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2006年12月14日

兄61回忌ーー改めて反戦の誓いを立てる

終日雨。

午前中、日本語学校教師募集について、日本事務所担当
責任者福田さんとメールで連絡。

★JASSが運営している静岡青年交流会館付属日本語学校
  の教師1名を募集している。詳細は以下のJASSホームページ
  参照。知り合いの方でフエにある日本語学校で日本語を
  教えたい方がいたら紹介して頂きたい。日本語教師資格は
  必要ない。
 ●日本語教師募集要項
   http://www001.upp.so-net.ne.jp/jass/

 ●問合せ先 jass@pd5.so-net.ne.jp


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寒い。町の人たちは冬服を着ている。

午前中、ベトナムで仕事。
縫製研修工場問題、日本語学校問題、2007年度総会議案
などについて私案を考える。

昼食後、1時間昼寝。気温の変化が大きく体が付いて行けない
のかだるい。

昨日、インターネットの百科事典に私への誹謗中傷が書き
込まれていた。かなり私を知っている人物。右翼系の人と
思われる。卑怯である。「名を名乗れ」と言いたい。
自分は隠れた所にいて他人に対して嘘を並べての誹謗中傷は
人間として最低である。

午後2時、パソコン修理。2時間ほどかけてCDとDVDを直す。
しかし、今度はインターネットの接続ができなくなる。

今日、12月14日は兄の61回目の命日。1945年12月14日、
中国からの引き上げの途中で死亡。5歳。
今、生きていたら66歳になる。


中国で生まれ中国で育つ。戦争に敗れて逃避行中に風邪を
引き、肺炎を起こし死亡。今なら死ななくても良かったのだが。
戦争は兵士だけではなく、こうした無辜の民、無抵抗の子どもたち
こそ最大の犠牲者なのである。
小泉元首相や安部首相は、「国のために戦って死んだ人たちに
哀悼の誠を捧げる」ために靖国参拝をすると言っている。
しかし、私の兄のように国家の植民政策により「関東軍が守って
くれるから安心」だと言われ中国に渡った子どもたちや
国家に棄民された「残留日本人孤児」には、至って冷たい
人たちである。
戦争が負けそうになると一番最初に逃げたのは
守ってくれるはずの関東軍と政府関係者だった。
取り残されたのはお母さんたちと子どもたち。
先日、「残留残留日本人孤児」と言うなの国家による
棄民(捨てられた)の子どもたちが国の無責任な対応を裁判に
訴え神戸地裁で勝訴した。
しかし、11日、冷たくも安部内閣は控訴している。
我が兄は現地で死亡したが、私ももう少し敗戦が長引けば、
棄民され「残留日本人孤児」となっていたかも知れない世代である。
アジア・太平洋戦争は61年前に終わったが、我が家は
毎年12月14日、赤穂義士の討ち入りの日になると
中国で無念のうちに5歳で死亡した兄の存在を思い出す。
兄が蘇らない限り、我が家では戦争は終わらない。
日本人でありながら日本を知らずにわずか5年間という
短い一生を中国で終わった兄。アジア・太平洋戦争では300万人
の日本人がなくなっている。我が兄のような「非戦闘員」
「一般庶民」でなくなった人たちが多いことを知るべきである。
広島長崎、東京など多くの都市で空襲・・・・・。
同時に2000万人のアジアの人々がなくなっている。
兄の無念の死から61年。戦争を二度としないことが兄に対する
供養だと思っている。これは今生きている弟としての私が
背負っている義務だと思っている。


今日、参議院委員会で教育基本法改悪法案が採決された。
タウンミーティングで「やらせ」を繰り返した自民党・公明党
内閣である。国民の意見を直接聞いて政府の政策に反映
すると称して行われたタウンミーティング。しかし、政府の
政策を支持する組織された人たちの嘘の会合だった。
教育関連のタウンミーティングでは、反対する人が多いと
いうことで一層、政府・文部科学省などの組織的な動員が
あった。質問から大臣の答弁までは筋書き通り出来上がった
嘘の上を更に嘘で塗り固められた「国民の声を政府の政策
に反映する」タウンミーティング。主権在民、民主主義の根幹に
関わる問題である。政府が国民に嘘を言っていたということである。
嘘の上に作成された政策である教育基本法改正案でもある。
安部首相は嘘のタウンミーティング時の最高責任者。
今日、責任を取るとして給料をカットする処分をしたというが、
これがまた嘘の処分。テレビなどでは「給料の3ヶ月分をカット」
と言っているが、給料の本体の議員歳費(年収2400万円程度)
には一切手をつけず、首相職に付属手当て(毎月30万円)
をカットしただけ。
実際の月収の10%程度のカットである。あたかも月収全てを
数ヶ月分カットしたかのような言い方をしている。卑怯な手口。

今、日本は戦争の入り口にある。
3本柱で新しい時代の新たな戦争体制に入ろうとしている。
第1は戦争を進める国家体制作りのための「憲法改悪」。特に
9条の改悪である。既に防衛庁が防衛省になろうとしている。
第2が教育基本法の改悪。積極的に戦争に突き進む子どもたちを
育成するためのシステム作り。
そして、第3が共謀罪。戦争反対と話し合おうとするだけで逮捕される
という戦前の治安維持法の現代版である。
こうしてこの3つの法律により、国民は気づいた時には既に
「がんじがらめ」ということになる。
 私の声は小さなものではあるが、教育基本法改悪を
絶対に阻止しようと呼びかけたい。私は日本にいないので、
この日記を通して呼びかけるしかないが、まだ本会議が
ある。

投稿者 koyama : 2006年12月14日 16:04

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