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2006年12月07日

「子どもの家」退所式 

晴れのち曇り

気温の変化が激しい。寒いような暑いような気候。
今日は皆さん体調が悪い。体がだるい。

午前7時朝食。

午前9時、日本人スタッフで日本料理店について話し合う。
正式には2006年5月1日に午後6時半からの日本料理店開店
をはじめ、同年8月より午前11時からの昼の部もはじめる。
11月になり、再度、昼の部は休み、現在は午後6時半から
午後9時半までの夜部の開店となっている。
7ヶ月間の日本料理店開店の総括を行った。
・この7ヶ月間の来客は1522人。(1ヶ月平均217名)
・子どもたちがお客さんがいなくなるとどこかへ行ってしまったり、
 外にででしまう。お客さんがいる時が仕事の時間と思っている。
・毎日、日本料理店の掃除などをするように言っているが
 言うことうを聞かない。きれいだから掃除をしなくて良いなどと
 いう。
・最近はほとんど欧米系のお客さんだ。英語ができないと仕事に
 ならない。接客の二人の子どもは英語が全くできないので
 緊急に英語を教える必要がある。接客の限定した実践的な
 英語を教える手配が必要。
・お客さんが食事をしている最中、お客さんを見ていないで
 本を読んだり、おしゃべりをしている。お客さんの注文などを
 直ぐに聞く態勢になっていない。「立ち位置」をしっかりと
 確認させる必要あり。
・お客さんが来て食事をするのは当たり前との気持ちがある
 ように思えることが多々ある。お客さんに感謝する気持ちを
 子どもたちに持たせたい。
・日本人スタッフが子どもたちに注意しても言うことを聞かない
 ことがある。
・研修生の子どもたちや従業員の子どもたちの勤務条件を
 まとめる必要あり。年次有給休暇・・・・・。

午前11時半。大塚さんが「鉄火丼」を作ってくれた。
私がホーチミン市で買ってきた「生のマグロ」5キロを使って
鉄火丼と鉄火巻き。久しぶりに美味しいお刺身とどんぶりものを
食べることでができて満足。


午後2時半。「子どもの家」で二人の子どもたちが「退所式」を
行った。

HUONG(フオン)さん。フオンさんは現在18歳。私がフエに
来た1993年10月に最初の「子どもの家」である
チーラン「子どもの家」に入所。それから13年間、「子どもの家」
に在籍。結局5歳から18歳までの幼年期から思春期までの
人生の一番重要な時期を「子どもの家」で過ごした。
この間、フオンさんはミシンの研修を行い、現在自立して
月給がもらえる段階に来ている。そうした事情もあり、
母親と同居し、母親を助けながら自立して生活をするように
したいとのこと。


ザン君は16歳。1995年から11年間「子どもの家」に在籍。
5歳から16歳までのやはり幼児期から思春期を「子どもの家」で
過ごしたことになる。長い年月である。
技術専門学校に在学していたが、無断欠席、無断登校が多く
退学処分を受ける。
母親が心配し、自分の手元において、ザン君を
育てないとのこと。家には22歳の兄がペンキ屋
をして生計を立てている。
ザン君は「ウエイター」になりたいとの希望を持っている。

私からの励ましのことば。
セン委員長からの諸注意。
ロック寮長から退所承諾書への署名などがおこなれた。


最後に家族と記念写真。
HUONGさんGIANG君の幸福を祈る。

●フオンさん家族と

●ザン君家族と

明日午後2時から日本料理店の子どもたちとの話し合いをする。
子どもたちへ渡す仕事への心構え、勤務の決まりなどを
まとめ日本人スタッフに目を通してもらう。

NHK衛星放送がフエのケーブルテレビで見られるように
なった。NHK衛星放送をフエケーブルテレビで見る。
ニュースで安部首相が新宿牛込の小学校へ行き、子どもたち
と交流。「一人ぼっちの子どもに声をかけて」と訴えた場面が
放映された。小泉流のパフォーマンス。しかしこの手法は
既に色あせている。子どもに声をかける前に、タウンミーティング
でのやらせ問題、一会場で1000万円もの税金を使った問題
などにイニシアティブを発揮して、率先解決することこそ、
首相に求められていることである。牛込で子どもたちと
給食を食べている時じゃないでしょう。

久間防衛庁長官が今日の参院外交防衛委員会で、
「米国のイラクに対する武力行使について日本は政府として
支持すると公式に言ったわけではない。
(小泉前)首相がマスコミに言ったということは聞いている」と述べ
たと報道されている。
2003年3月20日、小泉内閣は閣議決定でアメリカの
イラク侵略支持を閣議決定している。
「わが国の同盟国である米国をはじめとする国々によるこの度の
イラクに対する武力行使を支持する」との首相談話を閣議決定
している。

アメリカでは元ベーカー国務長官など民主・共和両党の
「長老」がブッシュ大統領に79項目に及ぶイラク戦争
に関する提言を発表。イラクからの段階的撤退、
米軍のイラクでの戦闘参加から治安指導への移行、
日本など他国にアメリカの肩代わりをさせることなどの
提言をおこなった。アメリカは事実上、ベトナム戦争時
のパリ協定と同様の「撤退戦略」に入った。
そうした流れに同調し、久間防衛庁長官(イラク開戦当時
自民党政調会長代理)が、卑怯にも「小泉政権は
イラク開戦に賛成していない」と歴史そのものの改ざんする
というハレンチな態度に出ている。
たった数年前のことである。まだ誰でも記憶に新しい。
こうした誰でもわかるミエミエの嘘を言っても通じると
思うほどに今の日本の政治は腐敗している。
野党の民主党が野党の役割を果たしていない。国会が
事実上大政翼賛会状態。ちょっと前なら久間防衛庁長官
の嘘発言だけで長官辞任だ。今の体制翼賛国会では
どうなることやら・・・・・。

投稿者 koyama : 2006年12月07日 18:31

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