急いで現憲法を
作ったことも検証されている。
この番組を見てアメリカの「押し付け」と攻撃する主な内容は
主権在民、戦争放棄、基本的人権の尊重である。
当時の芦田首相がこれらの内容を認めず、民間の憲法研究会
がこれらの内容を主張していたのである。後の文部大臣でも
ある森戸辰男、鈴木安蔵など・・・・。
NHKの番組は、改めて現憲法の成立過程を検証し、
単純にアメリカの「押し付け憲法」とはいえないことを
事実に基づき検証している。内容のある番組であったが、
豪雨を伴い気象異変で途中で番組が見えなくなったことが
残念である。

午後7時40分時頃から豪雨。

投稿者 koyama : 2007年04月29日 18:54

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