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2007年02月25日
札幌国際大学2日目
曇り
少し肌寒く感じる。
早朝、読書「細雪」。
午前7時「NHK日曜討論」。格差問題がテーマ。
大田大臣など。やはり今回も出席者の人選に大きな問題あり。
大田大臣、伊藤忠会長は格差そのものはいつの時代も起こるもの
と言い切っていた。こうした一般論で論じられない今日の
格差問題である。人的に作り出された「格差」。政治の結果として
作られた格差についてどう解決するのかが、問われている。
「労働力の流動性」の名のもとに「非正規雇用」という当初『特殊』
な雇用形態として導入されたものが、今日では、常態化している
ことを見るべきである。自然現象として起こった今日の格差ではない。
政権政党と大企業によって作り出された格差である。
人為的な格差は、人の力で解決することは可能である。
午前9時。トンチンカンホテルを出て「電動バイク」で「子どもの家」へ。
今日は日曜日。子どもたちは、本を読んだり、勉強をしたり、庭で
遊んだりと思い思いの日曜日を過ごしていた。
「子どもの家」では、子どもたちの歓迎の歌と踊りが終わり、
税田さんが、札幌国際大学の皆さんを案内し、「子どもの家」を
回っていた。
午前10時。2階の音楽室で私の話。1時間ちょっと話をする。
13年間のストリートチルドレンや障害児支援活動の経過。
その中で学んだ人生。「新しいことに挑戦しよう」「人との出会い
を大事にしよう」「だめで元々だから行動してみよう」。
私たちの海外支援の目的は「人間を育てる」こと。
物をあげたり、建物を作ること自体は目的ではない、飽くまで
人間を育てるための手段。
1時間ちょっとの話の後、いくつかの質問に答える。
午前11時20分、終了。
昼食のレストランへ行く途中、皆さんの希望もあり
建築中の縫製研修研修センターを視察する。
縫製研修センターは、90%以上完成していた。
●縫製研修センター外観
●縫製研修センター 1階
●縫製研修センター2階
3月末にハノイの日本大使館の代表を招請。フエの知事、市長、
共産党関係者などの参列の下に落成記念式典を行う予定。
午後12時。市内のベトナム料理店へ。
バオミンさん・税田さんも参加。ベトナムの大衆料理を堪能する。
午後1時半、トンチンカンホテルへ戻る。
しばらく昼寝。
午後3時から講演の準備。
2月27日にエルダー倶楽部という年配者の皆さんの
ツアーがあるが、私の方で簡単なベトナムの歴史を、
バオミンさんが「グエン王朝皇帝の日常生活」を話す。
私は持ち時間が少ないので、以下の内容をコンパクトに
話すことにした。
①ベトナム人はどこから来たのか?
中国系なのか? もともとベトナムにいた人たちなのか?
②ベトナム人のアイデンティティーとは?
ベトナム人の民族意識はどこから出てきたものなのか?
③安部仲麻呂、第3回目の元寇をつぶしたベトナムへの元寇
夕食は「コムディア」。70円。缶ビール2本。支援者の方から
頂いた「味噌漬け」。ショウガの味噌漬けが絶妙な味。
ビールのおつまみに合う。
5代目 三遊亭円楽が「引退」するという。2年前脳梗塞で
倒れ、言葉が不自由だったという。
噺家の引き際はひとそれぞれだ。8代目桂文楽が、高座で
言葉がつまり「勉強して参ります」と言って引退したのは
有名な話である。
反対に死ぬまで話し続けた人もいる。先代林家正蔵ー
林家彦六。死ぬ直前の高座を上野の鈴本で聞いた。
当時、一人で歩けなくて幕が上がると高座に座っていた。
ことばもかなり不明瞭だった。それでも満席のお客は
十分満足していた。
投稿者 koyama : 2007年02月25日 21:37