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2006年11月09日
ピースボート8日目 ダナンで下船
11月9日
午前4時半、目覚める。
ダナンまで数時間の所まで到達。船が微動だにしない穏やかな
なぎ状態の朝の海。
しばらくの間、ベッドで「無名」(沢木耕太郎著:幻冬舎文庫)を読む。
読了する。
沢木耕太郎という名前は知っていたが読んだことはなかった。
1947年生まれ。私と同い年。
89歳の父親の死という一大事と遭遇し、父親が死んでいくまでの
看病の中で改めて父親はどんな人生を送ってきたのか?
自分は父親とどんな関係だったのかを探るノンフィクション。
沢木は神奈川で東大受験に失敗、横浜国大に入学。
浪人すれば東大合格は確実といわれたのを断る。
大学を卒業し、世間では有名な一流会社に入社したが、
1日で退社。ルポライターとして自立してゆく。
父親は大きな電気関係の会社の経営者。実際は、沢木の
祖父が作った会社であり、父親は祖父から会社を兄と引き受け
たが、倒産。大きな邸宅も敷地も全てを失い、貧困の中で
戦後を迎え沢木が生まれる。父親は読書とお酒だけが生きがいの
人生だった。沢木は父親に反抗したことがなかった。
結局、沢木は父親から自立することが出来ず、父親を殺すことを
夢想していた。父親がなくなるまでの数週間の父親の看病を
しながら父親の一生とはなんだったのか?を考える。
随所に戦後「団塊の世代」が共通に体験した出来事が
出てくる。メンコ、ベーゴマ、紙芝居、ムキ・・・・・・・・。
午前6時、シャワーを浴びる。これがトパーズ号最後のシャワーとなる。
荷物の整理に取り掛かる。小型スーツケースには日本料理店用の
日本酒と人に依頼され預かったいくつかの物品で満載。リュックに
衣類や講演会用のビデオ(6本)などを入れる。
午前6時過ぎ、ダナン港近くに到着。陸が見える。
入港時刻まで沖で停泊する。近くにダナン港近辺の民家が望める。
午前7時、8階のビュッフェで朝食。私の講演会を手伝ってくれた
若者と一緒となり雑談をしながらパンとコーヒー。
ピースボートの皆さんはこれから93日間かけて世界一周の
旅を続ける。
午前8時、水先案内人担当責任者の田村さんがわざわざ船室
まで迎えに来てくれる。6階レセプションで下船の手続き。
●ピースボート・水先案内人担当責任者の田村さんと
。ピースボートの皆さんは「上陸許可書」で1泊2日の
ダナン・ベトナム滞在。私はベトナムへ正式な入国手続きをする。
午前8時半。入管手続き完了。下船。私の講演会の準備を手伝って
くれた若者が見送りに来てくれた。
ダナン港ではベトナム事務所のバオミン事務所長と税田真理子さん
がピースボートの「「子どもの家」訪問者(30数人)を出迎えに
きていた。
ベトナム事務所の税田さんに日本酒、奨学金を渡す。
ダナンから飛行機で ホーチミン市へ。
午後11時55分。 ホーチミン空港から成田へ。
投稿者 koyama : 2006年11月09日 12:46
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