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2006年12月21日

クリスマス会の準備

朝雨、昼曇り、午後晴天。

今日の午後、久しぶりの晴天となる。やはり太陽が出ると
精神的にも晴れ晴れとする。

午前7時、内田さんを交えて朝食。ブンボー。美味しい。

雨の中、ベトナム事務所へ。内田さん、石塚さん、仁枝さんは
ハンさんは内田さんと一緒にクリスマス会のプレゼントの買い物。

私はこのところ溜まっている受信メールを再点検。
12月17日に返信したメールが届いていないとの連絡。
これはベトナムの政治的な事情があり、プロバイダー(公安警察)
の方でメール等のチェックが厳しくなったせいでもある。
また、今年はモーツアルト生誕300周年。ベトナムでもモーツアルトの
誕生日には、モーツアルトの音楽が無料でダウンロードできると
あって電話回線のインターネットを使う人がいて、インターネット
が接続できなくなったとの話も聞いている。
日本からメールを送信された方には申し訳ないが、ベトナムの
特殊な事情をご勘案頂き、送信のほど。メール等を送信しても
返事が来ない場合は、何らかの事情ありとの判断をお願いしたい。

昼食。内田さんたちと「チャーハン」専門店へ。玉子焼き入り
チャーハン17000ドン(120円)。
1979年の『中越戦争』まではフエにもチャイナタウンがあり
多くの中国系ベトナム人が住んでいたい。27年前の
中越戦争のため、フエ在住の中国系ベトナム人はほとんど
全員ベトナムを脱出。アメリカ、香港・・・・へ。
このチャーハン屋も当時のチャイナタウンにいた中国系の
人たちのお店。本当に安くて美味しい。

午後12時半から昼寝。

読書「平家物語」。木曽義仲決起。同族の頼朝は義仲を嫌う。

午後2時半。ベトナム事務所まで徒歩。午前1回、午後1回と
1日2回、雨でもベトナム事務所まで徒歩で通う。片道20分
程度。1日1時間ほどの徒歩が必要。健康維持のため。
私は1時間歩くと「1分間長生きする」と勝手に決めて
歩いている。既に車をやめて徒歩を始めて20年になる。
とにかく歩くことと肝に銘じている。
ベトナム事務所で受信メールへの返信を書く。かなり溜まっている。


午後5時半。内田さんも交えて夕食。大人数で食べると食事も
美味しい。子どもたちも家族と食事をしている気持ちである。

夕方、フエの街はクリスマス一色。久しぶりの晴れ。
日本料理店前のホテルではクリスマス商戦のためか、
聖歌隊のような歌手・バンドの一団が大音響の下で
歌を歌い、クリスマスを盛り上げていた。
子どもたちも一緒に写真を写す。



今夜の日本料理店。5人の来客。3人日本人、2人欧米系。
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日本社会は病んでいる。空元気の政治家などは
いやに元気が良いが、社会の上層部から腐食が始まっている。
それも急速な社会上層部の腐敗・腐食現象である。

昨日、テレビを見ていたら福井日銀総裁が日本経済の先行き
について語っていた。ホリエモン村上ファンドとの株取引
をめぐっての「不正」事件はすっかり忘れて「偉そうな顔」をしての
記者会見である。日本経済の先行きを語る前に、村上ファンドで
金儲けをしたことについての責任を果たすべきである。
「不正」にもうけた金を寄付したから全てがお終いと思っている
ようだが、これで社会は収まるのか? 


政府税制調査会の本間正明会長は東京・渋谷の一等地にある
幹部用の国家公務員宿舎に住んでいた。本間氏は9月に
経済財政諮問会議の専門調査会長として、財政再建のために
公務員宿舎を含む国有財産の売却推進を求める報告をまとめた
責任者。
役人は特権を使って安い公務員宿舎に入っていると批判していた
張本人が「相場50万円の3LDK」の幹部用の特別宿舎に
家賃7万7千円で入っていたという。しかも事実上の「2号さん」を
住まわせていたとのこと。奥さんがいるのだから社会ではそうした
女性を「浮気か本気相手」というのだろう。
自分が批判していた高級公務員宿舎に政府税制調査会会長
という『特権』をつかい、ただのような安い家賃で入居し、
本人は大阪大の先生もしていたので、あまり泊まっていなかった
と思われる。浮気だか本気だかは知らないが、奥さん以外の
女性との「ラブホテル」として使っていたようなもの。
これに対し、本間氏を政府税調会長に任命した安部首相は
「仕事をしっかりやってもらえれば問題ない」という趣旨の発言
をしている。
自民党の首脳・政府首脳も「自分で進退は決めるべき」などという
禅問答のような発言しかできない。
自民党・公明党・政府首脳の中で「本間はやめるべきだ」と
筋を通した発言をする気骨ある人間はいない。
北朝鮮の核実験などにはやたら強硬発言発言を繰り返す
大臣や自民党首脳もいるが、「身内のこの種の不祥事」のとき
こそ、きっぱりと「筋を通す」ことが必要である。

三国志の「泣いて馬謖を斬る」を引き合いに出すまでもなく
「規範意識を育てる」(教育基本法改悪時の発言)と言う
のであれば、こうした問題の時にこそ、阿部首相は
はっきりと自分が任命した本間氏を「クビにする」という
根性が必要なのである。

本間氏の行動は
「李下に冠を正さず」 「瓜田(かでん)に履(くつ)を納(い)れず 」
という故事にすら該当しない。上記故事は、「誤解を受けるような
ことはするな」と言っている。
本間氏は『誤解を受けるようなこと』ではなく、すももの木の下で
冠を正すふりをして、すももを盗んでしまったのであり、
瓜(うり)の畑で履(くつ)が脱げたふりをして瓜を盗んでしまった
のである。
誤解を受けないようにという故事すら当てはまらない本間氏の
行状へ本質的な批判すら出来ない安部首相や自民・公明の
幹部に、どうして子どもたちへの「規範意識」が育てられると
いうのか。

銀行協会が自民党への政治献金を再開するとの記者会見を
テレビで見た。
厚顔無恥とはこうした人間を指すことばなのであろう。
バブルの頃、やくざを使って『地上げ』をし、庶民をおどかし
土地を買いあさり、バルブが崩壊して行き詰った日本の大銀行。
公的資金をジャブジャブ注入してもらい、「ゼロ金利」などという
訳の分からない言葉でお年寄りの退職金などの預金利子を
掠め取り、「貸し渋り」「貸しはがし」を常套手段とし、
未だに法人税を支払っていない日本の大銀行。
今、史上最大の利益を上げているという。
その上、自民党への政治献金を再開すると言って
はばからない。政治献金する金があるのなら、
最低、庶民と同様に「税金を払いなさい」と言いたい。
戦前は一定の税金を払わないと「参政権」がなかった
時代があった。
政治をうんぬんする以前に銀行協会は税金を支払い、
この10数年、国民の皆様の利子を「横取りして」
今史上最大の利益をあげていますと謝罪とお礼を国民に
言うべき。自民党への政治献金をする金があるのなら、
国民へ直ちに還元すべきである、などど、私たち
庶民に言われる前に、社会の常識的な行動をとることが
「規範意識」というものである。

福井日銀総裁、本間政府税調会長、銀行協会など
日本の社会の「上層」にいると言われている人たちの
「規範意識」の低さは、子どもたちなどの比ではない。

日本社会の融解現象は深刻な事態である。
子どもたちではなく、社会の上層部が腐っている。

投稿者 koyama : 2006年12月21日 10:47

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