« マブベえがおの会第2日目 | メイン | マブベえがおの会4日目、地球の歩き方Ⅴ3日目、里親K夫妻来訪 »

2007年03月14日

マブベえがおの会第3日目、地球の歩き方Ⅴ班2日目

晴天。真夏。

午前7時朝食。フォー。

午前8時半、ベトナム事務所へ。バオミンさんと
副知事訪日問題についての意思統一。
関係者への連絡、情報収集。

午前9時半、「子どもの家」へ。
子どもたちは、昨夜の興奮冷めやらぬと言ったところ。

午前10時、地球の歩き方Ⅴ班(10人)の皆さんにフエでの活動
講演会。1時間半。


午後12時。地球の歩き方Ⅴ班の皆さんと昼食。
税田さん、ハンさんも一緒。


午後1時過ぎ、トンチンカンホテルへ。
30分ほど昼寝。

読書「細雪」(谷崎潤一郎著:中公文庫)読了。

3週間ほどかけて1000ページの「細雪」を読み終わった。
細切れに読んだので十分味わって読めなかったことは
残念だが、読み終わってしまうと、楽しみがなくなった
ようで寂しい気もする。読書とは不思議なものである。
全体を読んでの感想。
舞台は昭和13年、14年頃の兵庫県蘆屋(あしや)。
没落豪商の4姉妹の物語。この本を興味を持って読めたのは
大阪船場の没落豪商という背景が、4姉妹の日常生活の
中に微妙に影響を与えていることである。
日本が日中戦争に入り、太平洋戦争に突入する直前の
異常事態の日本にありながら、『優雅』に蛍狩り、春の花見、
歌舞伎鑑賞、映画鑑賞などを繰り返している生活態度。
谷崎が戦争そのものに背を向けてのことなのか、
戦争という現実から逃れて、源氏物語のような王朝栄華な
世界に入り込むことで、事実上戦争という日常を否定しようと
したのか?
没落豪商の屈折した人間模様、感情が時々顔を出す。
4女妙子、3女雪子などは現実世界に対し、ある時はかなり
「斜に構えた」態度を取っている。
東京人と大阪人のものの考え方の違いが出ていて面白い。
4姉妹とも建前は、上級階級の奇麗事を並べているが、
現実に4人の中での話になると、現実的な意見を
もち、物事を客観的に厳しく見ている。損得勘定もしっかりと
している。3女雪子の見合いを繰り返すことを通して、4姉妹の
それぞれの家庭、生き方などが描写される。4人とも非常に
現実的でリアルな生き方をしている。これが大阪人の生き方なの
か?
1000ページの全体を通して、女性が物事をどのような手順と
論理で考えるのか? 微に入り細をうがつが如く記述している。

40通のメール受信。10通送信。

午後5時15分、日本料理店の子どもたち・スタッフと
夕食。テト正月前にフエに戻ってから初めての夕食参加となる。
3週間ほど、スタディーツアーの皆さんと一緒に夕食を摂った。

元モップスの鈴木ヒロミツが死んだ。60歳。肝臓系のガン
だそうだ。飲みすぎか?
同時代の東京で生まれ育った同年代の人だけに
その死に微妙な衝撃を受ける。

投稿者 koyama : 2007年03月14日 22:36

コメント